大手業者さんとフランチャイズ契約を提携し
業務を行うほうがいいと教えていただきました。
FC加入については、個人的には反対です。
自分にしっかりとした知識とノウハウがあれば、
わざわざ本部に教わることもありません。
つまり、自分がある程度勉強してノウハウを実践して行けば、
ＦＣに加盟しなくても訪問マッサージの場合は十分にやっていけると言えます。
当協会には、ほぼすべての業者さんの
訪問マッサージのフランチャイズオーナーさんが
会員として在籍していますが、
一番不満を持っているのが「ロイヤリティ」ですね。
これが、はっきり言って不要なのです。
毎月、スーパーバイザー的な方が経営支援の対価として
発生するロイヤリティですが、これは
訪問マッサージの場合は必要ありません。
開業当初は少しだけ知識がある
スーパーバイザーのお兄ちゃんですが、
現場の最前線で、ケアマネやドクターとの
交渉を重ねてるオーナーさんの方が
知識ノウハウを貯めることが出来るので、
半年もしないうちに立場が逆転してしまい、
「それ、素晴らしいノウハウですね！
本部の方でシェアさせてください」
なんてことが起こったりします。
また、コンビニや飲食店のように
季節ごとに定期的な商品開発が必要な業態と違い、
訪問鍼灸マッサージ院の経営は毎月、毎月の
基本的なスケジュールは同じになります。
つまり、最初の3か月間くらいで、
一通りの、求人、集客、レセプトなどを
経験すれば、あとは同じことの繰り返しなのです。
しかし、その事に気が付かずに
契約書にサインしてしまったら、
数年間はその契約に縛られることになります。
また、契約を解除した後も
5年間の競業避止義務などがあり
なかなか大変です・・・。
求人、集客、レセプトなどのノウハウを理解して、
4か月目以降は自力で出来るので、
本部の経営支援は不要と感じても、
毎月の多額のロイヤリティが掛かってきて
大変苦しい経営状況に陥ってしまうのです。
もしＦＣに頼らず、その分の資金を確保できれば、
広告宣伝費や人材獲得費に充てることができるので、
そちらのほうがはるかに得策と言えます。
詰めの甘い情報収集だけで、
なんとなくフランチャイズに加盟してしまい、
失敗してしまったというケースも
数知れず聞いてきました。
フランチャイズの加盟に関しては
さまざまなトラブルが発生するものです。
こうしたトラブルを避ける為にも、
加盟する前に本部を徹底的に調べて下さい。
そして、実際に既存の加盟店に
コンタクトを取って話を聞いてみてください。
（加盟店との接触を禁止している業者もあるようですが、
そのような業者さんは選択肢から即刻外してください）
一般的にはＦＣに加盟しての開業は、
自力でやるよりも開業資金や運営資金が高くなります。
FCに加入した場合、どの程度の
費用が発生するかの目安として
一例をご紹介すると、、、
加盟時に掛かる費用の比較
- （A社）
- （B社）
- （C社）
- （D社）
- （E社）
加盟金 ：315万円
ロイヤリティ：10～20%
加盟金 ：157万円
ロイヤリティ：5～10万円
システム費 ：3万円
導入費 ：9万円
研修費 ：31万円
加盟金 ：157万円
ロイヤリティ ：5万円
手数料 ：8%
加盟金 ：113万円
ロイヤリティ ：5～10%
システム費 ：1.8万円
加盟金 ：864万円
ロイヤリティ ：5%
システム費 ：3万円
程度の初期費用と運営費用が
必要になってきます。
しかし、そこまで高いお金を出してまで
ＦＣ業者に頼むメリットがあるのでしょうか？
まず、ＦＣ業者に加盟するメリットが
何かを考えてみると、
- 1.本部に訪問マッサージ院経営ノウハウがある
- 2.加盟後も責任を持って経営指導してくれる
- 3.地元のケアマネや医師からの知名度が高い
- 4.本部に宣伝力がある
- 5.同じ環境の仲間がいるので安心
などが、ＦＣ業者に加盟する主なメリットです。
これならば少々の高いお金を払ってでも、
ＦＣに加盟することが得策と言えそうですが、
しかし実は、これらがあるからと言って
患者さんや施術者が集まって簡単に
訪問マッサージ院の経営がうまくいくかは別問題です。
いくらＦＣ業者でも、
そのFC名を名乗ったら、患者さんの信頼を得て、
患者さんがたくさん獲得できる安定した院経営が
出来るというメリットは存在しません。
（ＦＣオーナー募集ではそれをメリットに
しているところもありますが実際には厳しいです。）
訪問マッサージ院の経営はあくまでも自己責任であり、
ＦＣに加盟してノウハウをたくさん教わったとしても、
経営がうまくいくかどうかは別問題なのです。
ＦＣに加盟しようがしまいが、上手くいくか
どうかは自分の経営能力の問題です。
そうすると、上記３と４のメリットは実はあって無いようなものです。
仮にそのFC名の知名度が高くても自分の治療院に
患者さんが集まってくれるとは限りません。
また１と２も、自分にしっかりとした知識とノウハウがあれば、
わざわざ本部に教わることもありません。
つまり、自分がある程度勉強してノウハウを実践して行けば、
ＦＣに加盟しなくても訪問マッサージの場合は十分にやっていけると言えます。
当協会にも、知り合いにノウハウを
教わって自身で開業されてうまくいっている人もいます。
もしＦＣに頼らず、その分の資金を確保できれば、
広告宣伝費や人材獲得費に充てることができるので、
そちらのほうがはるかに得策と言えます。
自力でやるにせよ、
当協会に入るにせよ（月額3980円）、
フランチャイズに加盟するにせよ（加盟金500万など）
どんな形態で開業するかはご自由ですが、
「FCに加盟するのは勢いで簡単にできるけど、
解約するのは30倍大変だった・・・」
という事態になることを避けるためにも
慎重にご検討いただければと思います。
