志なき仕事は、心をすり減らす。

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

今日は、有名な
”3人の石切り職人”の寓話を元に、
“こどもの日”にふさわしいメッセージを
お届けしたいと思います

3人の石切り職人の話、知っていますか?

古代ギリシアの寓話に、
こんな話があります。

ある旅人が、汗を流して石を切っている
3人の職人に尋ねました。

「あなたは、何のために
 石を切っているのですか?」

1人目の職人は答えました。
「お金をもらうためだよ。」

2人目は、
「腕を磨いて一人前の職人になるためさ。」

そして3人目は、
「これから何百年も
 人々が祈りを捧げる、
 美しい教会を作っているんです。」

大事なのは「どれが正解か」じゃありません。

それぞれの職人が、
自分の仕事をどう
“捉えているか”=視座の違いなんです。

さて、ここであなたに質問です。

あなたは、
訪問鍼灸マッサージという仕事を、
どんな目で見ていますか?

「生活費のために、
 ただ件数をこなしている」

「手に職をつけて、
 独立して稼げるように頑張っている」

「地域の高齢者の人生に寄り添い、
 社会に貢献している」

どれが今のあなたに近いでしょうか?

僕がこれまで見てきた、
上手くいっている
訪問マッサージの院長さんたちは
“3人目の石切り職人”タイプが
多かったです。

あるひとりの院長がこう言っていました。

「訪問マッサージは、
 ただの施術じゃない。
 その人の“人生”に関わる仕事なんです。

「痛みが和らいで、患者さんが
 笑顔を見せてくれた時、
 それが僕にとっての“最高の時間”です。」

これ、ちょっと
カッコよすぎるかもしれませんが、
おそらく、本音なんですよね。

さて、今日は“こどもの日”。

この話、実は親である僕らにも、
大事なメッセージを
投げかけてくれています。

子どもは、親の「言葉」より
「背中」を見て育つと言われています。

「将来の夢を持て」

「日々、努力しろ」

「目標を持って生きろ」

…いくら口で言っても、
親が疲れ切った顔で仕事をしていたら、
説得力がありません。

逆に、

・誇りを持って働いている

・患者様に感謝されている

・「今日はいい仕事した」と言える日がある

そんな姿を見せている親の背中から、
子どもは“働くことの意味”を
学んでいくのだと思います。

訪問マッサージは、
社会的にも経済的にも
非常に価値のある仕事です。

でもそれ以上に、

「この仕事は、人の人生を支えるんだよ」

「お父さん/お母さんは、
 高齢者の生活の支えになってるんだよ」

そんなことを、
子どもに胸を張って言える。
そんな仕事だと思います。

どうでしょう?

あなたは、今、
どんな想いで“石”を切っていますか?

「売上のため」だけでは、
きっと長くは続きません。

「生活費のため」だけでは、
いずれが枯れてしまいます。

でもその“石”の向こうに、
誰かの笑顔や感謝、
地域の安を描けるなら…
あなたの仕事は、
まさに“教会の礎”になっていくんです。

子どもたちにとっての「夢」は、
必ずしもサッカー選手やパイロットや
ユーチューバーじゃなくていいです。

目の前で、
自分の親が誇りを持って働いている。
それを見て「カッコいいな」と思える。

それも、立派な“夢の原型”なんです。

だから今日、
ぜひ問いかけてみてください。

「この仕事、胸を張って子どもに語れますか?」

「この背中、将来子どもに
 見せたい働き方ですか?」

僕は、あなたの仕事に、
から誇りを持ってほしいと思っています。

そして、地域の
“祈りの場”をつくる一人として、
これからも大切な礎を
積み重ねていってください。

それが、子どもたちにとっての
“未来の土台”にもなるのだから。

こどもの日の今日も、
あなたの仕事から感謝を込めて!