訪問マッサージ フランチャイズの被害者をこれ以上増やしたくありません!

記事公開日:2017年10月11日
記事更新日:2022年06月16日

あなたは

「訪問マッサージのフランチャイズはどこが良いの?」

「そもそも資格がない私の場合、フランチャイズに加盟するしかないですよね?」

「訪問マッサージで開業するためには、フランチャイズに加盟が必須ですよね?」

「フランチャイズの加盟金やロイヤリティはいくら必要なの?」

「フランチャイズ加盟したけれど失敗したって話も聞くけど、実際どうなの?」

といったお悩みや疑問をお持ちではないですか?


この記事では、「世の中そんなに甘くない・・・」

そんなお話をいたします。

訪問マッサージ フランチャイズ加盟という選択肢は賢明か!?


鍼灸師、マッサージ師の国家資格を持っていないオーナーの方が
訪問マッサージ・訪問鍼灸の事業を始める際の1つの選択肢として
FC(フランチャイズ)に加盟して開業する方法があります。

 

業界未経験の多くの人は、FCに加盟するしか選択肢がないという勘違いをします。

自力で開業するかFC開業にするか迷うのではなく、
FCの中のどこの会社に加盟するか迷うほうが多いようです。


それは、あれだけ多くのFC業者が多額の広告費を掛けて、
オーナー募集を行なっているので、
業界の経験が無い人の多くが、


「訪問マッサージ事業を始める=FCに加盟!?」

すると考えてしまうのです。


しかし、一般的にはFCに加盟しての開業は、
自力でやるよりも開業資金や運営資金が高くなります。

そして、加盟してみたもののやっぱり後悔する人が後を絶ちません、、、

多額の融資を受けてFC(フランチャイズ)に加盟したのに、

・全く新規の仕事が入らない

・ロイヤリティが高くて続けられない

などの相談を頂きますが、先日こんな内容の相談を頂きました。

フランチャイズ加盟して失敗した被害者からの生相談


これは、当協会のメルマガ読者様から実際に頂いた相談メールです。

↓↓↓

—– Original Message —–

藤井様

いつもメールマガジンで
有益な情報提供ありがとうございます。

 


実は、わたくし現在、某フランチャイズに加盟して
訪問マッサージの事業を行っています。


元々は、身内の介護をキッカケに訪問マッサージの事を知って、
素晴らしい仕事だなと思ってフランチャイズの説明会に参加しました。

 

加盟前の説明会の場では、

・ストック的に安定した収入が見込める
・宣伝活動は本部が担当する。今後はテレビCMなどもやっていく
・この事業は融資が受けられるので、自己資金無しでも開業できる
・ネームバリューが有るから患者さんから自然と依頼が入る
・システムが確立されているので素人でも簡単に出来る

などと言われ、その気になって
訪問マッサージで開業する場合は
フランチャイズに加盟するものなのかなぁという
曖昧な気持ちで高額な加盟金を支払ってしまいました。

しかし実際に訪問マッサージの経営を始めてみると、
加盟前に受けた売り上げシュミレーションには大きく届かず、
僅かな売上しか上がって来ません。


これは、私のやり方が悪いのかもしれませんが、
本部に相談しても、
「ケアマネ営業の件数を増やして」程度の
アドバイスしかしてくれません。

 


しかも、本部には毎月、固定のシステム費と
売上が出た時は、高いロイヤリティを収めなければならない。


開業後はほぼ休みなく活動していますが、
患者確保も施術者確保も、結局は
全て自分でやらなくてはならない状況です。


営業、採用、教育、融資、経営など
全てをオーナー自身がしなければならないので、
安心して眠れる日がありません。

 


「独立開業」とは名ばかりで、
気づけば本部の奴隷状態といった感じです。


出来るなら、すぐにFCの契約を解除して
藤井さまの指導の元で再出発をしたいですが、
安易にサインした契約書にガッチリと競業避止の契約や
違約金発生などのペナルティが記載されているので、
簡単には抜けられなそうです。

