開業前のドライテスト

調査

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

4月から独立開業をしたいという方からの
相談依頼がここ最近増えています。

訪問鍼灸マッサージの場合は、
特に店舗を構える必要もないので
とりあえず開業しようと思えば
いつでも出来ます。

ただ、その開業した場所が
訪問鍼灸マッサージの事業をするのに
適しているかどうかの見極めは
開業前にしっかりしておいた方がいいです。

なぜなら、開業後に

  • 医師の同意書が取りにくい
  • 市の財政が厳しく、生活保護の方の施術が困難
  • ケアマネさんが介護保険以外のサービスに
     対して反応が良くない

といった問題が出た時は厄介です。

なぜ、このような事態になるかと言えば
「市場調査」の甘さが原因です。

訪問マッサージや訪問鍼灸の
市場(customer)のリサーチであれば、

⇒往診圏内の人口は、高齢者の割合は?、年齢層は??
 介護事業所の数は?

などの調査をする必要があります。

まずは、患者さんがどこに、どれくらいいて、
ケアマネさんの事業所が何件位あるか?
また、地元の高齢者の患者さんが、
何を動機に訪問治療を受けるのかと
言うリサーチを行う必要があります。

ここまでは、インターネットで
市役所のホームページや
ワムネット等の介護関連ページなどで
調べると簡単に分かります。

ただ、ここまでしかしない人が
非常に多いです。

インターネットだけで
なんとなくリサーチして
上手く行きそうだと思ったけど
実はそうでもなかった・・・

「市場調査」については、
現地に行って、必ず
リアルで行う必要があります。

開業前の「市場調査」で
最も大事なことが、
「ドライテスト」です。

通販の世界などでは
当り前に行われているのですが
いわるゆ「予約販売」的な手法です。

「ドライテスト」とは、商品を大量発注する前、
つまり、商品がない状態で、
“予約”という形で、試しにテスト的な販売をして、
実際にその商品が本当に売れるかを見極める手法です。

この「ドライテスト」で合格基準に達したら、
商品を大量発注して本販売をスタートさせるのが
通販の世界では基本となっています。

基本的に、「ドライテスト」で合格するまでは、
商品を仕入れませんのでお金がかかりません。
逆に言えば、「ドライテスト」で合格すれば、
失敗しようがない状態といえます。

それと、同様に
訪問マッサージ、訪問鍼灸を開業する際も
「ドライテスト」的なことをする
必要があります。

「ドライテスト」的なことをしないで
ライバルがいなそうだからという理由で
開業してしまったら痛い目を見ます。

「ドライテスト」的ことを知っていると、
少ない資金で儲かる場所を知ることが出来ます。

逆にこの方法を知らないと、
儲からない市町村で開業してしまい、
時間をお金をかけてしまい、
銀行口座の貯金残高が0になって、
あたふたすることになってしまいますので、
しっかりとした対応が必要です。

訪問マッサージ、訪問鍼灸においての、
ドライテストというのは、

  • この市町村が事業を行いやすい場所なのか?
  • 自分のサービス(訪問マッサージ)は、
     地元の高齢者が欲しがっているのか?
  • 自分のサービス(訪問鍼灸)は、確実に売れるのか?

これらを見るためにテストをすることです。

このテストですが、通常は
「プレオープン(仮オープン)」という
状態で行っていきます。

幸い、訪問マッサージ・訪問鍼灸では、
このテストをものすごく少ない資金ですることが出来ます。

このテストが、小予算で出来るところが、
訪問マッサージ・訪問鍼灸の素晴らしさなんですね。

このテストをして、需要があると判断してから、
本格的に、地元の保健所に開設届を提出したり、
お金をかけて、パンフレットや名刺を発注したり、
しっかりしたホームページを作ったりできます。

では、ドライテストでは、
どんなことをするかというと、
基本的な、テンプレートとしては、

「こんにちは!今度、○○駅前の近くに
 開業予定のフジイ訪問マッサージの藤井と申します。
 開業前のご挨拶に伺わせて頂きました・・・」

と言って、地元の
ケアマネさん、医師、市役所の障害福祉課などの
反応や現状などをリサーチします。

ケアマネ

  • 今まで訪問マッサージを使ったことがあるか?
  • 介護保険外サービスについての理解

医師

  • 同意書を過去に発行したことがあるか?
  • 地元の医師会の方向性

市役所の障害福祉課

  • 生活保護に対する市の財政の状況
  • どの程度の容態で訪問マッサージが適用になるか?

などを、現地でリサーチします。

このリサーチで、

  • ケアマネさんの理解度も問題なし
  • 医師の同意書も問題なし
  • 市町村の財政も問題なし

など、ある程度の基準を超えていれば、
その場所で開業すればいいですし、
基準に満たなければ、開業予定を
キャンセルすればいいだけです。

基本的に、「ドライテスト」で、
合格するまでは、開業届を出さないので、
無駄な経費は掛かりません。

逆に言えば、「ドライテスト」で合格すれば、
その場所での、訪問マッサージ・訪問鍼灸は
失敗しようがないということになります。

勢いで独立開業するのも大事ですが、
最低限のポイントは押さえておきたいですね。