施設長のご好意で、老人ホーム内で
治療院を紹介してもらえた施設がございまして、
何件か無料のお試しマッサージのご依頼を頂きました。
これから無料マッサージから訪問マッサージに繋げるに当たって、
注意点やおさえるべきポイントはございますでしょうか。
施設内に限らず、
初回体験治療をするうえで
外せないポイントを順を追って説明します。
1.元気で明るい挨拶
初対面の挨拶は非常に重要です。
人は第一印象で83%位決まるというくらい、
第一印象は大事になります。
笑顔と相手にハッキリ聞こえる
大きな声で挨拶します。
初回体験治療では、先生の第一印象がとても大切ですが、
患者さんは、最初はとにかく不安で一杯なので、
一貫性を持って先生の良い印象を与えましょう。
患者さんとしても、ブスっとした態度で
無愛想に治療をされるのと、
親身に思って治療してもらうのとでは
症状の改善度合いも違ってきます。
無料体験の場で、お互いが初めてリアルに対面するわけですから
患者さんの緊張をいち早く取り除いてあげられるかということも、
今後のリピートに関わってきます。
2.症状の確認をする。
患者さんのお体の状態を確認します。
- どこの部位が痛いのか?
- どういう動きをすると痛いのか?
- 朝昼晩では、どの時間帯がツラいのか?
など、痛みや症状が出てている部分を確認します。
例えば、脳梗塞後遺症の患者さんで
右上肢にシビレや痛みがある場合は、
右ひじや右手首などの患部に触れてあげてください。
シビレや痛みの出ている場所を
先生に触って確認してもらうだけで
安心される方もいらっしゃいます。
3.既往歴を確認する。
患者さんが今までどんな治療を行ってきたのか?
また、現在も継続して行っている治療があるのかなどを
確認します。
- 今まで、他の訪問マッサージは受けたことがあるのか?
- 今まで、整形外科などでのリハビリは受けたことがあるのか?
- 今まで、理学療法士のリハビリなどは受けたことがあるのか?
- 現在、お世話になっている病院や治療院はあるのか?
- 現在、デイサービスなどでリハビリを行っているのか?
- 現在、自宅で家族の方にリハビリをしてもらっているのか?
また、
など、過去や現在の既往歴を確認します。
確認したうえで、自分の治療院の
強みや、他の治療との違いなどを説明してあげます。
4.1週間のスケジュールを確認します。
リピートを継続して取っていくためには、
患者さんの1週間のスケジュールを確認する必要があります。
要介護3,4,5など比較的介護度が高い患者様の場合、
介護保険の様々なサービスを利用しているケースが多いので
スケジュールを組むのが難しいケースもあります。
他のサービスを受けている時間帯などを
把握して、自分の訪問マッサージ・訪問鍼灸の
サービスがどこの曜日と時間帯であれば
対応できるかを確認する必要があります。
これらのステップを踏んで
初回体験治療を実践してみてください。
そして、初回体験治療の時に
最も大事なことは患者さんを
「労う(ねぎらう)」
ということです。
- 「今までお辛かったんじゃないですか?
今日は、本当に施術を受けていただいてよかったですよ」 - 「病院ではリハビリしていたけど、退院した途端に
リハビリをしなくなる方も多いですが、
ご自分から、こうやって施術を受けるのは、本当に意識が高いですね」 - 「良くなりたいっていう気持ちがあるのは本当に大切なことです。
その気持ちがある限りきっと良くなりますよ。
私も一生懸命サポートしますので一緒に頑張っていきましょう!」
といった形で、患者さんが訪問マッサージ・訪問鍼灸の
体験治療を受けたことを褒めてあげて、労ってあげることで
患者さんの共感を得ることが出来ます。
このような労いの気持ちで接すると、
患者さんは自分自身を認めてもらえたという感情になり、
継続して訪問治療の施術を受けたいという意欲も
わいてくるのだと思います。
「この先生に診て欲しい」
そう思わせることが出来れば
初回体験治療は大成功です。
是非、参考にしてみてくださいね。
ps
初回の治療体験が終わったら、
その日のうちにお礼のハガキを出してください。
ハガキの内容は、下記のように本当に
感謝の気持ちを表す簡単なものでOKです。
○○様
先日は当院の「訪問マッサージ無料体験」を
ご利用いただきありがとうございました。
その後、体調はいかがでしょうか?
脳梗塞の後遺症ということで右半身の関節の動きが
良くなかったですし、両足のムクミと腰の変形による痛み等で
かなりお辛い状態であったと思います。
今後、訪問マッサージを継続することで
○○様の生活の質が少しでも向上するような
手助けが出来たらと思います。
もし、施術内容や同意書に関する事などで
分からないことがございましたら
お気軽にお問い合わせください。
くれぐれもお体ご自愛ください。
○○治療院
院長 ○○ ○○
その日のうちに、ハガキを出すという
スピードが大事ですので、
そこを意識して頑張ってください。
成果報告を楽しみにお待ちしております^^