このような状況ですが、
何とか再起を図りたいと思っています。
良きアドバイスを頂ければ幸いです。

—— End of Message ——

「フランチャイズ加盟する前に相談してほしかった・・・」


ここ最近、このような相談を
本当にたくさん頂くのですが、
正直なところ、
「加盟する前に相談してほしかった・・・」
そんな気持ちでいっぱいになります。

 

 

「結婚するのは勢いで簡単にできるけど、
 離婚するのは結婚より30倍大変だった・・・」


なんてことを経験者から聞くことがありますが、
フランチャイズの加盟についても、
加盟するのは超絶簡単ですが、
脱退するのは結構大変なのが現実です。

 


まず、フランチャイズ業者に加盟するメリットが
何かを考えてみると、

1、本部に確立された訪問マッサージ院経営ノウハウがある
2、加盟後も責任を持って経営指導してくれる
3、地元のケアマネや医師からの知名度が高い
4、本部の看板に宣伝力があり、集患や採用が簡単
5、同じ環境の仲間との交流が出来るのでで安心

などが、FC業者に加盟する主なメリットでしょうか。


これらが完璧に揃っているのであれば
少々の高いお金を払ってでも、
FCに加盟することが得策と言えそうですが、
私が知る限りでは、そんなところは無いでしょう・・・。


一方、デメリットを挙げるとすると、、、

1、加盟金などの初期費用が高額になる

2,ロイヤリティが廃業・撤退するまでかかる
  
3,事務手数料、請求手数料などが発生することがある

4,撤退する時に、違約金を請求される場合がある

5,加盟前に受けた売上げや利益などの数字と乖離があることもある

6,リスクだけ加盟店が被り、利益だけ本部が取るようなこともある

7,ブランド力や看板力での集客が期待できないこともある

8,自身が目指す方向での事業推進がやりづらいことがある

9,事業が成功するか、しないかは結局は自己責任のところがある

などなど、、、

「フランチャイズ加盟すれば、モデル収益1000万円は本当か?」


訪問マッサージのフランチャイズ開業を紹介する雑誌や情報サイトには、


「未経験で開業OK、モデル収益1000万円」


など、あたかもフランチャイズに加盟すれば簡単に1000万円稼げるくらい
成功するような内容ばかりが掲載されている。


本当に、フランチャイズに加盟して
年収が1000万円になるのであれば、
誰でもフランチャイズに加盟し開業して、
成功者で溢れていることになります。


しかし、現実は赤字状態が続いたりして、
年収1000万円はおろか、
半年間で事業撤退するケースも増えています。

半年や1年で辞めるつもりならいいのですが、
これから10年、20年と長期に渡った
訪問マッサージのビジネスを行っていくのであれば、
スタートする前にしっかりとリサーチする必要があります。


日本訪問マッサージ協会には、
現在、ほぼ全てのフランチャイズ店に
加盟されているオーナーさんが所属されています。


なぜ、フランチャイズに加盟している加盟店オーナーさんが

日本訪問マッサージ協会に入会して営業方法や採用方法を学んでいるのか?


それは、高額な加盟金とロイヤリティを支払っているのに、
フランチャイズの本部のフォローが全くないからですね。


私は、このようなWEB記事で情報発信しているので、
訪問マッサージ業界の多くの情報が入ってきます。

当然、フランチャイズに加盟された被害者の方からの
生々しい情報も入ってくるので、内部事情がほぼ分かります。


色々お話を聞く中で、訪問マッサージのフランチャイズ業者さんの中にも
かなり悪徳なところもあるんだなって事が分かりました。

加盟店オーナー同士の交流禁止や接待用店舗がオモテナシ?


