こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
今日は、少し意地悪な質問をします。
「高齢者が増えているから、
訪問マッサージの市場は伸びる。」
この話、あなたも一度は
聞いたことがあると思います。
そして、これは間違いではありません。
でも、高齢者が増えることと、
あなたの院の患者さんが
増えることは、
まったく別の話です。
例えば、コンビニ。
昔より利用者は増えましたが、
すべてのコンビニが
繁盛しているわけではありません。
ラーメン業界もそうです。
ラーメン人気は続いていますが、
毎年多くのお店が閉店しています。
市場が大きくなることと、
自社が成長することは
イコールではありません。
これは訪問マッサージも同じです。
「高齢者が増えているから大丈夫。」
もしそう考えているなら、
それは少し危険かもしれません。
実際、この数年で
訪問マッサージ事業に
参入する事業者は
増加傾向にあります。
訪問看護ステーションとの連携も進み、
リハビリや在宅サービスの
選択肢も広がっています。
つまり、
患者さんは増えていても、
「選ばれる競争」は
以前より激しくなっているのです。
ここで一つ、考えてみてください。
ケアマネジャーが
二つの院を紹介するとします。
施術技術は、どちらも一定水準。
料金も同じ。
サービス内容も大きく変わらない。
では、何で選ぶでしょうか。
僕は、「思い出せる院」
だと思っています。
「あの先生なら対応が早い。」
「報告書が丁寧。」
「利用者さんから評判がいい。」
「この前、役立つ情報を届けてくれた。」
こうした小さな積み重ねが、
「紹介しよう」という
判断につながります。
つまり、選ばれる理由は
技術だけではありません。
地域との接点を
どれだけ持てているか。
信頼をどれだけ積み重ねているか。
そこが大きな差になります。
だから私は、
「市場が伸びるから安心」と
考えるよりも、
「市場が伸びるからこそ、
選ばれる理由をつくろう」と
考えたいのです。
追い風は、誰にでも吹きます。
でも、その風を受けて
前に進めるかどうかは、
帆の張り方次第です。
紹介を待つだけなのか。
地域へ情報を届けているのか。
ケアマネジャーとの接点を
増やしているのか。
利用者さんやご家族から
「この院を紹介したい」と思われる
取り組みができているのか。
同じ追い風でも、進む船と、
その場にとどまる船があります。
超高齢社会は、確かにチャンスです。
でも、そのチャンスは
「待っているだけの院」に
平等に配られるものではありません。
これからの時代は
「高齢者が増えるから伸びる」
のではなく、
「選ばれる理由を
つくり続けた院が伸びる」
時代だと思っています。
もし、「高齢者は増えているのに、
紹介が思うように増えない」と
感じているなら、
一度問いかけてみてください。
「私たちの院が選ばれる理由を、
地域の人は言葉にできるだろうか。」
その答えが、
これからの経営を
大きく左右するのかもしれません。









