こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
今回は、以前にいただいた
保険改正に関する
エピソードを
お話しさせていただきます。
訪問治療専門で経営されている
鍼灸マッサージ師さんから、
これから、自分たちのような
訪問専門院は
廃業に追い込まれるのか?
という質問を頂きました。
—- Original Message —–
先日、患者様の
かかりつけ医の病院に
同意書をもらいにまいりました。
そこでドクターから
8月9日に出された
「療養費改定に
当たっての意見(要請)」
についての話しを伺いました。
その時はよく理解できず
家に帰ってから
検索して読んでみたところ
『訪問専門の施術所については、
往療料の
算定対象外とされたい』
という一文を見つけて、
びっくりしました。
あくまて意見(要請)では
ありますが、
訪問専門治療院は
閉院せざるを
得なくなるのでしょうか?
—— End of Message ——
【平成28年度療養費改定に
当たっての意見】
の内容、確認したところ
確かに
「訪問専門の施術所については、
往療の起点を明確に
把握できないことから、
往療料の算定対象外とされたい。」
という一文が
掲載されていました。
当時は意見の段階でしたので
どうなるか分かりませんでしたが…。
もし、訪問専門治療院の
往療費は認めない!
となった場合は、
治療院を開設して
対応すればいいわけです。
治療院の開設と聞くと、
テナントの補償金や
内装費、外装費、
施術ベッド、医療器具などを
揃える必要があり、
開設資金として
数百万とか数千万円かかるという
イメージがあるかもしれませんが、
そんなに費用が
かかるものではありません。
当時の治療院
開設条件は次の通りでした。
1:6.6平米以上の専用の
施術所を持つこと
2:3.3平米以上の
待合室を有すること
3:施術室は、室面積の1/7以上に
相当する部分を外気に開放し
ただし、これに代わるべき
適当な換気装置がある時は
この限りで
4:施術に用いる器具、
手指等の消毒設備を有すること。”
現在、自宅に空いている
スペースがあれれば、
施術部屋は6.6平米の
部屋に施術マット(お布団)を敷く、
あとは、換気機能のついた
エアコンを設置して、
町の薬局で売っている
エタノール消毒液(500円位)と
お風呂の桶(100円ショップ)に
お水を入れておく程度でOK
だったのです。
僕も2005年当時に
開業の準備をした時は、
うちのマンションは
3.3平米の部屋が無かったので
廊下に3.3平米の
スペースを無理やり作って
そこを待合室ということにして
登録しました。
開設基準をクリアしているか
どうかのチェックで
保健所の担当者が
30分程度調査しますが、
その時間だけ、
施術所っぽい形を
保てばいいだけです。
担当者が帰れば、
もう二度と施術所として
使う必要もないですし、
訪問マッサージ・訪問鍼灸の
事務所として
活用すればいいわけです。
ただ、自宅に
空きスペースが無い場合は、
近所のアパートの一室を借りて、
そこで治療院開設の
届け出を出します。
もちろん、敷金や礼金、そして
毎月の家賃が
固定費として発生しますが、
自分の治療院(事務所)を
持つという事は、
色々とメリットもあります。
僕が初めて事務所を借りたのは、
子供が生まれる
数か月前だったと思います。
自宅から徒歩5分くらいの
2DKのアパートの
一室で家賃は8万円程度でした。
それまでは、自宅を
オフィス兼治療院として
活動していましたが、
仕事とプライベートの
切り替えが難しかったのと、
子供が生まれたら、
間違いなく集中して仕事が出来る
環境ではなくなると
思っていました。
実際、僕の周囲でも
「仕事のオンとオフの切り替えが
上手く行かなくて・・・」
という理由で、
廃業された先輩や
同期も何人かいました。
とはいっても、
毎月の家賃がということで、
やはり固定費(家賃)の
問題が一番悩む所だと思います。
しかし、逆に考えると、
家賃費用分は
最低限稼がなくてはならない
良い意味でのプレッシャーを
かけることで、
売上をあげることも出
僕も今まで振り返ると、
家賃ゼロ →
8万 → 18万と
移転するたびに、
事務所の家賃は
上がって行きましたが、
それに伴って
売上も増加しています。
固定費(家賃や人件費)を
かけるのは、
先行投資ということです。
しっかりとリターンを
得ることを前提に、
固定費を投資していけば、
それほどリスクを心配しなくても
やっているはずです。
今後、訪問専門の
施術所の往療費の
取り扱いについては、
どうなるか分かりませんが、
固定費投資に
ビビらずにチャレンジすれば
道は拓けていくはずです。