鍼灸 → 柔整 → 鍼灸!

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

世の中には、
「柔整鍼灸師」という
言葉があります。

これは、
柔道整復師と
鍼灸師(※正確には、
はり師・きゅう師)
という2つの国家資格を
保有している先生を指します。

東洋医学に興味を持って
鍼灸の資格を取得する為に
専門学校に入学、そして
3年後に鍼灸の資格を取得したけれど、
それだけだと不安なので、
柔道整復の資格も取得しようと
改めて、柔道整復師の
専門学校に入学。
3年間の勉学の後に
柔道整復師の資格を
取得するというパターン。

また、これとは逆に
最初に柔道整復師の
資格を取得したものの、
慢性疾患を治したい、または
東洋医学をしっかり
勉強したいという事で
鍼灸の専門学校に入って、
改めて勉学をして
鍼灸の国家資格を
取得するというパターン。

通常、鍼灸マッサージ師や
柔道整復師の
国家資格を取得する為には
専門学校に3年間通学することと、
国家試験をパスしなければ
なりません。

その為に、かかる費用としては、

3年間の学費:400万
3年間の生活費(11万×36ヶ月)
:400万
フルタイム労働できない損失
(年収400万×3年):1200万

程度になりますので、
ザックリ2000万の費用と、
3年間の時間が掛かるわけです。

これが、柔整鍼灸師となると
単純に2倍計算すると
6年間の学費と6年間の生活費、
そして6年間フルタイムで働けない
損失を考えると
4000万位の先行投資を
していることになります。

それだけの
先行投資をして取得した
柔整鍼灸師の多くは、
どこかしらの
接骨院に勤務しているか、
自分と受付1人という形で
ご自身で接骨院を
開業しているという
ケースが多いです。

鍼灸だけの
資格だけだと食えないので、
柔道整復の資格を取得したものの、
保険財政の問題などの影響で、
柔整の保険が縮小してきており、
これから数年先は
更に厳しい状況が予想される。

という時代の流れの中で、
鍼灸取った!次に柔整も取った!
ということで、
柔整鍼灸師になったものの、
柔整の先行きに不安を覚えて、
柔整の資格を捨てて
鍼灸(のみ)師として
活動をする方が増えています。

実際、柔整の資格を捨てて
訪問鍼灸専門で
取り組んだ先生から
こんなメッセージを頂きました。

↓↓↓

—– Original Message —–

藤井先生

いつも大変お世話になっております。
私は、柔整鍼灸師として、
整骨院を経営しておりました。

しかし、このままでは先が見えないし、
安定した収入と生活と子供や家族との
時間を取りたいと考えています。

整骨院を閉めても、
柔整の資格を捨てても
構わないと言っておりましたが、
現在までそれもできず、
情けないばかりでした。

藤井先生、そんな私ですが、
1年かかりましたが、
ようやく決断しました。
整骨院を閉めて、”訪問鍼灸”
一本でいく心づもりが出来ました。

閉めてしまい、
行動すれば確実に成功への道が
あることはわかっていましたが、
私にはなかなかできませんでした

まずは、整骨院の昼の
空き時間にケアマネ営業を
始めることから行動し、
ようやく患者さんが
0→10人となりました。

売り上げ25万くらいです。

だんだんと
訪問の時間を増やし、
整骨院の営業時間を
減らして対応してきましたが、
時間的にも体力的にも
厳しくなり、
どっちつかずの状況と
なりましたので、期限を決めて
整骨院を閉めることにしました。

実際、どのタイミングで、
どうなったら訪問一本へ移行した良いか
なかなかわからず、
柔整師の先生で訪問一本に
切り替えた先生の話を
聞く機会がありませんでしたので、
遠回りだったとしても
とにかく行けるところまで
やってみようと思い、
行動し続けました

この事は、とても勉強になり、
良い経験をしたと、
今後に生かせると思っております。

まだまだ、成功しているとは
全く言えませんが、
ご報告を出来ることは、
本当にうれしい事です。

これからももっと
訪問鍼灸の治療に全力で取り組み、
患者さんとご家族に
喜んでいただけるように頑張ります。

そして、私自身も
幸せになりたいと思っています。
どうぞ、これからも
宜しくお願い致します。

—— End of Message ——

柔整の資格で食べていくのではなく、
柔整の資格を在宅での外傷治療や
疾患の識別などに役立てる手法が
これからの時代には求められています。

現在、接骨院を経営している先生で、
柔道整復の保険請求を捨てて
訪問鍼灸1本でやっていくという
選択は勇気が
必要だったと思いますが、
その決断が、”大正解”だったと
おっしゃる、元柔整鍼灸師の
先生は沢山いらっしゃいます。

年々、来院数が
減ってくる接骨院の店舗で
待っていても
患者さんは増えません。

店舗から飛び出して、
外に出てみると、
柔整鍼灸師にとって
想像以上に大きな需要があることに
気が付くと思います。