こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先日、ご縁があって
社会人野球の最高峰といわれる
「都市対抗野球」の観戦に行ってきました。
(東京ガス vs SUBARU)
https://x.com/fujiihf2001/stat
僕は野球観戦するのが好きで。
小学校、中学校、高校、大学と
アマチュアの野球を
色々と観てきましたが
今回、社会人野球の観戦は初めてでした。
いやぁ…これが、
想像を超えるレベルの高さだったんです。
都市対抗野球は、大企業が
母体となったチーム同士の真剣勝負。
今回は時価総額2.14兆の東京ガスと
2.29兆円のSUBARUのぶつかり合いです。
両者とも野球部員だけで
30人規模の大所帯です。
もし、仮に野球部員の
一人あたりの年収を
600万(月収50万)と仮定したら…
人件費だけで1億8000万円!
すごい投資ですよね。
それだけお金と時間をかけて
組織されているから、
試合の内容は「プロ」と遜色ない。
たとえば、試合前のノック。
一球ごとの捕球や送球を見ているだけで、
「あ、うまい」と分かる。
レベルがプロ並みなんです。
投手も150km近い速球を投げ込むし、
打者は普通にスタンドにホームランを放つ。
正直、プロ野球の2軍や3軍の選手と比べても、
「社会人の方が上手いんじゃない?」と
思える場面も多いんですよ
実際に、元巨人の仁志敏久選手も
こんなことを言っていました。
「高校野球、大学野球、社会人野球、
プロ野球、全部経験したけど
一番緊張したのは都市対抗の予選だった」
プロで何万人の観客を前に戦った選手が、
そう感じるほどの舞台。
やはり、社会人野球のレベルと
プレッシャーは凄まじいものなんですね。
ここで僕が感じたのは、
ひとつの「教訓」です。
プロ野球選手になれるか、
なれないかっていうのは
紙一重の差だと思います。
プロの各球団で色々な事業があって、
今年のドラフト会議ではご縁が無かったという
アマチュア野球選手も多数いるはずです。
プロだから野球が上手いとか、
社会人(アマチュア)だから下手とかはなく、
素人目には野球の上手さは
分からないということ。
プロ野球選手だろうが、
社会人野球の選手だろうが、
素人が見たら、
みんな「めちゃくちゃ上手い」です。
確かに、プロ野球の
スカウトの方から見れば、
色々な視点から細かく分析して、
プロで通用するスキルなのか、
そうでないかは分かるのところがあるのでしょう。
でも、普通の観客にとってはほぼ同じ。
どちらも圧倒的に上手くて、
感動するレベルなんです。
これって、
僕たち鍼灸マッサージ師の世界にも
そっくり当てはまる
施術の上手さなんて、
患者さんの素人目には分からない。
特に、在宅で介護生活を送っている
90代の高齢者の方にとっては
技術の差を
見極めるのは難しいと思います。
「この先生は本当に技術があるなぁ」
「この人はまだまだ下手だなぁ」
なんて、患者さん自身が正確に
判断できることはほとんどありませ
じゃあ、何で判断されるのか?
それは、
・ 第一印象の雰囲気
・ 清潔感や身だしなみ
・ 声のトーンや話し方
・ 患者さんへの気配り
・ 予約や説明などの事務的な対応
など、結局のところ施術技術以外の
「周辺要素」で評価されてしまうんです。
プロ野球選手と社会人野球選手の
違いが素人には分からないように
患者さんからすれば、
全員が国家資格者である
「プロのマッサージ師の腕の差」なんて
見分けがつかない。
だからこそ、僕らはその点に
注意しないといけないんです。
「俺は技術があるから大丈夫!」
なんて思っていても、
患者さんには
全然伝わっていないかもしれない。
むしろ、ちょっとした言葉遣いや
態度、清潔感の方が、
患者さんの心に強く
残っている可能性の方が高いのです。
社会人野球観戦しながら、
僕はふとこんなことを考えました。
社会人野球もプロ野球も、
素人目には「みんな上手い」。
違いなんてほとんど見分けられない。
マッサージ師も同じで、
素人目には「みんなそれなりに上手い」。
だったら、差がつくのは技術以外の部分。
患者さんに選ばれるかどうかは、
その「小さな差」にかかっているんです。
僕たち施術者は、技術だけじゃなく、
その周辺にある「当たり前のこと」を、
もっと磨く必要がある。
そう強く思った、社会人野球観戦でした。
マッサージ師のみなさん。
技術に自信があるのは素晴らしいことですが、
素人目には技術の差は
分からないという事実を
忘れないようにしま