こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
初めての大学入学共通テストが1月16日から
全国で一斉に始まりました。
新型コロナウイルス対応の
緊急事態宣言が11都府県に出されるなか、
約53万5千人が厳しい感染防止策が
取られた会場で試験に臨みました。
大学受験はこれからが本番ですが、
鍼灸師の国家試験も来月に控えて、
あと僅かの季節になってきました。
鍼灸の専門学校の3年生は、
最後の追い込みの時期だと思います。
国家試験に受かるか
どうかの心配もありますが、
学生さんにとって、もっと心配なことが
「果たして、鍼灸の国家資格を取っても
まともに食っていけるのか?」
ということのほうが
大きなウエイトを占めると思います。
この時期になると、
毎年必ず鍼灸師さんから、
・鍼灸師として独立開業できるか?
・鍼灸だけの資格しかないから不安です…
・鍼灸師を辞めて、
一般企業に戻るべきか?
といった類のご質問を頂きます。
おそらく、国家試験については
普通に勉強していれば受かる試験なので、
今年の4月になれば、全国各地に
多くの鍼灸師が誕生すると思います。
しかし、その中で鍼灸師として
まともに喰って行ける割合は
何%位でしょうか?
実際、鍼灸の資格を持った方の
95~97%は、まともに
喰っていけないというデータもあります。
せっかく、3年間という貴重な時間と
500万円という破格の学費を投資したのに
ほとんどの鍼灸師が
喰っていけないのです。
専門学校に入学する前にみる、
学校案内のパンフレットや、
書店に置いてある資格ガイドには、
・「これからは高齢者社会だから、
慢性痛で悩む方が
増えるので鍼灸のニーズも増え、
人並みに稼げます」
・「鍼灸師で独立開業!
年収1000万も夢ではない!」
などと書いてあるのを
見たことがあると思います。
確かに、鍼灸師として
年収1000万も夢ではありません。
僕の周りには実際、
鍼灸師として独立開業し
1000万を遥かに超える売り上げを
出している先生も
何人かいらっしゃいます。
しかし、
このように圧倒的に稼いでいる
鍼灸師は極々一部で、
専門学校を卒業してから、
周囲を見渡すと、
年収200万未満の貧困鍼灸師、
また、整形外科や
介護の現場での鍼灸師のリストラ、
鍼灸の免許は紙切れとなり
サラリーマンに逆戻り、
といったケースがとても多いです。
鍼灸師として、
これから将来どうすればいいのか?
結論から言うと、
年収1000万を目指すのであれば、
「独立開業」しかありません。
そもそも、僕が専門学校を
卒業した当時でさえ
“鍼灸ができる”
職場はほとんどありませんでした。
今は、規制緩和で鍼灸師が大量排出
された影響で、当時よりももっと
“鍼灸ができる”
職場は少ないと思います。
働く場所がないのですから、
もう自力で鍼灸が出来る環境を
作らなければなりません。
つまり、独立開業して
自分の城(治療院)を
構える必要があります。
鍼灸師として独立開業し、
大きな結果を出せるかどうかは、
何(鍼灸?マッサージ?)を
やるかよりも、「誰がやるか?」が
とても重要なポイントになります。
なので、結果を出す人もいますし、
出せない人もいるのが現実です。
現実として、結果を出せない人の
割合がとても高いのが鍼灸業界です。
なぜ、鍼灸師は
結果を出しにくいのか?
色々な要因はありますが、
上手く行かない理由No1は、
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鍼灸院経営をしていくというのに、
その大事な
経営法を誰からも教わらずに、
「なんとなくの勢い」と
「根拠のない自信」だけで
開業してしまうということです。
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専門学校では、経絡や解剖学、
生理学、病理学など
さまざまな医学的な知識を勉強しますが、
「鍼灸院経営学」というものは
一切教わりません。
専門学校の3年間で、
経絡や解剖学、生理学、病理学
などをしっかり勉強して
知識をつけないと
国家試験に合格しないのと同じように、
独立して鍼灸院経営者をして
成果を出すには、最低限の
「鍼灸院経営学」の知識と知恵を
身に着ける必要があります。
鍼灸師として治療だけしている
従業員であればいいですが、
独立開業して鍼灸院を経営していくには、
・毎日、毎月の来院数や
顧客獲得単価などの数字の管理を
しなければなりません。
・地域の患者さんに、
自分の鍼灸院の存在を
知ってもらわなければなりません。
・他の治療院とは
「ここが違うよ!」という、
あなたの治療院の魅力を
伝えなければなりません。
・一度来院してくれた患者さんの体を
もっと良くする為に
定期的に通ってもらう必要性を
伝えなければなりません。
他にもたくさんありますが、
これらの知識や知恵がないと鍼灸院経営が
上手く行くわけがないのです。
圧倒的に稼ぐ鍼灸師と
多くの貧困鍼灸師の違いは、
「治療家視点だけでなく
経営者的な視点があるかどうか?」
という所がとても大きいです。
僕のメルマガを読んでくれているような
意識の高い鍼灸師さんは、
是非そのような視点をもって
取り組んでいただければと思います。
まずは、
2月の国家試験頑張ってください^^