鍼灸(のみ)師が抱く劣等感

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の
藤井です。

「自分は、鍼灸のみだけど
 大丈夫か?」

今まで、何百回…いや何千回と
いただいてきたご質問です。

訪問治療の分野は、
これからの高齢者社会の中で
求められていると思いますが、
マッサージの資格が無い自分が、
鍼灸だけでも開業してやって
いけるかどうかの
確信が持てないのです。

この
鍼灸のみでも
 成功できるか?」

という質問に対する答えは、

「成功できます!」
ということになります。

訪問マッサージ・鍼灸の商売は
「人(治療家)が商品」なので
鍼灸でも魅力的な人であれば
営業的に全く問題ありません。

鍼灸だけで・・というのは
全国の先生方が
心配されている部分ではありますが、
保険を使った施術料は全国共通ですし、
鍼灸のみでも
マッサージ以上に稼いでいる
先生もいらっしゃいます。

鍼灸のみでも、
専門学校の履修科目の中で
「リハビリテーション」
分野があります。

その中で、マッサージと同様な
勉強・試験をしているので、
もっと自信を持っていいです。

どうしても、世間一般のイメージでは、
「ハリは痛い」、
「灸はアツイ」という
先入観があります。

患者さんやご家族サイドも、
「とりあえず、マッサージなら
 お願いしようかしら・・」
といったじで
とっつきやすいのは事実です。

ただし、国家資格を持った鍼灸でも
マッサージ
行っている手技と同様な
ほぐし的な手技をすることは可能です。

むしろ、僕は、寝たきりや体の弱った
高齢者の患者さんに対しては、
鍼灸治療の一連の動作の中にある
「前揉ねん・後揉ねん」で
行っているようなほぐし行為は
推奨しています。

逆に、高齢者に刺激の
強い電気鍼や深い刺入は
あまり効果的ではないと考えています。

それよりも、痛みがある部位や
固くなった関節に対して、
鍼灸がほぐしてあげて、
そのあとで、心地よい刺激の
ローラー鍼やてい鍼などの
施術を行った方が
効果は高いと思っています。

鍼灸でも保険治療でこのような手技が
可能であるということを、患者さんや
ケアマネさんに分かり易く
伝えてあげることが出来れば、
集患に関しても
訪問マッサージと同等の労力で済みます。

鍼灸のみで取り組むにあたっては、
上記の点にポイントがあるかと思いますので
これ以外にもご自分の
得意なやり方や成功法則などを
見つけて、
どんどん実行してみてください。

因みに、僕が鍼灸の資格を
取得した当時(2005年頃)は、

鍼灸の資格なんて
 足裏に付いた米粒だよね」

って言われていました。

”足裏に付いた米粒”って
どういう意味か分かります?

足裏に付いた米粒なんて、
取っても食えないってことと掛けて
鍼灸なんて資格を取っても
食えないっていう
笑えないジョークです。

でも、”足裏に付いた米粒”で
終わらせてしまうか、
”輝くダイヤの原石”として
磨くことが出来るかは、
鍼灸のみ
自分自身次第となります。