フランチャイズ業者の中には、加盟店の先輩との交流を
禁止している所もあるようです。

加盟する人にとっては、そのフランチャイズに加盟している
先輩の話って、絶対に知りたい情報のはずです。


仕事のやりがいや苦労、
開業資金や収益実績などを知ったうえでないと、
独立開業を検討できませんからね。

加盟店のオーナー同士の交流を禁止する理由は、
本部の悪口大会になって、謀反を起こされるのを危惧しているからでは
なんていうお話も聞きました。


また、加盟前の店舗見学を希望する際に、
本部が指定した店舗しか見学できないような制限を設けている本部もあるようです。


フランチャイズに加盟したら全員が被害者になるのかというとそんなことはありません。

フランチャイズに加盟したオーナーさんの中でも、
創意工夫をして成果を出される方も一定割合でいます。

フランチャイズ本部としては、そのような成功店舗は貴重な存在です。

売上に応じたロイヤリティが入ってくるということもありますが、

それよりも本部が期待しているのが客寄せパンダとしての

接待店舗として活動してくれることです。

訪問マッサージのフランチャイズに加盟するかどうかを検討されている方にとって、
実際に運営している既存店舗の見学は貴重な場になります。

しかし、加盟前の検討者が勝手に店舗見学をされては
本部としては困ってしまいます。

何故かというと、儲かっていない店舗オーナーの
愚痴を聞いたら、新たにそのフランチャイズに加盟しなくなるからです。


フランチャイズ本部としては、高額な加盟金は収益の大きな柱の1つですから、
その加盟金が取れないのは死活問題になりかねません。

そこで、本部が用意するのが「接待用店舗」です。

接待用店舗というのは、フランチャイズ加盟店の中で
実際に成果を出している店舗で、
加盟検討者の見学を受け入れて、
本部加盟の後押しをしてくれたら
何かしらの報酬を頂ける仕組みになっているそうです。

その他にも、

本当にそんな悪徳なことをする業者があるのか?

と、耳を疑うようなお話もお聞きします。

フランチャイズ加盟する前に、必ずご相談を!


訪問マッサージのフランチャイズに加盟を検討されている方は、

その前に、1度で良いからご相談頂ければと思っています。


フランチャイズ業者様の資料請求や説明会に参加されて
訪問マッサージ業界の知識を増やすのは良いことです。

当協会でも「非フランチャイズ型」ということで、
フランチャイズに加盟しなくても
訪問マッサージ事業の運営を出来るようになる
ご支援などもさせて頂いております。


このような、フランチャイズ加盟以外の
選択肢があるということを知るということが大切です。


もちろん、当協会にはロイヤリティ等もないので、
頑張った分は全て自分の利益になりますので、
自然と精力的に頑張る方が多いのも特徴です。


そして、私が常々お伝えしているのが、
訪問マッサージ事業で自分が上手く行ったら
次の人に伝えてほしいという事です。

 

訪問マッサージは超高齢化社会の中で、
お困りの患者さんが沢山いる業界です。

私達は、成功した先輩から後輩へと
利益(技術や人脈など)を送って行く
”恩送り”の考えを重視しています。

これから、訪問マッサージの開業を検討している方は、
訪問マッサージや訪問鍼灸は
本当に社会貢献度の高い仕事だと思いますので、
是非、この事業にお取り組みいただければと思います。


自力でやるにせよ、
当協会のサポートを受けるにせよ、
フランチャイズに加盟するにせよ(加盟金500万など)
どんな形態で開業するかはご自由ですが、一度、ご相談ください。


「FCに加盟するのは勢いで簡単にできるけど、
 解約するのは30倍大変だった・・・」


という事態になることを避けるためにも、、、。


2 件のコメント

  • はじめまして。
    訪問治療院のFCに加盟を検討しております。
    そんな折にこのページを見つけました。
    検討しているF Cの情報を伺う事は可能ですか?

    • 前川様

      コメントありがとうございます。

      >検討しているF Cの情報を伺う事は可能ですか?

      もちろん可能です。
      加盟してからでは後戻りできませんので、
      加盟前の段階で是非ご相談ください。

      藤井 宏和