売上予測よりも目標設定

確定申告と決算書

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

独立開業する前って、とても不安なので
「いったい自分はいくら位稼げるのか?」
という売上予測を立てたくなります。

独身時代は、月給23万円で
手取20万でも自分の技術が上がって、
患者さんの笑顔が見れれば満足だったでしょう。

しかし、結婚して、お子さんが
生まれたりなんかしたら
今まで共働きだったから成立した
生活が、自分の手取り20万では
どうにもならない…。

職場の院長に給料の相談をしても、

「何言ってんだ!こっちだってあなたの給料以外に
 社会保険料を払っていて大変なんだ! 
 そんな簡単に、給料なんて上げられないぞ」

と、全く相手にしてもらえない。

ということで、

独身 → 結婚 → 第一子誕生

というタイミングで
独立開業せざる得ないという
鍼灸マッサージ師さんも
業界内には多く存在します。

そういう状況になると、
今までは、手取り20万の給料を貰っていたが
それがゼロになるわけなので、
独立後の売上予測を立てたくなるものです。

訪問マッサージで独立開業して、
3か月後にどの程度の収入目安になるのか?

いった形で、売上予測が気になると思います。

ただ、基本的には、「予測」ではなく、
「目標設定」が先だと思います。

独立開業した時に
結婚しているかどうか、
住む場所は賃貸か持ち家か、
借金が有るか無いか、
ローンは有るか無いか、
子供は居るか居ないか、
奥さんが働いているか否か?

などの状況によりますが、

最低でも、生きていくにあたって
「売上30万円」は必要になってくるはずです。

なので、年間で360万円。
これは必達目標です。

ここをクリアしないと、
家族生活が破綻してしまいます…。

最低ラインが360万円ですから、
余裕を持って、初年度売上目標は、
500~600万円程度の設定をお勧めします。

仮に「年間500万」を目標にしたとしましょう。

それを達成するためには、
どのぐらいの期間で、
何人ぐらいの患者さんの施術を
する必要があるか。

年間500万だから、毎月42万が目安かな?
と思っても初月から42万も売上が上がりません。

成長曲線と言うものがありますので、
最初の半年間は、
「勤務していたほうが良かった・・・」
という状況になりますが、
半年間、やることをしっかりやれば
売上もグンと伸びてくるケースが多いです。

イメージでいうとこんな感じでしょうか。

独立開業して、、、、

1か月目:0万
2か月目:5万
3か月目:10万
4か月目:10万
5か月目:20万
6か月目:25万
7か月目:50万
8か月目:60万
9か月目:70万
10か月目:80万
11か月目:80万
12か月目:90万
————————-
合計  :500万円

じゃあ、この目標を達成するためには、

  • どれくらいケアマネさんのアプローチが必要か?
  • チラシは何枚くらい配布すればいいのか?
  • インターネットの広告費はどの程度かけるべきか?
  • 患者数と施術回数はどれくらい必要か?

などを逆算して考える必要があります。

このように売上を目標にするのも良いのですが、
売上は相手(患者さんやケアマネさん)に影響されます。

どれだけ自分が、
「初年度500万目指して頑張るぞーーー!」
と意気込んでも、
相手(患者さんやケアマネさん)に
受け入れられなかったら売上はゼロです。

売上目標も大事ですが、最も大事なのが
自分自身の行動目標を設定することです。

  • 朝8時から夕方18時までは、一切自宅に戻らない!
  • 朝8時から夕方18時まで、最低10人のケアマネさんに会う
  • 朝8時から夕方18時まで、最低200枚のポスティングをする

という形で、自分自身の行動目標を立てて
日々実践して、改善を繰り返していくしかありません。

ということで、
「売上予測」はほぼ出来ないと思ってください。

自分の行動目標を決めて、
それをやる切る、
というスタンスで
行きましょう。