こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
日本においては3月~4月は、
卒業や異動などで、人が最も
動く時期と言われています。
専門学校を卒業して鍼灸マッサージ院を開業したり、
雇われ鍼灸マッサージ師が開業したりで、
4月以降は自分で起業する人が多くなります。
自分自身が現場で施術する上で、
必ず入っておかなくてはならないのが
施術中の万が一の事故に備えた賠償保険です。
ここで、鍼灸・マッサージ師の賠償保険について
基本的な事についてご説明させて頂きます。
まず、鍼灸マッサージの賠償保険は団体保険なので
個人が、自動車の保険や生命保険に加入するように、
直接代理店や引受保険会社(東京海上日動火災や三井住友等)に
連絡しての個人加入は出来ません。
また、賠償補償の対象になるのは、
訪問治療中や院内での業務上発生する事故です。
”自分は患者さんを強くもんだりしないから
施術中の事故なんて、絶対に起こらない!”
と思っている方もいるかもしれませんが、
意外に多い確率で施術事故は起こります。
現場で実際に起こる事故で多いのは
以下のようなケースになります。
■よくある事故ケースTOP8
1:骨密度が低い患者さんに対して、強い圧を加えて
指圧をして肋骨などにヒビを入れてしまう。
2:治療院の床に伸びていた電気器具のコードにつまずき、患者が
3:針を背中の危険な場所に深く刺してしまい気胸を起こしてしま
4:灸頭鍼をしている時、火の付いた艾が患者の背中に落ち、火傷
5:院内でマイクロ波の治療をしていたところ、
マイクロを患者に近づけ過ぎたため、皮下深く迄、火傷を負わした
6:脳卒中の後遺症の患者さんの肘を強く伸ばしたところ、
腕の筋肉が断裂してしまった。
7:在宅治療でベッドからの立ち上がり練習をしている際に、
下半身のバランスを崩して転倒して、大腿骨を骨折してしまう。
8:「治療を受けて、翌日逆に痛くなった。仕事が出来なくなった
どうしてくれるんだよ!責任とってくれよ!」と言いがかりをつけ
いずれのケースも、普段の現場で
十分起こりうる可能性があります。
患者さんを骨折させてしまう、
患者さんを入院させてしまう、
最悪の場合、患者さんを死亡させてしまう、
という事態になったら、
精神的にも経済的にも相当な
ダメージを被ることになるでしょう。
また、最近は患者さんも医療事故などについて
賢くなってきていますので、
賠償保険に入っていない場合は、
治療家人生が終了となってしまう場合もあります。
そのような最悪な事態を避けるためにも
最低限のリスク管理として、保障のしっかりした
賠償保険にはご加入くださいね。
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