整体院は儲からない

貧乏

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

時代の変化と共に
儲かる商売、儲からない商売がありますが、
経済産業省管轄の中小企業庁が
6月25日に発表した統計によると、

「今の時代整体院は儲からない業種」

であることが分かりました。

整体院は儲からない

セーフティネット保証5号

これ、中小企業庁が発表している

「セーフティネット保証5号」

というものなのですが、
業況の悪化している中小企業が利用できる
保証制度です。

先日、令和元年7月1日~9月30日までの、
セーフティネット保証5号の
指定業種が発表されましたが
その中で注目すべきは、

8359  その他の療術業

が含まれているという点です。

僕たちがメイン事業に置いている、

835   療術業
8351  あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師の施術所
8359  その他の療術業

のうち、
「8359  その他の療術業」を
行っている事業者は
最近3か月間の売上高等が前年同期比5%以上減少しているとのこと。

8351  あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師の施術所

8359  その他の療術業

と違いですが、いわゆる国家資格があるか無いかです。

「8359  その他の療術業」というのは、
街中で見かける

  • 無資格整体
  • 無資格カイロ
  • 無資格リラクゼーション
  • 無資格民間療法
  • 無資格レイキ

などなどです。

これらの業種は全国的に見て、
直近3ヶ月間の売上高が
前年の同期間の売上高よりも
5%以上減少しているのです。

「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」

というフレーズを聞いたことがあると思いますが、
これは、会社の経営が安定し好調の時はどんどん融資してくれるのに、
経営が苦境になり資金が必要な時には資金を回収しようとするという意味です。

このように一般的は、
会社の経営が苦境の時は融資が
受けられませんが、
この、セーフティネット保証5号の
制度は業績が悪くなければ
利用することができません。

業績が悪くなることを
歓迎したくはありませんが、
そうなった場合には、
利用を検討したい制度ですね。

今回、指定業種一覧の中で、

「8359  その他の療術業」

が、政府による不況業種の
指定を受けたということは
今後の事業展開なども考えなくては
ならないということです。

今回の要因の1つとして
考えられるのは「飽和」ということでしょう。

全国どこでも見かけるコンビニですが、
そのコンビニの数は55000件程度と言われていますが、
「療術業」については13万6000件あるのです。

  • 無資格整体
  • 無資格カイロ
  • 無資格リラクゼーション

などは、特に規制がないので、

「オレ、今日から整体師」

と言えば、誰でも出来てしまうのです。

3年間の期間と、約500万円の学費を投資して、
解剖学や生理学や病理学などの
一般的な医療知識に関する勉強や
試験を突破してこなかった
”なんちゃって整体師”が
街中には溢れています。

そんな人が施術に入ると、
施術事故も多発して、
業界の信頼を落とすことにも
繋がりかねません。

「8359  その他の療術業」単体で
事業展開している場合は、
今後のリスクをカバーするための
事業の多角化や分散化は意識しておきたいですね。

「セーフティネット保証5号」
なんていう制度があること自体、
初めて知ったという方もいらっしゃると思います。

日々、現場の仕事に没頭すると
客観的視点が抜けがちになりますので、
このような指標を参考にしながら、
客観的な視点をいれることも重要ですね。