こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先日、とある相談をいただきました。
相談者は30代のシングルマザーの方。
まだ小さなお子さんを育てながら、
アルバイト生活で
何とかやりくりするような
過酷な生活をされている方でした。
「小さい子供がいるので、
どこも雇ってくれないんです!」
「このまま年をとっても、
何も変わらない気がして…」
「資格もないし、
何ができるか分からないけど、
起業という選択肢って…
私でもありなんでしょうか?」
こうしたご相談は、
正直、少なくありません。
特に子育てと仕事を
両立しなければいけない
シングルマザーの方にとって、
「どこも雇ってくれない」
「シフトに合わせられない」
という現実は、
非常に大きな壁です。
そんな中で選択肢として、
「訪問マッサージ院のオーナー」としての
独立起業という道です。
もちろん、本人が
施術を行うわけではありません。
鍼灸師やマッサージ師の
国家資格を持つ施術者と契約して、
その方に在宅の現場で
施術してもらう形になります。
オーナー自身の役割は、
患者さんと施術者をつなぐ
「マネジメント」と「営業」部分。
事業として成立するために、
地域のケアマネさんに
挨拶へ行ったり、
報告書のやり取りや、
施術スケジュールの調整を行うお仕事です。
「でも、私に営業なんて
できる気がしません…」
と、彼女は言っていました。
たしかに最初は誰でもそうです。
ですが、営業と言っても、
難しいことではありません。
患者さんのために
“本当に必要な情報”を届けに行くだけ。
「おしゃべりが好きな方なら、
むしろ向いてますよ」とお伝えしま
また、子どもがまだ小さいため、
外出に制限があることも
不安材料だったようです。
そこで、
「赤ちゃんをベビーカーに乗せて、
一緒に営業に行く」
というスタイルもあるとお伝えしたら
目を輝かせていました^^
はたから見たら
「大変そう」に見えるかもしれません。
でも、それを理由に
動けないわけではない。
「やるしかないんです」と
話していました。
開業資金についても、
不安はあったようです。
が、訪問マッサージは
店舗を構える必要がないため、
飲食店などに比べても、
圧倒的にローコストで始められます。
場所は自宅開業(家賃ゼロ)
施術者採用は業務委託(人件費ゼロ)
初期投資を極力抑えるので
融資もゼロで出来るのがこの手法です。
営業活動も自転車と足でコツコツ…
だからこそ、
「今ある状況で最大限できること」
を形にできる可能性もあるのです。
もちろん、簡単な道ではありません。
でも、「雇ってもらえないから、働けない」
ではなく、
「働く場所を自分で作る」
ことができるのが、
この訪問マッサージという
フィールドです。
彼女は、これから少しずつ勉強して、
ケアマネさんへの訪問も
同行から始めるでしょう。
きっと数か月後には、
地域で小さくても
温かい治療院の「オーナー」として、
子どもと一緒に
頑張っていることでしょう。
弱い立場だからこそ、
強い意志を持つ人もいます。
彼女のように「やるしかない」と
覚悟を決めた方には、
ぜひ、この訪問マッサージの道を
知ってもらいたいです。