こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先日、
長年付き合いのある知人の社長が、
なんと「50歳で引退」しました。
デジタル広告の分野で
急成長を遂げた企業の創業者で、
先週、代表職を退き、
経営からも現場からも身を引くとのこと。
20代からビジネスに身を投じ、
約30年弱の経営キャリアに
一区切りをつけたのです。
正直、僕はこの話を聞いて、
ちょっと震えました。
「もう、50歳目前ですが、
自分のビジネスの“出口”って…
決めてただろうか?」と。
そこで、あなたにも問いたいのです。
「あなたの治療院、いつまで続けますか?」
実際のところ、
独立開業して間もない段階では、
「そんな先のこと
考えてる余裕なんかないよ!」
という声が聞こえてきそうですが…
でも、始まりがあれば、終わりもある。
だからこそ
「自分の治療院のゴール地点」を
意識することが、とても大切なんです。
では、訪問マッサージ院の
“出口”ってどんな選択肢があるのでしょうか?
実は、たったの4つしかありません。
1. 上場
これは、言葉としては華やかですが、
現実的には訪問マッサージのような
労働集約型のビジネスモデルで、
個人規模の治療院であれば、
目指すゴールにはなりにくいでしょう。
2. 清算(廃業)
最初から
この選択肢を望む人はいないと思います。
でも、計画性がなければ、結果的にここに
落ち着くケースも少なくありません。
3. 継承
子どもや親族に引き継がせるパターンです。
ただし、現実は厳しく…
・子どもが別業界で活躍している
・そもそも後継者がいない
・継がせたくても能力的に不安
などなど。
スムーズにいく例は、実は少数派なんです。
4. 売却(M&A)
最近、医療・介護の分野でも
M&Aは増えてきています。
とはいえ、「訪問マッサージで売却!?」
と驚く方もいるかもしれません。
でも考えてみてください。
例えば、
・70歳になったので引退したい
・60代で体調を崩して現場に立てない
・子どもがいないので誰かに継いでほしい
という“売りたい側”と、
・ゼロから立ち上げるのは大変
・最初からある程度回っている院を買いたい
・ドクター・ケアマネとの
関係性が既に構築されている方がラク
という“買いたい側”…。
それぞれのニーズは確実に存在するのです。
つまり、
訪問マッサージの事業も立派な資産。
事業の“出口戦略”として、売却という
選択肢を最初から
持っておくのも十分アリです。
いま、50歳で引退する経営者がいる時代です。
治療家として、
いつまで現場に立つのか。
その後、治療院をどうするのか。
これは単なる“夢”ではなく、
リアルな戦略の一部なのです。
あなたは、どんな未来を描いていますか?
「終わり」から逆算して考えることで、
今やるべきことが
明確になってくるはずです。