新聞折込チラシから見える日本の高齢化

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

自宅では産経新聞を
購読しているのですが、
今日は休刊日でした。

ただ、先週は新聞を
チェックしている時間がなかったので
溜まっていた新聞の折り込み広告を
整理していたのですが…。

そこでふと、感じたことがありました。

・お墓の広告、

・不用品買取の「断捨離サービス」、

・高齢者向けの健康食品

・葬儀サービス…

見渡す限り、新聞の折り込みチラシは
「完全に高齢者を
 ターゲットにしているな」と。

これは、ただの偶然ではありません。

今、日本では
“子どもが減り、
 高齢者が増えている”という、
歴史的な人口構造の変化が、
日常の細部にまで影響を与えているのです。

実際、先週発表された
2024年の人口動態統計によると、
昨年国内で生まれた
日本人の子どもの数は68万6061人。

前年比5.7%減で、
過去最少記録を更新しました。

この数字、正直ゾッとしませんか?

1899年に統計を取り始めて以来、最低。

予測できたとは言え、
政府の予測より15年も早いペースで
人口減少が進んでいるというのです。

一方、高齢者の平均寿命は延びています。

つまり、子どもは減る一方で、
高齢者はますます増え続けている。

人口ピラミッドはもはや
三角形ではなく、逆三角形に。

「少子高齢化」という言葉すら、
生ぬるく聞こえてしまいます。

テレビ番組の内容もそう。
昔懐かしの昭和ドラマ特集、
演歌歌手のコンサート、
CMは健康サプリや仏壇、
シニア向けの保険…。

新聞やテレビの主要な視聴層=高齢者。

若い世代は、新聞は読まず、テレビも見ない。
代わりにスマホでニュース、
YouTubeやNetflix。

うちの息子(中学生)も、ここ最近
テレビなんて一切見ておらず、
ひたすらYoutube動画しか見ていません・・・。

完全に、テレビや新聞については
“高齢者向け”になってきているのです。

そして、ここで大事なのは、
「高齢者=貧しい」ではないという点。

報道では年金が足りないといった
厳しい面ばかりが強調されがちですが、
実際には、不動産や預貯金、
株式などを保有し、
老後をのんびり楽しんでいる
“パワーシニア”も多数存在します。

しかも、これからの日本ではこの
“パワーシニア”がますます増えていく。

特に、我々のような
訪問鍼灸マッサージの分野では、
このシニア層に対して、
“健康”と“安心”
というサービスを
提供できる数少ない存在です。

ただし、気を付けなければいけないのは、
この層は「ネット広告や派手な宣伝」よりも、
「信頼できるコミュニティ」
「口コミ」「人づての紹介」
を重視するということ。

つまり、

・ケアマネさんとの信頼構築
・既存患者さんからの紹介
・地元に根ざした存在感

こういった地道な活動が、
“パワーシニア”との接点となり、
強い関係を築くきっかけになるのです。

訪問マッサージ院長として、
高齢者の増加を「問題」としてだけでなく、
「チャンス」として
捉え直すべきときに来ています。

これからも、社会の変化に目を向け、
ニーズを敏感に感じ取りながら、
地域に貢献できる訪問治療院を
目指していきたいですね。