同意書獲得の前に患者さんへの事前告知が大事!

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

主治医に同意書発行を断られてしまい、
患者さんがショックを受けて、
せっかくの訪問マッサージの依頼が
流れてしまった、、、、

そんな経験ございませんか?

特に田舎(地方都市)でたまに
起こるケースなのですが、
患者さんがショックを受けないで、
スムーズに、同意書発行をするためには
どのような対応をすればよいでしょうか?

↓↓↓

—– Original Message —–

藤井先生

先日無料体験を行った患者さんの
同意書発行についてご相談がございます。

無料体験施術を受けた後に、私の施術を
気に入って頂き、すぐにでもスタートし
たいということで、その日のうちに、
患者さん(自力歩行困難)と私の2人で、
主治医の病院まで同行しました。

患者様の状況(脳梗塞後遺症、要介護1)
を説明したのですが、主治医からは、
まさかの

医師会の通達により同意書は書かない
ことになっている!

という決まり文句で断られてしまいました。

患者さんは、長年にわたってお世話に
なっている主治医に断られてしまった
ことで、精神的にかなりショックを
受けてしまいました。

自分が懇意にしているドクターに
相談すれば、同意書発行の可能性が
あるとお伝えしましたが、

主治医の先生に悪いから・・・”

ということで、結局同意書発行に
たどり着けず悲しい思いをさせて
しまいました。

特に、田舎の患者さんの場合は、

主治医は替えたくない

という方が多いのですが、
この場合、どのような対応を
するのがよいでしょうか?

—— End of Message ——

残念ながら、今も昔も

医師会の通達により同意書は書かない
ことになっている!

という理由で同意書発行を断られる
ケースはあります。

特に長年お世話になっており、
信頼していた主治医にそういうことを
言われてしまっては精神的なショック
も大きいでしょう。

ここで、患者さんがショックを受けて、
せっかくの新規依頼が流れてしまうのを
防ぐために、施術者としてできることは
あるでしょうか?

対応策として大事なことは、
患者さんに事前に、

医師に同意書発行を断られることは
 起こり得ることですから・・・”

伝えておくことです。

患者さんとしては、長年自分の
体の状況を分かっていて、
当然、当たり前のように
同意書を発行してくれるものだと
思っていたところを、

「同意書は一切書かない!」

と言われてしまったら
精神的なショックも大きいでしょう。

それを防ぐために、
治療院側が出来ることは
無料体験のときの施術者の対応が大事です。

無料体験の大まかな流れは、、、

1:挨拶

2:問診

3:施術

4:制度の説明

となっていますが、
訪問マッサージ、訪問鍼灸の
制度の中で、
同意書に関しての説明をする際に
こんな感じでワンクッション
入れておくと良いです。

・・・・・

施術者
「今回、施術をさせていただいて、
 このあたりを改善していけば
 もっと日常の生活が楽に
 なると思いますので、
 これから頑張っていきましょう!」

患者
「はい、ぜひお願いいたします」

施術者
「今後、保険適用の施術を行って
 いく際にこちらの同意書にお医
 者様のサインを頂く必要があります。
 お願いできそうなお医者さんは
 いますか?」

患者
「いますよ。長年お世話になっている
 Aクリニックの先生にお願いしたら、
 すぐに書いてもらえると思います。」

施術者
「そうですか、それは良かったです。

 ”ただ、同意書については断られること
  もあります

 長年、お身体を診察していただいている
 Aクリニックさんについても、
 諸事情で同意書発行の了承を頂けないこ
 ともございます。

 これは、この地域ではよくあることなの
 でビックリしないでくださいね

 もし、Aクリニックさんに同意書発行を
 断られたとしても、対応策がありますの
 で、その際はご相談くださいね

患者
「わかりました・・・」

・・・・・

このように、事前に、

”同意書については断られることもあります”

”同意書は皆さん最初は断られますの
 でびっくりしないでね”

”同意書発行を拒否されても、対応策が
 あるので安心してくださいね”

と事前に伝えておくことで、患者さん側
としても同意書発行拒否が想定内の事と
して認識されます。

本当に、訪問施術が必要な患者さんの為には、
同意書発行についての部分は、
「想定外」を「想定内」にする
努力は絶対に必要になります。

同意書発行を限りなく100%に近づける
ためには、地域の医師会のことなどを想定
し対策する必要があります。

どんなに大きな課題であっても、
何度も現場で経験を重ねて行けば、
その難易度は下がっていきます。

訪問鍼灸マッサージにおいて、
同意書発行は重要なポイントです。

同意書発行を拒否されることを
想定して、次なる対策を打てるかが
繁盛する院とそうでない院との
分かれ目になってきます。