こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先日、岡山県に
お住まいの患者さんから
訪問マッサージのご相談を
いただきました。
それもあってか、
岡山県の地域医療に関する
あるニュースが目に留まりました。
岡山県北部では
人口減少と高齢化が進むなか、
限られた医療資源を
どう維持していくかが
大きな課題になっています。
特に県北の急性期医療は、
救命救急センターを持つ
津山中央病院への
依存度が高いそうです。
そこで奈義ファミリークリニックでは、
急性期の治療を終えた患者さんを
地域の病院や診療所、
そして在宅へとつないでいくために、
「家庭医を育てる」取り組みを
20年近く続けているそうです。
これ、なかなか
面白い話だと思いませんか?
一人のスーパードクターが
すべての患者さんを診る、
という発想ではないんです。
急性期を診る人、
地域で診る人、在宅で診る人。
それぞれが役割を持ち、
患者さんを
次の担い手へとつないでいく。
さらに、ケアマネジャーや訪問看護師、
医師、看護師などが週に1回集まり、
患者さんの変化を共有しているそうです。
医療だけでは解決できない問題も、
介護・福祉・行政まで含めたチームで
支えているわけです。
これを読んで、
訪問マッサージ院もまったく同じだと
思いました。
院長が施術をして、営業もして、
レセプトも書いて、求人も出して、
スタッフ教育もして、
トラブル対応までする。
最初はそれでもいいんです。
僕自身も開業した頃は、
何でも自分でやっていました。
でも、患者さんが30人、50人と増え、
スタッフが3人、5人と増えても、
すべてを院長一人で抱え続けていたら
どうなるでしょうか?
いずれ、院長自身が
ボトルネックになります。
院長が休めば仕事が止まる。
院長が判断しないと何も進まない。
院長にしか分からない仕事が増えていく。
これでは、
どんなに優秀な院長でも
いつか必ず限界が来ます。
だから必要なのは、
一人の能力を
磨き続けることだけでなく、
役割を分けることです。
施術は施術者に、
レセプトは事務に、
営業は営業担当に任せる。
採用や教育も、
少しずつ誰かに託していく。
そして、誰が担当しても回るように
仕組みに落とし込んでいく。
地域医療も、一つの病院がすべてを
抱え込むのではなく、
それぞれの専門性を生かしながら
患者さんを次へつないでいます。
訪問治療院経営も同じです。
院長が何でもできる治療院より、
「院長がいなくても回る治療院」を
目指したほうが、
より多くの患者さんを長く支えられる。
僕はそう考えています。
もし今、「自分がやったほうが早い」が
口癖になっているなら、
一度立ち止まって考えてみてください。
今日やっている仕事のなかで、
「これは誰かに任せられないか?」
というものを、
一つだけでいいので探してみてください。
まずは毎週やっている事務作業を
マニュアルにするだけでも十分です。
一人の力には、
どうしても限界があります。
だからこそ、人を育てる。
役割を分ける。
情報を共有する。
仕組みで回す。
これが、患者さんを
長く支え続けられる
治療院づくりにつながるはずです。









