Q&A
同業者様 Q&A
訪問マッサージを始めるのにあたって資金はどのくらい必要ですか?
最低限必要なのは、電話、ファックス、パソコン、移動手段(自転車、バイクなど)です。10万程度もっていれば大丈夫です。
当協会で資金調達のサポートも行っていますのでお気軽にお問い合わせください。
開業にあたって特別な資格は必要ですか?
あん摩マッサージ指圧の国家資格が必要になります。また、地方で開業する場合は移動手段として自動車を使うことが多いので自動車の運転免許証は持っている方がいいでしょう。
新規患者開拓などの営業業務を行った経験がないのですが、患者様は獲得できますか?
当会の会員様には、新規患者の獲得方法のセミナーや勉強会を開催しています。また、介護事業所へのリアル営業に加えて、インターネットからの患者獲得法などのフォローアップ態勢もございますので、心配はありません。
介護施設などの施設の患者様は獲得できますか?
既存院との取り組みにより、新規参入は難しいケースもありますが、不可能ではありません。
介護施設などは、移動なしで複数の患者様を施術するなどのメリットがありますが、施設によっては往療費を取れないところもありますので、在宅患者さんと施設患者さんをバランスよく施術するといいです。
一人でも訪問マッサージ事業を始められますか?
お一人で開業するなら患者様数は20~30人くらいが最大でしょう。
一人でも開業可能ですが、患者様が20名を超えたら、スタッフを雇用することにより患者様の増加が見込めます。
患者様 Q&A
訪問マッサージの基本
訪問マッサージってなに?
「訪問マッサージ」とは、寝たきりや歩行困難でで困っていても治療院に通院できないでいる人を対象に、国家資格を持ったマッサージ師が自宅や施設に訪問して治療することをいいます。
細かく分けると、“寝たきりで動けない”とか“痛みがあって歩けないで困っている”といった人の求めに応じて訪問治療を行うことを「往診」といい、定期的な日時を決めて訪問してケアや治療を行うことを「在宅診療」といいますが、一般的に両方をあわせて「訪問マッサージ」と呼ばれています。
受けられるのはどういう人?
健康保険を使って訪問マッサージを受けるには、いくつかの決まりがあります。
まずひとつは、自分で近くの治療院まで通うことができない正当な理由がある人に限られます。
具体的には“高齢で介護を受けている人”や“身体が不自由で通院が難しい人”が対象となり、通うのが面倒、通う時間がない、といった理由での保険診療は認められません。
もうひとつは、訪問する治療院から半径16キロ以内に自宅や施設があることです。訪問マッサージの診療を申し込む際には、訪問範囲内かどうかを確認してください。
どういう治療ができる?
基本的には、治療院で保険治療として行われているほとんどの治療を受けることが可能です。
具体的には、
・筋力の維持・強化
・関節拘縮の予防・改善
・浮腫(むくみ)の改善
・血行不良の改善
・麻痺した筋肉の現状維持・改善
を目的とした医療マッサージや機能訓練を行います。
どういうお金がかかる?
マッサージ治療には、医療保険が適用されますので、それぞれ定められた分の自己負担金がかかります。
自己負担金は1割から3割までとなりますが、「生活保護受給」や「心身障害者医療受給」による公費負担がある場合もあります。
訪問マッサージを頼んでみよう
誰に頼めばいい?
訪問マッサージを行っている治療院は、まだまだ多くはありません。近所の治療院に直接電話をしても断られてしまう場合があるようです。
自宅に訪問してもらいたい場合は、ケアマネージャーの方や地域包括支援センターなどに問い合わせてみると探してくれます。
施設に訪問してもらいたい場合は、施設の方に聞いてみてください。
地元の治療院と提携していたり、以前に他の方が利用した治療院を紹介してくれます。
どんな先生がいい?
訪問マッサージでは、いろいろな場所で様々な身体状態の人に対して治療を行わなければならないため、経験がありコミュニケーションの上手なマッサージ師の方が安心です。
例えば、介護事業所や施設にいるスタッフにマッサージ師の印象や口コミでの評判を聞いてみたりするのもよいでしょう。
いくら位必要?
身体の状態や往診距離によって違いますのであくまで目安ですが、医療保険の自己負担金はだいたい下の通りとなります。
右肩関節及び手関節と両膝関節及び股関節に拘縮がある関節周辺の筋群にマッサージと運動療法(変形徒手矯正術)を施した場合
施術料金:マッサージ(260円×3部位)+変形徒手矯正術(535円×1部位)=1,315円
往療費(2km圏内):1,860円
合計・・・3,175円
健康保険の自己負担額が1割負担の方は、1回につき318円をご負担いただきます。
訪問マッサージ治療の流れ
受ける前の準備
【用意しておくもの】
・各種保険証(医療保険、後期高齢者医療保険、介護保険など)
・飲んでいる薬の内容がわかるもの(お薬手帳、服用説明書など)
【治療の場所】
・ベッド又は布団の上など
・脇に一人分のスペースがとれる場所
【治療の立ち会い】
・治療に際しては、初回などは出来るだけ家族の方やケアマネさんが立ち会って下さい。特に初回は、これからどういう治療を行っていくか相談するためにも、立ち会うことをお薦めいたします。
治療の流れ
マッサージ師が決まった時間に訪問してきます。車で来る場合は、近くの駐車場などを伝えておくとよいでしょう。
治療は、ベッドや布団の上などで行われ、1回の治療には約20~30分程度かかります。
また、マッサージだけでなく、リハビリ体操から発声によるリハビリまで、幅広いケアが行われます。
治療が終わったら、次回の予約を確認して終了です。
前の人の治療が長引いたり、車が混んでいたりすることも考え、予約時間には幅を持たせた方がよいでしょう。
支払い
保険の自己負担金の支払い方法は、その日の治療分を毎回支払う方法や、月に1回まとめて支払う方法、など治療院によって違いますので、初回時に確認しておくとよいでしょう。
また、支払いのトラブルを避けるためにも、領収書は必ずもらってください。