ホームページから伝わる治療家の人柄

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

お歳暮の季節なので、
楽天のお店など
色々見ていますが、
すごく勉強になりますね。

激戦区の「カニ」のページなどは
どれを見ても、思わず
食べたくなってしまいます^^

そんな一般消費者が
思わず買いたくなってしまうような
ホームページがある一方、
「本気で商売する気あるの?」と
思ってしまう
ホームページ
腐るほどありますよね。

今回は、
「本気で商売する気あるの?」
と思ってしまった
洋菓子屋さんの事例を
とある先生に
解説していただきましょう…。

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あなたは自分の治療院のHPを
持ってらっしゃいますでしょうか?

先日私は、お付き合いを
させていただいている
介護事業所さんへ、
日頃お世話になっている
気持ちを込めて
お菓子を持って行こうと思いました。

ケアマネさんも含め、
介護事業所には
女性スタッフが多いので、
やっぱりお菓子が
一番喜ばれますよね。

仕事が終わってから
ネットで近所の洋菓子店の
HPをチェックしてみました。

すると、そこは地元では
割合に名前の知れた洋菓子店
(仮にIとします)
だったのですが、
HPに「欠陥」が多くて
驚きました。

今回は、私たちの業界にも
通じる気づきもありましたので、
HPについて
シェアさせていただきたいと思います。

ーーー

まず、洋菓子店Iの
トップページを開くと、
上の方に、

・店名
・アクセス
・ニュース

などのメニューが
並んでいます。

洒落たフォント(字体)で、
洋菓子店の雰囲気を
醸し出しています。

その下には、お店の「ウリ」の
ケーキや焼き菓子が
写真で大きく載っていて、
とても美味しそうです。
思わず食べたくなってしまいます。

「えーと、明日は訪問が
 何時に終わるんだっけ・・」

と私は自分のスケジュール表を
確認すると、お店に
お菓子を買いに行く時間を
決めようと「営業時間」を
画面の中に探しました。

しかし・・・・・
ありませんでした。

なんと、お店の「営業時間」が
トップページに載ってないのです。

「定休日」も、
もちろんわかりません。

「これじゃあ聞きたいことがあって
 電話をしたくても
 いつ電話すれば
 良いかもわからないなあ・・・」と

思って「電話番号」を
探したのですが、これもない!

なぜか、別なメニューを
開くと横に電話番号が
出てきましたが、
営業時間については
からずじまいでした。

ーーー

業種に関係なく、
店舗だろうが訪問だろうが
お客さんを相手に
ビジネスをする以上、

・営業時間
・定休日
・電話番号

をトップページに載せておくことは
最低条件でしょう。
連絡をしてもらえなければ、
何のためのHPなのでしょうか?

また不親切な印象も与えますね。
この時点で、
私はかなり面喰ってしまいました。

「実はあんまりお客さんを
 歓迎してないんじゃ
 ないだろうか・・・」

そんな風にすら思えてきます。

HPを作る上では基本的に、
最も見やすいトップページ
のヘッダーに

・営業時間
・定休日
・電話番号

が書かれていることが
大切でしょう。

なぜならHPは
決まった見方というものがなく、
人それぞれの見方で、
いろいろなページから
見ることが殆どだからです。

そして、殆どの方は
自分の知りたいことを確認した
時点で連絡をしようとします。

その時に連絡先が
すぐにわからなければ、お客さん
に連絡してもらう機会を
逃してしまうかもしれません。

連絡先が書かれた
ヘッダーが常に表示されていれば、
見失うことはないでしょう。

これは大切・・というよりも
「最低限」の配慮ですね。

ーーー

さて、それでもめげずに
私はどんなお菓子が良いか
いろいろなページを
開きながら見て行きました。

すると至る所で
パティシエのこだわりや、お菓子が
出来ていく過程などを
写真付きで紹介してあり、

「やっぱり専門店だから
 美味しそうだなあ」

と気持ちも
再び上昇してきました。そして

「あ、これが良いな。
 色も綺麗で美味しそうだし、
 喜んでもらえそう。
 数も丁度良さそうだ。」

と、品物を決めようとした時、
私はまたもや気が付きました。

「値段が書いてない!」

お菓子屋さんで「時価」は
あり得ないでしょう(笑)

