医師会に所属していないドクターに同意書を発行して貰う方法

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

最近、こんな問い合わせをいただくことが増えてきました。

・『医師会から通達があり、同意書の発行が出来なくなったと言われました』

・『今まで普通に同意書を貰っていたのですが、
先月に医師会から通達があったようで、今月から
同意書が貰えなくなってしまいました・・・」

・『私の地域では半年前頃に訪問マッサージの同意書は書かないようにと
言う内容が医師会に回り訪問マッサージの仕事がやりにくくなってきました」

このように、地元の医師会に所属している
ドクターが、簡単に同意書を書かなくなって
来ている地域が全国的に増えてきているようです…。

訪問マッサージ・鍼灸の場合は
基本的には患者さんの主治医にお願いしますが、
その担当医師が、

『医師会から通達があり・・・』

といった患者目線ではなく、政治目線で対応する
ドクターを相手にしても解決策は出てきません。

同意書発行に関しては、
医師会に所属していないドクターに
お願いするのも1つの手法です。

おそらく、
『医師会から通達で・・・』
といった理由で同意書発行を拒否される
地域の方でこの記事を読んでいる方も気になる点だと
思いますので、今回は、
医師会に所属していないドクターの見つけ方と、
同意書のお願い法をシェアしたいと思います。

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■いただいたご質問(熊本県 Sさん)

藤井先生。
いつもお世話になっております。

いつもメルマガを読ませて頂き感謝申し上げます。
先月、完全成功マニュアルを購入させて頂いたSです。
今回はご相談がありご連絡させて頂きました。

これまで、内科医に鍼灸の再同意を頂いていたのですが、
6月に入り再同意願いを出したところ、
3件の内科病院から同意書発行を断られました。

話を聞いたところ、
『医師会から通達があり、同意書の発行が難しくなった。
はりきゅうマッサージの保険診療費が増えてるようで。
むやみに同意書を書けなくなった』
との回答でありました。

訪問マッサージ・鍼灸の場合は
同意書が発行されないと
保険治療を始めることが出来ません。

最近、私の地域のドクターは、
同意書をお願いすると、なにかと

「医師会の通達があったので・・・」

という理由で書いてもらえない状況です。

今後は、医師会に所属していない
ドクターに同意書をお願いしようと思っていますが、
そのようなドクターの探し方や
対応方法などでいいアドバイスがあれば
教えていただければと思います。

■藤井の回答

Sさん

メールありがとうございます。

確かに、Sさんの地域の他にも
全国的に「医師会の通達で・・・」
という理由で同意書発行を拒否される
ケースが増えてきているようです。

訪問マッサージ・鍼灸の場合の
同意書発行については、基本的には
その患者さんの主治医にお願いするのが筋です。

実際、医師会に所属しているドクターの中には、
患者目線ではなく、政治目線で対応する方も
いらっしゃるようです。

そんなドクターに対していつまでも
交渉していても解決しませんので、
1つの手法として、
医師会に所属していないドクターを見つけて、
そのドクターに同意書をお願いする
方法があります。

医師会に所属していないドクターの見つけ方は簡単です。
以下の通りにやってみてください。

1:地元の保健所(または市役所)に行って、
地元の病院・診療所の開設リストを見せてもらう。

「病院・診療所の開設リストを見せてください」と言えば
誰でも閲覧することが可能ですし、コピーを取ることも可能です。

このリストには
病院・診療所の住所、電話、開設責任者、開設年月日などが
記載されています。

因みに僕が地元の東京都北区の病院・診療所の開設リストを調べたところ

・病院 (ベッドが20床以上)  20院
・診療所(ベッドが19床以下) 278院

があり、そのすべての住所、電話、開設責任者、開設年月日が
わかります。            (※ H24年3月末時点の調べ)

2:地元の医師会のホームページで所属病院を調べる。
HPが無い場合は市役所で「特定検診」が受診可能な病院リストを貰う。

地元の病院・診療所の数や住所や電話が分かったら
その中で、医師会に入っていない病院を探すのは簡単です。

まず、地元の医師会のHPがある場合は
そこに所属している病院の一覧が掲載されています。

※参考 東京都北区医師会 の「北区病院・診療所一覧」
http://www.kitaku-med.or.jp/

ここは、医師会に所属している病院のみが掲載されています。

つまり、ここに掲載されていない病院は
地元の医師会には所属していない病院になります。

東京都北区の場合、
病院と診療所が298院ある中で、
医師会に所属しているのは245院でしたので、
医師会加入率82%ですね。

つまり、東京都北区では298院の中で
53院が医師会に所属していない
病院ということが分かります。

もし、地元の医師会のHPが無い場合は
市役所に行って、
「特定健康診査の受けられる病院の一覧を下さい」
と言ってみてください。

医師会に所属している
内科や整形外科のリストが貰える(見せて貰える)はずです。

基本的に、このような検診(メタボ、耳、眼、骨粗しょう症など)や
予防接種(インフルエンザ)などを行っているところは
医師会に所属している病院になります。

つまり、それに掲載されていない病院は
医師会には所属していない病院ってことが
簡単にわかりますね^^

※参考 東京都北区 区民健診のページ
http://www.city.kita.tokyo.jp/kenko/kenko/index.html

このようにすれば簡単に見つかりますよね^^

現在、全国的にみて医師会への加入率は、
開業医の場合:80~90%程度、
勤務医の場合:40~50%程度
と言われています。

また、知り合いの
開業医向けの保険商品を売っている
営業マンに聞いたところ、

「最近は、医師会も高齢化が進んで
おじいちゃん先生ばっかりだから
なかなか若いドクターは入会しない
方も増えているみたいですよ~。
だって、医師会って、

1:入会費、月会費がめちゃ高い

2:開業場所などを制限される

3:会の雑務などで時間を取られる

などのデメリットもあるから
これから開業するドクターや
若手のドクターは、入会しない
ケースも多くなっているようです」

との情報を教えていただきました。

実際、僕もデータを調べてみたら、
地元の保健所(市役所)に置いてある
病院・診療所のリストの中の
「開設年月日」と
医師会に所属していないドクターを
照らし合わせてみると、
ここ最近(1~2年以内)に
開業したドクターは、
医師会に所属していない割合が高かったです。

そんな開業したてのドクターは、
まだまだ経営が安定していない所もあるので、
そこに、鍼灸マッサージ師が顔を出して、
患者さんを紹介してあげたら、
逆に喜んでもらって、すんなり
同意書を書いて頂けるケースもあります。

訪問マッサージ・鍼灸の場合は、
とにかく、同意書が発行されないと
始まりません。

患者さんがマッサージや鍼灸が必要な症状でお困りで、
ご家族も、在宅での鍼灸マッサージ治療を望んでいる。
それなのに、ドクターが同意書を書いてくれない。

このようなケースは、誰もが
必ずぶち当たる壁です。

壁を乗り越える方法は、いろいろありますので
同意書発行を患者任せにするのではなく、
施術者が自ら動いて、獲得する姿勢が重要になってきますね^^

————-ここまで————-

同意書関係の情報や
いい取得方法などは、
また、新しい情報が入り次第
こちらでご報告しますね~。

2 件のコメント

    • あはき師まーさま

      コメントありがとうございます。
      参考にして頂き幸いです。