震災の時(2011年3月)は…

ブレーカー

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

タレントの志村けんさんが
お亡くなりになったという
ショッキングなニュースが入ってきました。

志村けんさん死去 70歳 新型コロナに感染

 人気お笑いグループ「ザ・ドリフターズ」の
メンバーとして活躍し、変なおじさんなどの
キャラクターや「アイーン」などのギャグで
知られるコメディアンの志村けん
(しむら・けん、本名・志村康徳=しむら・やすのり)
さんが29日、亡くなった。70歳だった。

志村さんは、新型コロナウイルス感染を公表していた。

(Yahoo!ニュースより)

新型コロナの感染者数や死亡者数は
日に日に増えていますが、
やはり志村さんのような
著名な方がお亡くなりになったということで、
一気に身近に来た感じがします。

東京とは週末の外出自粛要請が出されましたが、
4月以降の東京封鎖(ロックダウン)も
現実味を帯びてきました。

僕の周りでも、

「突如として4/1からかになるのではないか?」

「いや、4/3(金)に発表で、4/6(つき)からになるのでは?」

という噂が飛び交っております・・・。

これは、東京都だけではなく
一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)も
関与しますので、どんな事態になって
それが、いつまで続くのか、
不安は募るばかりです・・・。

訪問鍼灸マッサージ業界に携わっている者としては、

  • 訪問鍼灸マッサージの患者さんはどうなってしまうのか?
  • 訪問鍼灸マッサージ院で雇ってるスタッフはどうなるのか?
  • 訪問鍼灸マッサージ院の運営は続けていけるのか?

など、先行きが見えずに不安になりますが、
今回のコロナのようなな事態は初めてですが、
過去を振り返ると今回のケースに似た
状況はありました。

それが、2011年の東日本大震災です。

2011年の東日本大震災の時、
東京とはどうだったのか?

そして、訪問鍼灸マッサージの
業界はどうだったのか?

今回は、

「2011年3月28日」

に発行した僕のメルマガを
振り返ってみたいと思います。

↓↓↓

「震災後も出張系ビジネスは強い」(2011年3月28日発行)

こんにちは!
訪問マッサージ 個人開業の輪の藤井です。

震災から17日が経過しましたが、
東北の被災地は余震や原発問題等
いまだに厳しい状況が続いていますが、
東京などは、少しずつ落ち着いてきて
震災前の普段の生活に戻ろうといった
動きが広がってきているように思います。

ただ、東京都内には
本当に「水」がありません・・・。

3/23日に、東京都葛飾区にある都水道局の
金町浄水場で、水道水1キログラムあたり
210ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと
発表があってから、都内から水が消えました。

店舗を探しても、ネットで探しても、
どこを探しても「水」がありません・・・。

うちは、1歳未満の乳児がいるため
ミルクに使える「水」が無いのは非常に厳しいです・・・。

安全な水の確保が出来る日が
早く来るといいんですけどね。

さて、水の話題といい原発の話題と言い、
なんだか、日本中にどんよりしたムードが漂っています。

農業、酪農、漁業はもちろん、
飲食業、娯楽施設などの売上減も
避ける事は出来ないでしょう。

また、治療院業界においても、
この震災によりさまざまな影響が出ています。

わたしの所にも、
実際に店舗を構えている治療院の先生からは、

#「今月末で廃業することにしました・・・」

#「震災後、患者さんの来院数が半分になりました・・・」

#「スタッフの給料払ったら、完全に赤字です・・・」

といった悲痛な声を何人かの先生から頂きました。

店舗系の治療院の場合は、

*放射能が怖いから外出は控えよう・・・

*停電が怖いから外出を控えよう・・・

*自粛ムードだから外出を控えよう・・・

といった影響で、今まで通りの
経営が難しい治療院が多いようです。

一方、訪問マッサージ(保険治療)や
出張整体(実費治療)など
店舗を構えないで営業している先生からは、

#「ほとんど、震災の影響はありません」

#「患者さんも、以前よりマッサージを楽しみに待ってくれています」

#「地元密着でやっているので、ガソリン不足も関係ありません」

と言った、声を頂きました。

先日、3月のCD対談にも登場して頂き、
東京都内で出張整体をされている
岡林先生と電話をする機会があったので色々と聞いてみました。

藤井「岡林先生の所は震災の影響ってありましたか?」

岡林先生「いいえ、ほぼありませんよ。
     クライアントさんの中には、落ち着くまで
     九州や関西に避難するという方が数名居ますが
     影響があると言えばその程度です。」

藤井「やっぱりそうですか。出張系の治療院は
   震災の影響は少ないというか、逆に新患さん増えてませんか?」

岡林先生「そうですね。地震の後の片付けで腰を痛めたとか、
     長時間歩いた影響でふくらはぎが今頃痛くなったという
     というクライアントさんが増えていますかね。
     こういう時は、出張での治療が求められているかもしれませんね。」

といった会話をしました。

今の、世の中の雰囲気の中で、
出張系の治療院は、

*放射能が怖くて外出したくないから来てもらいたい。

*停電が怖くて遠くまで外出したくないから来てもらいたい・・・

*自粛ムードで街が閑散として外出したくないから来てもらいたい・・・

といった感情とマッチする部分があります。

その為、経営的にはそこまでひどい
影響を受けずに済んでいるのだと思います。

■ 今、あなたの治療を求めている人が確実にいる!

もしかしたら、あなたもこんな時だから、患者さんも
マッサージや鍼灸どころじゃないだろう・・・

そう思うかもしれません。
しかし、決してそんなことはありません。

というのも、この震災が起きてからというものの、
むしろマッサージの依頼が増えています。
特に、実費でいいから来てほしいという依頼が急増しています。

実際に患者さん宅に伺って、話を聞くと、

「地震の後片付けで急に腰が痛くなった・・・」

「たくさん歩いた疲れが今頃になって出てきた・・・」

「外出したくないから、来てほしかった」

という声を多く聞きました。

正直こういった傾向にはビックリでしたが、
事実、出張スタイルの治療が求められている
というのを強く実感しました。

お水、原発、余震など色々な不安や恐怖が
あるかもしれませんが、あなたの患者さんは、
あなたの治療・サービスを今、現在、
こんな時でも確実に求めています。

訪問マッサージ・訪問鍼灸や出張整体は、
震災の影響も少なく、比較的立ち上がりが早いので、
まずは目の前のことをしっかりと行いましょう。

今回と2011年当時では
状況は違いますが、
過去を振り返ることで
見えてくるところもあります。

制御できない不安に目を向けるのではなく、
まずは目の前の出来ることををしっかりと
行っていくというのは、震災時と同じです。

生き残れるのは、変化に対応できる者

と、ダーウィンが言うように、
変化に対応することを求められています。

変化に対応するには、
常日頃から自分自身を
進化させていくしかありません。