こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
鍼灸師って実際、どれくらい稼げるのか?
雇われるか、開業するかで変わってきますが、
そもそも鍼灸の資格は、「足裏に付いた米粒」
と言われてきました。
”足裏に付いた米粒”ってどういう意味か分かります?
足裏に付いた米粒なんて、
取っても食えないってことと掛けて
鍼灸師なんて資格を取っても食えないっていう
笑えないジョークです。
せっかく鍼灸の資格を取得しても、
鍼灸師としては食っていけないので
別の業界で働く方も多いのが現状です。
そんな鍼灸師は年収で
どれくらい稼げるのか?
【YouTube】鍼灸師の年収 懐事情
※チャンネル登録はコチラ(右の鈴マークもクリック)
今、日本人の平均年収が441万円との
データが出ています。
この441万よりも稼いでいる
鍼灸師がどの程度いるのか?
そもそも鍼灸師になるには、
学費が約400万円、3年間の勉強、
そして合格率70%程度の
国家試験に受かる必要があります。
鍼灸師の資格を取ったとしても
いきなり独立開業するかというと、
多くの方はその選択肢を選びません。
取り敢えずは3年間くらいは、
どこかに勤務して施術の
レベルアップをしようと思う方が大半です。
まずは、どこかに勤めるのですね。
その勤め先の候補としては
次の4つの職場になります。
1:鍼灸院(自費治療)
鍼灸師の資格を持ったら何をしたいかというと、
とにかく、「刺したい」のです。
特に鍼灸の資格を取ったばかりの方は、
ヒトの身体に針を刺す権利を得たわけですから、
とにかく刺したいのです。
針が打てる場所の候補として、
鍼灸院(自費治療)があるのですが、
残念ながら多くの鍼灸院では
人材募集を行っていません。
多くの鍼灸院(自費治療)は、
院長一人だけ、もしくは院長と奥さんだけといった
小規模での運営をしています。
人を雇うほど繁盛している
鍼灸院(自費治療)の割合は
凄く少ないです。
なので、鍼灸院に勤めるとしたら
何か特別なコネがある場合とか、
修行(お手伝い)でというケースが多いでしょう。
もちろん、給料もそんなに高くないです。
額面で20万/月(手取17万)あれば良いほうでしょう。
ボーナスなんて期待できません…。
2:鍼灸接骨院
鍼灸接骨院に勤務するという選択肢もあります。
僕も学生時代に鍼灸接骨院で
アルバイトしていた経験があります。
(27歳のころ、時給900円程度でした)
鍼灸接骨院の場合、
給料は22万/月程度からスタートする所が多いですかね。
接骨院に来ていただいた患者さんで
慢性腰痛がある場合などは、
鍼灸治療をすることがあります。
実際に職場の先輩が針を打っている現場を見て、
自分も鍼灸の資格を取得したら、
同じように治療したいなぁって思っていました。
3:整形外科
整形外科でも鍼灸師の求人をしているところがあります。
整形外科の中のリハビリ科のようなところで勤務しますが、
こちらも給料は22万/月程度からスタートする所が多いようです。
整形外科で働く鍼灸師ですが、
立場的に弱くなることが多いです。
病院内での序列が、
「医師 → 理学療法士 → 柔道整復師・マッサージ師 → 鍼灸師」
という順番になっているのです。
こういう序列があるので、
鍼灸師さんの給料は上がりにくい傾向にあります。
4:訪問鍼灸院
訪問鍼灸院に勤務する場合は、
25万/月くらいからスタートするケースが多いです。
訪問鍼灸の現場では、主に高齢者の方のご自宅に伺って、
鍼灸治療や関節の曲げ伸ばし、機能訓練などを行います。
20分程度の施術を行って、
1日に8人~12人程度を担当します。
このように勤務鍼灸師の場合は、
高収入を望むのはなかなか難しいのが現状です。
また、給料も天井なしでグングン上がるかと言うと
そういうこともなく、だいだい30万/月程度が上限の目安となります。
接骨院で、分院長などの役職がある場合は、
35万/月程度まで貰える職場もありますが、
忙しいのと、責任が大きくなってきます。
勤務鍼灸師として、35万以上欲しいという場合は、
今度は、エリアマネージャーとかになり
現場の施術を抜けて別の仕事をやっていくことになります。
なので、雇われ鍼灸師として勤務していても
日本人の平均年収441万円を
超えていくのは結構難しいのです。
日本人の平均年収以上に稼ぎたい、
いや年収1000万を稼ぎたい、
とにかく家族(妻と子供)を
養える最低限は稼ぎたい、
と言う場合は、鍼灸師として
独立開業を考える必要があります。