共同経営の罠

よろしく
Q.

私は訪問鍼灸のみ師で独立を考えていますが、
独立したいという同じ目的を持った鍼灸マッサージ師さんと出会いました。
一緒にタッグを組んでやるのはどうかなと思います。

その時の利益の取り分はどうすれば良いでしょうか?

A.

ぼくは、共同経営は反対派です。

0→1を経験して、お互い力がある者同士でしたら
ジョイントしての経営もいいですが、
まったく経験も実績も自信もない状況では
上手くいかない可能性が極めて高いからです。

なので、ぼくが「共同経営は止めときなさい!」と
言っている影響か、そのような形で
上手く行っている方はいないですね。

ぼくの専門学校時代の身近な方でも
そういう方がいましたが
やっぱり数年後に破綻しました。

独立開業するときにしてしまいがちな
最大の間違いの1つが
「友人・知人と一緒にビジネスを始める」
ということです。

おそらく、最初は寂しかったり、
怖かったりで不安だから、気心が知れた
友達と始めたら気分的に楽になりそう
というと言う気持ちも分からないではないです。

しかし、これをやってしまうと
事業が上手くいかなくてもモメますし、
事業が軌道に乗って上手くいってもモメます。

僕も、こういった事例は、治療院業界のみならず
他の業界でもいっぱい見て来ました。

とくに、事業家軌道に乗り出したら。
必ずモメます。必ずです!

もう、「殺したる!」という
殺意を覚えるほどモメるものです。

モメる最大の原因が、

「俺はこんなに頑張っているのに、
  あいつは全然仕事していないじゃないか!」

といった、感情が生まれて、

「なんで、俺とアイツの給料が一緒なんだよ!
  納得いかねーよ!」

とうことで、報酬の配分の仕方が気に入らなくなる。

更に、共同経営の場合は
責任が分散しているケースが多いので、
自分がやらなくても、相手が
やってくれるだろうという感情が芽生え、
その結果、いつまでたっても仕事が
進まないということも日常的に起きてしまいます。

このように、モメること必須なので、
精神的にも金銭的にもボロボロになってしまう
ケースがあまりに多いのです。

なので、友達や身近な者同士で
ビジネスを始めることは
絶対に避けたほうがいいです。

パートナーと組む時の注意点

では、もしあなたがパートナーを見つけて
その方と組んでビジネスをしていくときには
どんな所に注意すればいいのか?

  • ビジネスは掛け算と言われています。

Aさんという方とBさんという方が
パートナーとなることで、その二人は掛け算で
ビジネスを展開できるようになります。

10点満点の中で、
Aさんが6点、
Bさんが6点だとすると、

6点 × 6点 = 36点

結果は36点になるということです。
ここまでは簡単ですよね。

答えは36点になるわけですから、
二人で割ったら、一人18点ずつもらえ
ますので、一人でやっていたら6点だったものが、
パートナーと組むことによって
3倍にもなってしまうわけです。

ただ、ここで注目してもらいたいのが、
この式はあくまでも「掛け算だ」ということです。

つまり、掛ける対象の数字が大きければ、
それだけ 飛躍的に結果は伸びるのですが、
掛ける対象の数字が小さくなることで、
結果はあまり伸びずに終わってしまうのです。

さらに言えば、これから治療院を
開業しようと思っている方の数字は
やはりゼロ点か、もしくは1点なのです。

当然のようにゼロ点同士がパートナーを組んでも

0点 × 0点 = 0点

になり、結果はゼロです。

1点同士が組んだ場合でも、

1点 × 1点 =1点

になり、結果は1点にしかなりません。

1点同士で組んでも、二人で分けたら
0.5点になってしまいます。

つまり何が言いたいのかといいますと、
このような状況ではパートナーと
組まない方がいいのです。

つまり、パートナーを見つける際には、
「いかに相手の数字が大きいか」という
部分をしっかりと見定めないと、
予想通りの結果が得られなくなってしまうのです。

ただ、やはり世の中はそう甘くはありません。
数字が大きい人は、やはり数字が大きい人と
しかビジネスを組もうとしないのです。

あなたもそういう立場にいたら、
当然そうすると思いますし、僕もそうです。

たまに、僕のところに
明らかにレベルが0点か1点の方から
「いっしょにビジネスをしてください!」とか
「藤井さん、ぼくを男にしてください!」
といったオファーを頂きますが、
丁寧にお断りさせていただいております^^

既に10点の力がある人は、
わざわざ1点の人と組むこと
自体が理屈的に有り得ないのです。

要するに、あなたが誰かとパートナーを組んで
ビジネスを展開していくことを考えているのならば、
何が何でも先ずは自力で10(目安として「月商100万円」)
まではもっていかなければならないのです。

逆に言えばそこまで一度たどり着く事ができれば、
ジョイントなり掛け算なり、新たな展開が
色々とできるようになるわけなのです。

ですから、なんとしてでも先ずは自力で
事業を立ち上げて、「月商100万円」を
健全に稼ぐ仕組みを作ってください。

そうすれば、レベル10とか15とか、
あなたより、上のレベルにいる成功者が
あなたのステージを引き上げてくれますので♪