「逆転の発想で考える不安」

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

最近のニュースをみると
不安」が
募るネタばかりですね・・

地震、増税、原発、放射能、円高、
アメリカの財政赤字、
欧州の金融機関の連鎖破綻…

などなど。

真剣に聞いたり
読んだりすればするほど
不安な気持ちが
強くなっていきます。

ただ、これからの日本においては、
今のような社会が
後数年は続くでしょうし、
経済の好転も難しいかもしれません。

先日も、こんな不安な状況下で
こんな質問を頂きました。

◆いただいた質問

千葉県 Uさん

—– Original Message —–

はじめまして。
千葉県のUと申します。
いつも藤井様の
メルマガを拝読させて頂いております。

現在、地元で実費治療の治療院を
私と妻の2人で経営しています。

開業して4年になりますが、
ここ最近の売上げが減ってきて、
治療院の家賃と
自分たちの最低限の
給料を取ったらほとんど利益がなく
このままではヤバイと深刻に
考えるようになりました。

そこで、何か打開策は無いかと思い
インターネットで調べていたところ
藤井様のページにたどり着きました。

ただ、不安な点が多々あって
なかなか動き出せません。

・今まで実費治療しかしていない
 自分が保険治療を扱えるのか?

・業界の将来的な
 展望はどうなるのか?
 (来年から突然保険が
  使えなくなったりしないか?)

・営業経験がない
 自分でも出来るのだろうか?

・移動中に交通事故に
 遭遇したらどうしよう…

・訪問マッサージを始める事で、
 既存の患者さんに迷惑が
 かからないだろうか?

・藤井様の『訪問マッサージ
 個人開業完全成功マニュアル』を
 購入し読んで実践すれば、
 本当に収入を上げられるのか?

などなど、
元来の心配性な性格から
なかなか動くことが出来ません・・・。

こんな心配性な自分が
嫌になることもありますが、
何か良いアドバイスを
頂ければ幸いです。

—— End of Message ——

【藤井の回答】

Uさん

メールありがとうございます。

不安な気持ちは分かりますが
不安は考えれば考えるほど
大きくなってしまうものです。

「仮にこうなったら
 どうしよう・・・」

何か新しいことを始める前に
「もしも・・・」と
ネガティブな仮説を立てて
その対処法を考えることは
悪いことではありません。

何の準備もなく
急にトラブルに巻き込まれたら
多少なりとも焦ったり
パニック起こしたりして
本来の判断能力を
欠いてしまうことも少なくないですから。

僕は典型的なB型人間で
楽天家な方なのですが、
物事を悲観的に
考えすぎてしまう人や
心配性の人が
「起こる可能性の低い不安」を
抱くと…?

どんどんエスカレートしてしまいます。

不安なことは
考えれば考える
どんどん大きく育つ性質を
持っているからです。

例えば、

・背中に針を打って
 気胸にさせちゃったらどうしよう…
・来年から突然、鍼灸マッサージの
 保険が使えなくなったらどうしよう…
・往療の移動中に
 交通事故にあったらどうしよう…

といった、不安
誰もが抱いていることです。

特に、訪問マッサージ・訪問鍼灸を
行っている治療家ならば
交通事故にあったらどうしようと
不安に思う人は
少なくないと思います。

僕も、スケジュールを
いっぱいいっぱいにして、
移動時間を極限まで減らそうと
努力していた時期がありましたが、
どうしても、運転が雑になったり
周囲が見えなくなったり
することもあり、
大きな事故には
至りませんでしたが
「ヒヤリ」とする場面に
何度か遭遇しました。

因みに、
過去のデータですが
交通事故による死者数5,155人。
また、発生件数(概数)は
76万5,510件、
その内、負傷者数(概数)は
94万4,071人。

このデータを元にすると、
交通事故の
1日平均死者数は14.08人となり、
1時間42分に1人が交通事故で
死亡している計算になります。

また、都道府県別にみますと、
死者数が多い都道府県上位5つは

1位愛知県の276人
2位埼玉県の232人
3位北海道の228人
4位東京都の218人
5位千葉県の213人

というデータもあります。

Uさんのお住まいの千葉県も
確率的には交通事故に遭遇する
可能性が高い地域に該当します。

ですから、Uさんが
抱いている不安の一つに、
「移動中に交通事故に
 遭遇したらどうしよう…」
というものがありましたが、
Uさんが絶対その1人にならないとは
断言できません。

事実、飛行機事故で
亡くなる人よりも、
実は交通事故で
亡くなっている人の方が
圧倒的に多いという
データがあるのですから。

しかし、飛行機が
墜落するかわからないという
不安は理解されるかもしれないが、
(※サッカーの元オランダ代表の
  ベルカンプや
  元巨人の江川卓さん、
  書道家の武田双雲さんなどは
  飛行機恐怖症で有名ですね)
交通事故に遭遇するかもしれないから、
往療は一切行わないとか、
自転車に乗らないとか、道路を歩かない
などと言ったら、周囲からは
「ちょっと、おかしいんじゃないか」
と思われてしまうでしょう。

訪問マッサージ・訪問鍼灸を行っている
多くの治療家が、仮に事故に
巻き込まれる
危険性があったとしても、
車や自転車やバイクで往療していくのは、
収入アップであったり、
患者さんの利便性を考えてだったり、
と、今よりも良くなることを
求めているからです。

また、Uさんは
「営業経験がない自分でも
 出来るのだろうか?」
といった不安もあるということですが、
これも治療家なら
誰もが抱いている不安です。

世の中の、様々なアクションを
考えてみて下さい。

例えば、
学生時代に
好きな人に告白したいけど、
断られるのが怖いから
言い出せない。

介護事業所に
営業に行かなくてはならないけど、
利用者さんを
紹介してもらないのではと
心配になって、出かけられない。

そんな不安を抱えている人は
沢山います。

しかし、一つ確かなことは
そのまま行動に移さなければ
何も変わらないということです。

ひょっとすると、
ほんの僅かな可能性で
片想いの彼女から
逆に「付き合って欲しい」と
言われたり、
介護事業所のケアマネさんから、
「利用者さんのマッサージをお願いしたい」
と依頼があるかもしれません。

でもそれは、
本当に低い確率でしかありません。
告白もせず、営業にも
行かなければ何も進展しません。

昨日と同じ今日のままであれば、
成果を得られなければ、
好転もしません。

結果だけ考えたら好きな人に
告白したけど
ふられて付き合えないのも、
告白しないで付き合えないのも、
第三者から見れば全く同じです。

また、
介護事業所に挨拶回り(営業)に行って、
患者さんを紹介してもらえないのも、
挨拶回り(営業)にも行かないで
仕事が取れないのも
外から見れば同じです。

ただ、告白すれば
付き合える可能性は0%ではないし、
介護事業所に
挨拶回り(営業)に行って
患者さんを紹介して貰える確率も
悪くても10%程度はあるはずです。

つまり告白しないとか、相手を
恐れて介護事業所に
挨拶回り(営業)に
行かないのでは、
時間も人生も勿体ないです。

リスクを必要以上に
恐れて止まってしまうより、
リスクが多少あっても、
今より良くなることを求めて
1歩を踏み出すことが
必要になってきます。

まとめますと、

*「不安」は考えれば考えるほど
 大きくなるので考えすぎない。

*「不安」と思ったらとにかく動く。

この2点を肝に銘じておくと、
必要以上の「不安」に
悩まなくなると思います。