Q.
難病患者の助成についてケアマネ様から質問がありました。
心身障害者医療費助成制度←心身障碍者手帳の人が受給券を
持っているパターンは理解しています。
東京都ですと
①マル都医療券
②特定医療費(指定難病)受給者証
この二種類があるのは分かりました。
それ以外にも何か助成制度ってあるのでしょうか?
A.
公費負担医療制度 の中にはいわゆる指定難病
(特定疾患)患者や結核患者、被爆者、公害被害者などへの
医療扶助がありますのでよろしければ厚労省のサイト等で
ご確認いただければと思います。
公費以外の医療助成制度については
健康保険制度や各地方公共団体の条例に基づくもので、
その多くは医療機関の窓口で支払った一部負担金の
一部または全部が、後日、保険者または地方公共団体から
払い戻される間接的な助成制度です。
具体的には、高額療養費制度、家族療養付加金制度、
重度心身障害者医療費助成制度、
ひとり親(母子)家庭等医療費助成制度、
乳幼児医療費助成制度などがあります。
その他、高額療養費として払い戻される額を前払いしてくれる
高額医療費貸付制度もあります。
助成の方法については
「受給券」や「医療券」のような
医療費の窓口負担の軽減の他に、
手当(見舞金・援助金)で支援するといった
ケースもあるようです。
ただ、これら助成方法を含めて
自治体によって受給範囲も異なりますし、
非常に変更が多い制度です。
また、助成の対象は
あくまでも病院など指定医療機関での
負担金にしか認められていないケースも多いため、
概要をネットで調べたうえで、
現状取り扱っている医療助成制度が
はりきゅう・マッサージの医療保険に適用しているか等、
直接、担当者にお尋ねすると確実かなと思います。
ちなみに、指定難病の医療助成についてですが、
全国的にみると、
特定疾患の傷病名によって
無料になる場合と、1割(3割)負担になる場合があるようです。
例えば、<80123456> などのように、
負担者番号(受給者番号ではありません)が
80(ハチゼロ)から始まる番号の方は、
*あはきの保険治療OK
*自己負担分は全額還付OK(無料になる)
これは全国の都道府県でも共通、とのことでした。
それ以外の番号になっている方については
助成の対象外の可能性が高いので、
取扱いの際は要確認です。
特に鍼灸マッサージの対象患者様に多い
パーキンソン病は、「指定難病」と
「厚生労働大臣の認める疾病等」が重なっている
ので注意が必要です。
その場合、一般の方と同じように自己負担はありますが
健康保険の利用に関しては認められるかと思います。
このように、
難病患者さんが受けられる医療助成については
各自治体レベルで差異がありますので、
こまめにチェックしておくと
ケアマネさんにも積極的に情報提供して差し上げられますね!
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