「高い」と言われたときに考えたい、訪問マッサージの価値

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

先日、会員さんから

「週3回の施術を
 している患者さんから、
 ”月に5000円の施術費は高い”と
 言われました。
 
 それが原因でちょっと
 自信を失ってしまって・・・」

という相談を頂きました。

1回当たり455円の施術を
週3回(月12回)行えば、
患者さんの支払額は
月に5000円程度になります。

まだ開業したばかりの状況で
患者さんからこの一言が、
結構ショックだったようです。

まだあまり経験がない状態で、
こんな言葉をかけられたら

「もしかしたらマッサージに
 お金を払おうと思う人なんて
 いないんじゃないの?」

「もっと施術単価を下げないと
 受け入れられないんじゃないの?」

と思っていまいますよね。

世の中では、マッサージ師が
国家資格であると
認識している人はとても少ないです。

その会員さんには、

「そんなことは
 気にしないで無視しましょう。
 すべての患者さんのすべての意見を
 真に受けてしまうと
 絶対にうまく行かないですよ。」

というアドバイスをさせて頂きました。

ここで重要なのは、
マッサージの施術費が高い、
だから、お金を払いたくないという人たちは、

『訪問マッサージが提供している価値を
 しっかりと理解する前の価値観』

で高いと感じているということです。

世間の人は、
マッサージ師(国家資格)になるために
3年間の授業(約500万円)、
国家資格の勉強、卒業後1年間の実務を
経験してきたということは
浸透していません。

マッサージ師は、
ただモミモミしてくれる人と
思っている方も多いです。

そういった人たちが、

「月額のマッサージ費が5000円です」

と聞くと、
自分の限られた知識の中で
高いか安いかを判断することになります。

大事なのは、

『訪問マッサージ師が提供している
 価値をしっかりと理解する前の価値観』

で判断されたことを真に受けないで、

『訪問マッサージ師が提供している
 価値をしっかりと理解した後の価値観』

でどう判断されるかです。

例えば、週3回訪問マッサージを受けることで

・どんな身体の不安や問題を
 解決することができるのか?

・自宅で出来るリハビリ体操を
 するのにどんな知識と経験が必要なのか?

・訪問マッサージを受けることで
 老後の人生がどう変わるのか?

こういったことを
しっかりと説明した上で、
どう感じてもらうかということですね。

この説明の結果、

「それで月に5000円だったら安いですね!」

と感じてくれるのであれば、
OKなわけです。

そもそも本来は5万円の施術費が
健康保険適用(1割)で
5000円になるわけなので、
これ以上、
安い金額はあり得ないわけですが…。

重要なことは、
しっかりと自分の提供するサービスの価値を
患者さんやご家族に伝えられるかどうか、
ということになってきます。

身体に関わること、
ひいては老後の人生に関わることなので
伝え方は色々ありますし、
患者さんが得られる価値は
非常に大きいので、
やり方は無限にあります。

しっかりとやれば、
難しいことではないでしょう。
(そもそも、月12回の施術で5000円は、
 これ以上ないくらい安い金額です)

大事なのは、
自身の訪問マッサージの施術を
提供することで
患者さんのどんな問題を解決できて、
どんな輝かしい未来を実現できるか。

これが伝われば、ほとんどの患者さんは
訪問マッサージの価値というのを
しっかりと理解してくれるようになるはずです。

いかがでしょうか?

「月12回で5000円のマッサージ費用が高い」

と言われても、
真に受けてはいけない理由。

わかってもらえましたか?

開業したばかりの時期は
訪問マッサージの価値を
分かっていない人の
話を真に受けてしまうと、
精神的にくじけてしまうので
気を付けてくださいね。

そこを乗り越えれば、
目の前に広がっている
新しい世界を見ることができます。

これからも頑張っていきましょう。