こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
人手不足時代と言われる昨今では、
鍼灸師やマッサージ師の確保は、
どこも苦戦している傾向にあります。
特に、良い”施術者”を自社で獲得するには
それなりのお金と時間がかかるものです。
では、どのようにお金と時間を掛けていけばいいのか?
具体的なやり方をお伝えします。
施術者を確保する
1:自院の求人専用サイトを作る
本格的な求人活動をするにあたって、
まずは、その受け皿となる
求人専用のページを作成する必要があります。
ほとんどの広告媒体がA4サイズの用紙の中に、
給料、勤務時間、福利厚生程度しか
記載するスペースがありませんので、
どこの治療院も違いが分からないのが現状です。
自院の求人専用サイトであれば、
文字数などは無制限で記載することが出来るので、
院長の想いや他の治療院との違いなどの
アツイ想いを思う存分書いたページに仕上げてください。
そして、必ず
「各種求人媒体 → 自社の求人専用サイト(WEB)」
という流れを作って、
その求人専用サイトをしっかりしたものを
求人見込みのマッサージ師に見てもらう流れを構築します。
2:ハローワーク
「ハローワークに求人だしたらすぐ採用出来ちゃいました!」
というケースも意外とあります。
特に田舎だと、鍼灸マッサージ師さんが
ハローワークに掲載されている求人案内を見て
職を探している方が予想以上に多いです。
ここは、無料で求人案内を出すことが出来ますので
必ずやっておくといいです。
ただ、ハローワークに求人を出すには
雇用保険の加入が必須になります。
自分と奥さん(身内)以外の、
他人を雇う(正社員かアルバイト)ことが
前提になります。(業務委託はNGです)
その時の、求人媒体の中に、
「当院の求人案内の詳細はコチラ」
などと、必ず自院の求人サイトを
見てもらうような流れを作ります。
ただし、ハローワーク経由で申し込む施術者は
比較的年齢が高めの割合が高いです。
実際、
75歳の鍼灸マッサージ師さんと面接した・・・
患者さんが64歳で、施術者が72歳だった・・・
なんていう治療院さんもありました。
3:学校の求人案内
専門学校や盲学校などの求人案内も無料で出来ます。
学校の窓口に行って、求人案内を行いたいと言えば、
そのやり方などを教えていただけます。
通常は、各学校で掲載できる内容な所定の用紙などが
ありますので、そのフォーマットに従って
求人の必要事項を記載します。
また、学校求人の場合は学校の先生が、
「社会保険に加入していないところは紹介しにくい・・・」
というところもあります。
なので、会社組織化して社会保険や
福利厚生などをしっかりしている治療院が
優遇される傾向があります。
4:人材紹介会社
ハローワーク、学校求人などは無料で出来ますが、
当然のごとく、ライバル院も同じことを考えていますので
競争が激しいのが現状です。
なかなか無料の求人媒体で成果が出ない時に考えるのが、
有料の人材紹介会社などの求人案内です。
有料といっても、多くの人材紹介会社は
成果報酬型の制度を導入していますので、
マッサージ師の採用が決まらなければ
お金は一切かかりません。
採用が決まった際には、マッサージ師1人に対して
おおよそ、年収の20%とか月給2か月分などが目安になり
60万程度の費用が発生するのが一般的です。
5:求人サイト
施術家が欲しい治療院と、
働く意欲がある先生を
マッチングする求人サイトを
活用する方法も有ります。
例えば、治療院業界でいうと、
- 医道の日本(WEB版)
- リジョブ
- ジョブメドレー
- グッピーズ
- キャリサポ
- スリーサイズ
- Indeed
などのサイトがあり、
各サイトで様々な課金の
タイプがあります。
掛かる費用としては、
「掲載費で毎月数万円 + 採用成果報酬で○十万円」
というのが一般的ですが、
大手訪問マッサージ会社が、かなり高い給料設定や
福利厚生で募集していますので、
個人治療院が同じ土俵で戦っても
施術者から溢れるほどの応募があることは少ないようです。
因みに、当協会でも
【訪問治療ジョブ】という
訪問治療院専門の求人サイトを
運営しています。
鍼灸マッサージ師さんの採用手段の
1つとしてご活用いただければ幸いです。
6:地元のマッサージ師を直接スカウト
求人に関しての費用を出せない場合は、
地元のマッサージ師さんを直接スカウトします。
タンページで調べたうえで、
地元の治療院さんを訪問して、ピンポーンして、会って
アツイ想いを伝えるといった方法です。
地元で開業されている治療院に伺って、
「○○市で訪問マッサージ事業をやりたいと思います!
地元の先生のお力が必要なんです!
一緒に地域医療の為にやってみませんか?」
などと熱意をもってスカウトします。
独立開業していても、仕事がなくて
困っている鍼灸マッサージ師はたくさんいると思いますので 、
地元で開業したばかりの治療院や
廃業寸前のような治療院を主なターゲットにして
直接回ってみる形になります。
「この訪問マッサージの事業がやりたくて、やりたくて
地域に貢献したくてしたくてたまらない!」
という情熱を持っている人であれば、かなりの確率で
採用できる手法になります。
(※ほとんどの人が10件程度廻って成果が出ないと言って諦めるものです・・・)
また、地元のマッサージさんを口説く際には
実際にお金(施術費 5000円程度)を払って、
先生のマッサージを受けることもありますので、
それなりの費用も発生することになります。
以上、ザックリ書きましたが、
鍼灸マッサージ師の獲得については、
それなりの費用と労力が掛かります。
マッサージ師の募集は全国の
どこの治療院も苦戦していますし、
- 有資格者が居ないと事業が始められない
- 採用した有資格者に辞められたら事業が継続できない
このリスクがあるので、
有資格者の求人がこのビジネスの
最大の参入障壁になります。
フランチャイズのオーナーさんからの
相談を受けるのですが、
オーナー1人(無資格)、
施術者1人(有資格)、
でスタートした訪問治療だが、
施術者が突然やめてしまい
事業がストップして困っている
ケースが続出しているようです。
このような事態にならないためにも、
しっかりとした採用戦略をもって、
よい施術者を確保してくださいね。