こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
訪問鍼灸マッサージの患者さんは、
高齢の方(75歳以上)の割合が多いです。
高齢の方なので、何かしらの持病があったり、
季節の変わり目で温暖の差が激しい時期は
入院される方も増えてくる傾向にあります。
入院された患者さんの中には、
病室でも今までの自宅でやっていた
訪問マッサージをお願いしたいという
依頼が来たという経験をされた
先生もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
藤井先生
いつも大変お世話になっております。
私が担当していた患者様が
症状の悪化で、先日から近隣の病院に入院されました。
入院後は、訪問マッサージの施術は休止していましたが、
昨晩、患者様のご家族から病院まで来て
訪問マッサージをしていただけないかと相談を受けました。
今まで、病院内で施術をした経験がないのですが、
病室に行って施術を行うことは可能なのでしょうか?
入院中の施術については
基本的には行うことが出来ません。
根拠は、厚生省の通達の中にある
こちらです。
保険医療機関に入院中の患者の施術は、
当該保険医療機関に往療した場合、
患者が施術所に出向いてきた場合の
いずれであっても療養費の支給はできないこと。
また、入院中の患者さんが一時帰宅した際に
訪問マッサージを希望される場合がありますが、
この場合も、あくまで入院期間中に該当する為、
鍼灸マッサージの療養費の支給対象になりません。
私が運営している治療院でも同様の依頼を受けたことがありますが、
入院中の患者さんに訪問マッサージ(保険治療)を認めてくれた
保険者はありませんでした。
ただ、患者さんの症状(末期ガン等)によっては、
保険者によっては認めてくれるケースもまれにあります。
このあたりはあくまで保険者との交渉次第になりますが、
もし、入院中の患者さんに訪問マッサージをする場合は
事前に患者、家族、主治医、ケアマネ、保険者などに
確認をとって請求が可能であると確信をもったうえで
はじめるようにしたほうが良いです。
温暖の差が激しい季節は、
入院された患者さんからの
依頼などもちょくちょく入ってくると
思いますので、くれぐれも対応には
お気を付けくださいね。