せっかくここまで
美味しそうに紹介しておきながら
値段がない。

今回は、買う量も
多かったので私は躊躇しました。

でもまあ結局は、
まとまったお菓子を買いたかったし、
コンビニで売っているような
ものをお渡しするつもりは
ありません。

それこそお寿司屋さんでは
ないので「万」を超えることは
ないだろうと踏んで、
翌日「適当な時間」に電話をする
ことにしました。

ここまでの私の努力を
振り返ってみましょう(笑)

・営業時間→わからない。
・電話番号→たまたま
 開いたメニューで出た。
・値段→わからない。

私には、買い物をしてくれる
秘書なんていませんので、
お菓子を買いに行く時間は
限られています。

また、介護事業所に
お菓子を上げる
タイミングもあります。

そこが上手く出来るか、
少々心配です。

ここまで不安な要素が
ありながら買おうとする私も
我ながら偉いなあ、
と思ってしまいました。

ーーー

まあ、これは
お菓子だからいいでしょう。

治療院なら、どうでしょうか?

ただでさえ、治療院に
電話することは一般の何も
知らない人にとっては
心理的な障壁が大きいもの
だと思われます。

たぶん「電話番号」や
「営業時間」がない時点で
皆、連絡を取ることを
諦めるでしょう。

ましてや「いくら取られるのかも
からない」の
では、目も当てられません。

またこの場合
「他にライバルがいなかった」
という点は洋菓子店Iにとっては
幸いでした。

私の求めているものを
提供してくれるような
お店がもし近くにあれば、
私はとっくにそちらへ
行っているはずです。

たまたま近所に
ライバルがいなかったおかげで、
洋菓子店Iはお客さんを
逃さずに済んだのですね。

治療院も同じだと思います。

ーーー

さて、翌日電話してみると、
お店はきちんと
営業していました。

HPのずさんな様子から
適当なお店だったら嫌だなあ
と思いながら電話を
掛けましたが、電話の対応は
決して悪くなく、
むしろとても丁寧でした。

私はHPで見た
お菓子の詰め合わせを注文して、
値段を確認。
(やはり万は超えませんでした)
指定の時間に
取りに行く約束をしました。

時間通りに洋菓子店Iに
行くと、きちんと注文の
品が出来上がっていて、
リーダー格と思われる
女性店員さんが
テキパキと対応してくれました。

お陰で私は、
介護事業所の方々へ
お菓子を届けることが出来て、
とても喜んでいただけました。

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それにしても、
もったいないですよね。

きちんとした対応が
もともと出来るお店なのに、
HPが至らない為に、
印象を悪くしています。

もし、競合店が出てきたら、
HP上では負ける
可能性すら十分にありました。

これはチラシなど
広告媒体全てに言えますが、
広告しているつもりで、
あまりに穴が多すぎると、
逆に信用を落とすことも
あるんですね。

私たち、治療院の
チラシやHPもそうならない
ように注意したいところです。

これからHPを作ろうと
お考えの方も
いらっしゃるでしょう。

でも、

・何を書けばいいのか分からない。
・良いHPってどんなのかなあ?

と一度は悩まれると思います。

そんな方には、
ぜひネットで買い物をすること
をお勧めします。

買わなくても
「すごく欲しいモノ」を買うフリ
まではしてみて下さい。

なぜなら、
お客さんの立場に立つと初めて

分かることが沢山あるからです。

「商品が欲しい・・・」つまり
「この症状を何とかして欲しい」

というお客さん(患者さん)の
気持ちになって
HPを見てみて下さい。

そんな視点で見ていくと
「もっと〇〇だといいなあ」
という感想を抱かれるはずです。

あなたが「不親切だなあ」と
感じることは、きっと
他の方も
同じことを感じています。

ですからその思いを
ぜひご自分のHPを作る時に
活かして、訪れた人が
安心出来るような
クオリティのものにする
材料にして下さいね。

以上参考になれば、幸いです!

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いかがでしたでしょうか?

現在HPをお持ちの先生も、
そうで無い先生も、
是非この記事を参考にして
HPを作成する際の糧にしていただけると
幸いです^^