こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
訪問マッサージ・訪問鍼灸の
対象患者さんは
基本的には寝たきりの方や
車椅子の方が対象になりますが、
どこからどこまでが
歩行困難の対象になるのでしょうか？
というのも先日、
ケアマネさんから
こんなお問い合わせを
頂いたのです。
—– Original Message —–
私たちの地域で活動している
訪問マッサージ事業者さんですが、
デイサービスの帰りを待ち、
帰られるとすぐにサービスを
実施しているところがあります。
介護保険制度等による訪問サービスは、
通所系サービスに通うことが困難な方が
利用することとなっており、
通うことが可能な方は、
通所してサービスを
受けることとなっております。
訪問マッサージのサービス対象者の
歩行レベルはどのような
基準になっているのでしょうか？
—— End of Message ——
確かに、往療費の扱いに関しては
微妙な問題です。
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１ 往療料は、歩行困難等、
真に安静を必要とする
やむを得ない理由等により
通所して治療を受けることが
困難な場合に、患家の求めに
応じて患家に赴き施術を
行った場合に
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この厚生省の通達を
どう解釈するかどうかです。
問題は「歩行困難等、
真に安静を必要とする」
「治療上真に必要がある」
状態とは何か、ということです。
痛みのため（これは主にはり
灸療養費に関係します）にせよ、
筋拘縮・麻痺によるもの
（マッサージの往療に
関わります）にせよ
・歩行不能 →
これは当然要件を満たします。
・介助があれば外出できる、
逆に言えば介助がなければ
外出できな
・タクシー使用のみ外出できる
・公共交通機関では外出不能
要するにバス停とか
電車の停留所まで
歩行できない、ということで
以上のような状態であれば
要件を満たす、
つまり往療が可能ではないかと、
考えられています。
という視点でみると、
→要介護５で、
在宅で寝たきりの状態は
歩行困難？
◎
→車いすは歩行困難？
◎
→杖をついてどうにか
歩けるようだがよろけて、
いかにも転倒しそうで
危ないは歩行困難？
○（△）
→デイなどの室内では
杖でどうにかあるいているが、
デイまでは送迎で、
デイ以外は外出なし歩行困難？
○（△）
→変形性膝関節症で
痛くて歩けないは歩行困難？
○（△）
→歩行器を使えばどうにか
歩行できるは歩行困難？
○（△）
→身障者手帳4級（下肢機能の
著しい障害）をもっているは
歩行困
△（症状による）
→痛みはそれほどなく
自力での歩行は可能だが、
認知症で一人で
外出すると危険な場合？
○（△）
→治療院まで遠いから
自宅まで来てほしいという
要望は？
×
確かに往療を鍼灸師の
判断で否か決定するかは、
難しいのですが・
患者さんがどの程度の状態で
往療費を請求するかどうかは、
鍼灸師のモラルによることが
大きいです。
ここまではセーフ、
ここからはアウトという明確な
線引きがないので、鍼灸師の
判断で対応することになりますが、
鍼灸適応疾患の中では
「頸肩腕症候群」「五十肩」、
「ムチウチ」では
往療費を請求するのは厳しいです。
逆に「腰痛」「神経痛」「リウマチ」で
上記の条件にあてはまるようでしたら
往療費の請求可能なケースが多いです。
往療費の１つの判断基準として
「歩行補助器具を使って
1人で安全に外出できるか？」
が基準になるかと思います。
※
往療の判定基準については、
各保険者によって対応が
異なるケースがございます。
特に過去に不正請求等が
発覚した地域では、
往療の基準が
厳しくなる傾向にあり、
例えば、
移動すると悪化する場合以外は不可、
家族の介助などで
通院できるものは不可
など厳しい制限が設けられる
ケースがありますので
往療費を請求する際は、
ご注意ください。
