雇用した施術者もそれほど経験ありません。
私は、無資格者なので施術のアドバイスもできません。
パーキンソン病のかたに気を付ける施術法などありますか?
藤井先生が、経験した施術法で何かアドバイスがあれば、ご指導ください。
それを、施術者に伝えます。
難病であれば罹患者数も少ないですし、
しかも訪問施術が必要な患者様は
症状が重いケースです。
全国の施術者さん達も、訪問マッサージ業界に入る前は
そういった患者様に出会うこと自体
それほど多くないと思うので、
経験がないほうが普通ですよ^^
まずは、無料体験の段階で、
パーキンソン病について事前に患者様よりも
詳しく調べておくくらいの準備は必要です。
これを怠ると、信頼してお任せいただけないばかりか、
医療過誤を起こしてしまうことにもなります。
特によくある症状や治療方法について把握していれば、
してはいけない施術行為がわかると思います(すると良い施術ではありません)。
施術者が知識だけでこれが良いと思うことばかりをやろうとしても
患者様の求めていることと一致していなければ
結果につながっていきにくくなると思います(治すのは施術者ではなく
患者様ご自身なので)。
それを踏まえたうえで、
訪問マッサージ・鍼灸の現場では、
絶対に患者様の体を壊さないことを徹底しさえすれば、
喜ばれることなら何をしても良いとお伝えしています。
訪問治療を希望される方のほとんどを占めるご高齢者に対して、
いわゆるマッサージ・鍼灸の技術はほとんど必要ありません。
ご本人様やご家族、ケアマネから最も求められるのは
鍼灸マッサージそのものよりも、自立を可能にする
リハビリではないかと思います。
私がこのあたりの技術的な事に関して参考にしたものは、
◆要介護3・4・5の人のための在宅リハビリ―やる気がでる簡単リハビリのすすめ
です。
訪問マッサージ・訪問鍼灸に関しての本はいろいろありますが
とりあえずこの2冊さえあればなんとか対応できると思います。
あとは、西村先生の在宅マッサージのDVDもとても参考になると思います。
・解剖学的肢位理論に基づく在宅ケア実践テクニック 基礎編
・解剖学的肢位理論に基づく在宅ケア実践テクニック 臨床編
まずは、このあたりの知識・技術を身につけながら
あとは実践でやりながら慣れていくと良いと思います。
また、リハビリ面の強化には、
・完全図解 介護予防リハビリ体操大全集 (介護ライブラリー)
大田 仁史 (著), 三好 春樹 (編集)
図鑑並みのボリュームで、わかりやすく実施しやすい内容だと思います。
「立ち上がり」や「歩行」を始めるまでのチェックリストなども
系統立てて詳細に書かれていますので、十分役立つ本だと思います。
施術者さんと一緒に、患者様ごと、
その都度都度で、丁寧に対応していかれるのが
最善かと思います。