”敗者のゲーム”にしない院運営

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

現在、テニスの
4大大会のひとつ、
全仏オープンが
開催されています。

テニスでは、
プロ同士の試合でも、
素人同士の試合でも
プレイヤーは
同じルールで戦います。

コートの広さも同じです。
ボールの大きさだって
違わないでしょう

つまり、ゲームの基本的な
要素はすべて同じということです。

ただ、4大大会を始めとした、
世界トップクラスの
テニス選手の勝負は
いかに相手より、
強いサーブを打ったり、
高速なレシーブを返したり、
激しいスマッシュを
叩き込んだり、
相手の実力を
上回る必要があり、
まさに、強いもの、
実力があるものが勝つ。

「勝者のゲーム」と言えます。

一方、市民テニス大会などに
参加する
素人のテニスの勝敗は、
強いサーブを打ったり、
強烈なレシーブを
返したりという要素は
あまり勝敗には関係ありません。

勝敗を決する大きな要素は、
相手のミスによるものです。

相手が、
ネットにボールを引っ掛けたり、
スマッシュを空振りしたり、
ダブルフォルトで失敗したり、
とミスで自滅していく
ケースがほとんどです。

素人同士のテニスの試合では、
強いサーブや
強烈なレシーブは必要なく、
大切なのは、確実に
相手のコートにボールを返すことです。
そのうちに相手が自滅してくれるからです。
弱いものや、実力がないものが
勝手に自滅していく。

これを「敗者のゲーム」と
言います。

さて、これらを踏まえて、
治療院経営というゲームは
どうでしょうか?

同じ商圏、同じ地域で
患者さんというパイを取り合う
要素があるわけですが、
「他院の失敗(廃業)の
 上に成り立つ」
と、言えるかもしれません。

ただ、同じ商圏に
多くの治療院がありますが、
所詮は自分自身との
勝負になります。

自分の院が
廃業してしまったら、
それで終わりです。

廃業しないためには、
相手に
勝とうとするのではなく、

負けないように
しないといけません。

例えば、

・基本的な経営力と
 技術力の構築

・開業時に押さえておくポイント

・新規集客のための戦略

・ホームページでの
 マーケティング

・患者さんを
 固定化するためのポイント

・スタッフさんの育成方法

など、安定した
治療院経営をしていくために
これらの項目を
ミスなく実践していくことです。

別に、地域の
ライバル院に対して、
強烈なサーブを
打つ必要はありません。

相手のコートに確実にミスなく、
ボールを返すように
やるべきことを、
正しい順序で

やり続けることが
大事になります。

特に個人治療院の場合は、
ライバル院より
売上を上げてやるとか
スタッフ数を増やすなどの
競争するのは
あまり意味がありません。

長く継続的な
院経営を目指すならば、
勝ちにいかないこと。

そして、負けを避けること。

そのためには、
ミスをしないことが大切です。