こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
秋にシンガポールに
行く予定なのですが、
それをキッカケに最近、
英会話アプリをスマホに入れてみました。
もともと英語が得意なわけでもなく、
「いつか話せるようになったらいいなぁ」
と思いながら、
何年も何もしてこなかったのですが…
シンガポールに行く予定が出来たので、
スマホに入れてみたんです。
無料で始められるし、
1日数分ならできるかも…
そんな軽い気持ちで。
面白いのは、
そのアプリが毎日
「今日はもう勉強しましたか?」と
リマインドしてくれるんです。
しかも、ただの通知ではなく、
ちょっとくすっと笑えるような
言葉で届くんですよ。
「忘れないでー!」
「連続記録、まだ続いてますよ!」
「勉強の炎を絶やさないでー!」
正直、この勉強は、
試験のためでも、仕事でもないので、
「必ずやらなきゃいけない」という
強制力はゼロです。
それなのに、
その通知を見るたび
「今日はまだやってなかったな…」と
ちょっとソワソワして、
結果的に寝る前にアプリを開いて
ちょこっと勉強してしまうんですよね。
で、ふと気づいたんです。
「ああ、自分はこの“お知らせ”に
支えられているんだな」と。
やろうと思っているのに忘れる。
「今日はもう疲れたし、
また明日でいいか」と
先延ばしにしてしまう。
そんな自分に、誰かが
「ほら、やるんでしょ?」と
優しく声をかけてくれることで、
行動に踏み出せているんだと。
この経験を通して、あらためて感じました。
人には「やる気を出すきっかけ」が
必要なんだということを。
特に、自分に甘くなりがちなときこそ、
外からの声かけやリマインドが
大きな意味を持つのだと。
訪問治療院の現場でも、
同じような場面は
たくさんあるのではないでしょうか?
例えば、
スタッフさんに何かをお願いしたとき、
「一度言ったから、もう大丈夫」と
思って任せていたら、
うまく伝わっていなかったり、
忘れられていたり。
忙しい現場ではよくあることかなと。
でもこれ、
悪気があるわけではないと思うんです。
皆それぞれ
目の前の業務に追われていて、
優先順位がつけづらくなっているだけ。
そんなときこそ、
「この前お願いした件、どうなったかな?」
「何か困ってることない?」
と、こちらからもう一度、
やさしく声をかけることが大事なんですよね。
もちろん、自分で計画立てて動ける
“ストイックな人”もいます。
でも、そんな人ばかりではありません。
多くの人は、
誰かに気にかけてもらったり、
応援されたりすると、
自然とやる気が湧いてくるものです。
声かけといっても、
何も堅苦しい指示や
注意である必要はありません。
「この前の対応、すごくよかったよ」
「最近、体調どう?」
「ありがとう、またお願いできる?」
そんなふとした一言が、
相手の心に温かく響いて、
前向きな行動を
生み出してくれることがあります。
声かけは、相手の行動を変えるだけでなく、
「私はちゃんと見てるよ」
「気にしてるよ」という
安心感や信頼感を届ける行為でもあります。
僕も、あの英会話アプリからの
「ちょっとお節介な通知」に、
ずいぶん励まされていることに気づきました。
だからこそ、仕事の現場でも、
日々の小さな声かけやリマインドを、
大切にしていきたいと思うようになりました。
「ちゃんとやってくれるはず」と思うよりも、
「忘れちゃうこともあるよね」と思って
もう一歩寄り添ってみる。
そんな姿勢が、
スタッフとの関係を
もっと良くしてくれる気がしています。