こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
訪問マッサージ・鍼灸の
経営をしていく上で、
必ずブチ当たるのが
「同意書の壁」です。
鍼灸マッサージの
保険治療をするには、
現状のルールでは医師の同意書が
必ず必要になってきます。
しかし、この同意書の取得が
上手く行かないが為に、
訪問マッサージ・鍼灸は
メンドクサイと言って諦めてしまう
鍼灸マッサージ師さんも多数います。
でも、同意書取得の
突破口は必ずあります。
今回は、同意書取得でお悩みの
メルマガ読者の先生から
こんな質問を頂きましたので
シェア致します。
—– Original Message —–
藤井先生
ご相談があります。
先日ご依頼があった患者様は、
要介護5で脳梗塞後遺症があり、
歩くのがかなり不自由な方でした。
間違いなく、訪問治療の適用になる
患者さんですし、同意書については
当然書いてもらえると思っていました。
しかし、患者さんの
ご家族に同意書の書類を
渡してドクターの所に
持って行ってもらったところ、
まさかの同意書発行
拒否になってしまいました。
ご家族のお話を聞いたところ、
その病院では
どんな状況の患者で、
誰が依頼してきても
同意書の発行はしない
ということでした。
このようなケースは、
どう対応すればいいでしょうか?
埼玉県 Y.T
—— End of Message ——
Y先生
ご質問ありがとうございます。
同意書の壁を経験されたのですね^^
これから長く治療院経営を
していくにあたって
必ず同意書についての
壁に当りますので
早めに体験しておくことは重要です。
今回のように、ご家族に任せて
同意書を断られた場合は、
患者や家族任せではなく、施術者が
フォローしてあげると
いい結果が出ます^^
僕なら、寝たきりや車いすの方で
間違いなく保険適用に
該当するにも関わらず、
同意書を拒否された場合は、
患者さんと共に施術者も
医師の所に行って交渉します。
熱意や情熱があるという
前提条件で、話を進めると、
同意書発行に関しては、
1:患者さんの主治医にお願いする
2:主治医がNGの場合は
他のかかりつけ医にお願いする
3:他のかかりつけ医が
NGの場合は、新たなドクターを
探して電
4:一度来てくださいと
言ってくれた病院に患者と
家族と同伴で行く
5:同意書の依頼書の他に
当院の理念や誓いの用紙を同封する
6:同意書発行後は、
高級便箋で自筆のお礼を書く
7:毎月(3か月毎)に
報告書などでフォローして
医師との関係を深
といった流れになります。
ポイントは、
鍼灸・マッサージ師さんがいかに
患者さんやご家族を本気にさせて、
「本当に鍼灸・マッサージを
受けたいんだ!」
と思ってもらえるかどうかです。
高齢者などで
介護保険を利用していれば、
必ず主治医がいますので
このような場合、主治医のことを
「かかりつけ医」と
呼ぶことになると思います。
まずは、かかりつけの
医師に相談してみて、
そこで書いて
もらえないようであれば
近隣の内科で
お願いする方法を選択します。
何が何でも訪問マッサージを
受けたいんだという
患者さんでしたら、
かかりつけ医を変えると
言うのもアリだと思います。
ただ、そんなに面倒なことまで
しないと訪問マッサージを
受けられないんなら結構ですという
患者さんであれば
同意書発行を諦めるのも
アリだと思います。
初見病院の場合は、
まずご本人が診察のみ受けておいて
その後2回目以降の診察時に、
できれば同行するなどして
鍼灸やマッサージについて
お伺いするのが一般的かと思います。
たとえば、開業したてのドクターは、
まだまだ経営が
安定していない所もあるので、
そこに、鍼灸マッサージ師が
顔を出して、
患者さんを紹介してあげたら、
逆に喜んでもらって、
すんなり同意書を書いて頂ける
ケースもあります。
患者様が初診で病院に行く前に
「うちの治療院に、訪問治療を
ご希望の患者様がいらっしゃいまし
そちらのクリニックに
ご紹介させていただきたいのですが」
という感じで、ドクターに
こちらから電話をしておくと、
以降スムーズかと思います。
そのうえで、施術者が
後日改めて一人で
同意書を貰いにいくのも
問題ないかと思います。
訪問マッサージ・鍼灸の場合は、
とにかく、同意書が発行されないと
始まりません。
患者さんがマッサージや
鍼灸が必要な症状でお困りで、
ご家族も、在宅での
鍼灸マッサージ治療を望んでいる。
それなのに、ドクターが
同意書を書いてくれない。
このようなケースは、
誰もが必ずぶち当たる壁です。
壁を乗り越える方法は、
いろいろありますので
同意書発行を患者任せに
するのではなく、
施術者が自ら動いて、獲得する姿勢が
重要になってきますね^^