税理士さんの選び方

国税庁と財務省

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

2019年度に予想以上に利益が出たので、
2020年度から法人化を考えている方からの
お問い合わせが増えています。

その中で、
「どんな税理士さんにお願いすればいいのか?」
といった、ご質問を頂きます。

実は、税理士さん選びって、
すごく重要なんですよね。

「ネットで調べて、近くて安い所を
 適当なところを選んでしまうと、後悔する」

ってことになります。

税理士さんって、一度依頼してしまうと、
なかなか鞍替えしずらいんですよ。

なにせ、初対面で自社の通帳の中身を見てもらい、
自分たちのビジネスのウラ側に
ガッチリと入り込んできますから。

ということで、今回は藤井が考えている、
税理士の選び方をシェアします。

税理士さんとしては、
当たり前の業務(記帳代行や税金申告など)を
ミスなくすることは当然として、
それ以上を求める場合ですね。

税理士の選ぶうえで抑えておくべきポイント

1:節税の提案をしてくれるか?

僕たち、オーナー院長の立場としては、
汗水流して頑張って出した利益です。
なので、
「無駄な税金は1円たりとも払いたくない!」
そう思うはずです。

脱税するようなことはしたくないですが、
合法的に節税できる部分があるのなら、
税理士さんから積極的な提案を
してほしいはずです。

しかし、税理士さんとしては
節税の提案をしてこない人が意外に多いです。
なぜ、節税の提案をしてこないのでしょうか?

考えられる理由の1つとして、
税理士が、頑張って節税対策の
アドバイスをしたとしても、
税理士自身の顧問料があがることは
基本的にはないので、積極的に行わないという事です。

そりゃそうですよね。

「顧問料月額3万+節税できた金額の20%の歩合」

のような顧問契約だったら
税理士さんも頑張るかもしれません。

ただ、社長の為にガンガン頑張る税理士さんの
割合は極めて少ないのが現実です。

税理士さんが最も恐れているのが
「免許はく奪」で、税理士業務が
出来なくなってしまうことです。

彼らにとって、歩合もつかないような契約だったら、
無難な税務申請(家賃の50%が経費など)を
して毎年無難に過ごすのが一番ですから。

面倒な作業が増えるのに、顧問料が
上がるわけではないので、
積極的には提案してこないのですね。
(※ そいうう節税手法があるのを知っていながら)

また、意外な事実ですが、
「そもそも節税対策の手法を知らない(勉強していない)」
というビックリするような税理士も居ます。

ただ、これはオーナー院長側にも勘違いがあり、
税理士はあくまで税金を漏れなく申告するのがプロであり、
裏技のような節税手法を提供するプロではないということです。

日々、「無駄な税金は1円たりとも払いたくない!」と
考えているオーナー院長が知っているような節税手法でも、
意外と知らない税理士さんも居るという事を
覚えておいた方がいいでしょう。

2:売上増加と共に、勝手に顧問料を上げないか?

税理士さんの顧問料は、
その会社の年商ベースで
算定されている所が多いです。

例えば、

  • 年商1000万までは、月額1万
  • 年商3000万までは、月額2万
  • 年商5000万までは、月額3万
  • 年商1億円までは、 月額5万

みたいな料金提示ですね。

ホームページなどで、最初から
明確に料金設定の表示がされているのであれば
全く問題ないのですが、税理士さんの中には
こんなことをおっしゃる方もいます。

「社長!創業時は安い顧問料で対応させて頂きましたが、
 御社の年商も上がって来ていることですし、
 私たちの顧問料も月額3万円から5万円に変更してくださいよ!」

これは、僕から言わせたら、
「はぁ??全く、関係ないだろ!」
と言いたくなるわけです。

オーナー院長が、頑張って売上を上げたのは、
自らが創意工夫をして頑張ったからです。

決して、税理士さんが院の営業代行をしたり、
ポスティングをしてくれたわけではありません。

会社の年商が上がることで、仕分け作業なども
増えるので、税理さんとしてはその分の作業量ということで
顧問料をアップしてほしいということだと思うのですが、
そこは、税理士さんの方で経営努力して、
作業の効率化を図ってくださいよと思います。

3:対面相談回数について

”当事務所は、税理士が毎月最低1回は、
 社長さんとお会いするので安心です”

とアピールしている税理士事務所もあります。

僕としては、

「毎月1回も、税理士と何の相談をするんだ?」

と考えています。

オーナー院長の中には、
お金に関してのことは、
税理士さんに相談しておけば間違いないと
思っている方がいますが、
それは、大きな間違いです。

税金の事を相談するのは良いのですが、
税理士さんに、マーケティングや
売上アップのことなど相談しても
何の解決策にも繋がりません。

僕が以前お世話になっていた税理士さんとは
年間4回の対面相談の顧問契約でしたが、
何を話してたかと言うと、

「社長、またまた売上順調ですね~。
 納税の資金だけは、しっかり準備しておいてくださいね!」(以上)

というのと、後は同伴で来た、
担当スタッフが簡単な事務報告処理をするだけでした。

それだけだったら、わざわざ対面しなくても
メールと電話で十分でしょという内容でした。

”当事務所は、税理士が毎月最低1回は、
 社長さんとお会いするので安心です”

というアピールは、裏を返せば、
その分の交通費や作業費を顧問料に上積みしときますからね
ということになります。

オーナー院長としては、不要な対面相談で
顧問料を上げられたら、たまったもんではりません。

それともう一つの視点として、
あなたの周りにも優秀だなと思う院長だったり、
経営者として尊敬できる院長という
いわゆる優秀な先生がいることでしょう。

その優秀な院長先生が
どんな税理士さんと契約しているか
聞いてみるのも良いでしょう。

自分が「優秀だな」と思う院長が
選んだ税理士さんですから、
きっと、よい税理士さんである
確率が高いはずです。

以上、藤井いが税理士を選ぶとしたら
のポイントをお伝えさせて頂きましたが、
税理士さんに依存しすぎない、
信頼しすぎないというのが重要です。

あくまで自社の税務業務を委託している
パート―ナーという関係が正しいので、
一方的に税理士のいう事を聞くのではなく、
パートナーとして論議できるように、
オーナー院長としても最低限の
税務、財務の知識は持ち合わせておいた方がいいですね。