こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
突然ですが、最近こんな相談を
いただきました。
「将来は田舎でカフェをやりたいんです」
ん? カフェ?
うちは訪問マッサージ院だけど何でカフェなの?
と聞いたところ。
実家のある田舎は高齢者の方がとても多い。
高齢の方でも
気軽に楽しめるようなカフェを作りたい。
カフェをするか、訪問マッサージにするか
迷っているというのです。
どうでしょうか。
あなたも一度くらい、
そんなイメージを
したことがあるかもしれません。
自然の多い場所で、のんびりと。
好きな音楽を流して、可愛いお店をつくって、
気の合うお客さんとゆるくつながる。
たしかに、響きはいいですよね。
でも、です。
ビジネスとして考えるなら、
僕はこういう相談を受けた時、
かなり慎重に考えた方が
いいですよとお伝えします。
なぜなら、カフェや飲食店の経営は、
想像以上に難しいからです。
まず、初期費用が重い。
物件取得、内装、
厨房設備、備品、運転資金。
始めるだけで、
まとまったお金が飛んでいきます。
しかも、始めた後もラクではありません。
仕入れ、仕込み、接客、
衛生管理、集客、スタッフ管理。
やることは山ほどあります。
つまり、
夢があっても、利益が残るとは限らない
ということです。
むしろ現実は、好きで始めたはずなのに、
赤字と人間関係と疲労で、
その“好き”がだんだん嫌いになってい
そんなケースの方が珍しくありません。
ここ、かなり大事です。
僕は、
「やりたいこと」と
「稼げること」は分けて考えた方がいい
と思っています。
もちろん、最終的に趣味として
カフェをやるのは自由です。
しっかり別の事業で稼いで、
赤字でもいいから
自分の夢を形にする。
それなら全然ありだと思います。
でも、最初の一手として、
生活を支えるための
開業として飲食を選ぶのは、
かなり難易度が高いです。
その点、訪問マッサージや訪問鍼灸はどうか。
こちらは、高齢化社会の中で
明確なニーズがあります。
歩くのが難しい。
通院が大変。
在宅でケアを受けたい。
家族の負担を少しでも軽くしたい。
こうした方は、
これからも確実に増えていきます。
つまり、訪問マッサージは、
自分がやりたいからやる
だけでなく、
世の中から必要とされているから成り立つ
ビジネスなんです。
ここが大きいんですね。
開業で成功しやすいのは、
“好きなこと”を無理やり売る人ではありません。
すでにニーズがあるところに、
自分の強みを当てはめられる人です。
例えば、あなたがどれだけカフェが好きでも、
地域に十分な需要がなければ経営は厳しい。
でも、訪問マッサージは、
すでに困っている人がいる。
介護の現場でも、在宅の現場でも、
必要とされる場面がある。
だったら、どちらが成功しやすいか。
答えは、かなり明確ですよね。
もちろん、
訪問マッサージだってラクではありません。
営業も必要です。
制度理解も必要です。
同意書やレセプトの知識も必要です。
でも少なくとも、
ニーズがある市場で戦える
というのは、
ものすごく大きなアドバンテージです。
開業を考える時は、
「自分が何をやりたいか?」
だけでなく、
「世の中が何を求めているか?」
「その中で、自分はどこで役に立てるか?」
この視点を持つことが大切です。
やりたいことを優先すると、
夢で終わることがあります。
でも、ニーズがあることを選ぶと、
事業として育ちやすい。
そして、事業が安定した後に、
やりたかったことを楽しめばいいんです。
順番を間違えないこと。
これが、開業では本当に大事です。









