ワークライフバランス重視型の採用

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

最近、訪問治療院の
先生方とお話ししていると、

「最近の応募者って、
 昔とはだいぶ違いますね…。」

という声をよく聞きます。

たとえば、こんなご相談。

「応募者が“残業ゼロ”を希望していて…」

「週3日だけ働きたいという方が
 増えてきました」

「子どもが熱を出したら
 すぐ帰りたいって言うんです…」

これ、よく聞くようになった声です。

かつては
「フルタイムでバリバリ働けます!」
という人が優先される時代でしたが、
今はもう、そうじゃないんですね。

働き方の価値観が
大きく変わってきている証拠です。

キーワードは、そう、
「ワークライフバランス」です。

特に訪問鍼灸マッサージの業界では、
このワークライフバランスを
重視する人の応募が、
ここ数年で増えてきています。

例えば、接骨院で勤務する場合、

・朝8時に出社
・朝の掃除とミーティング
・9時から12時まで午前診療
・12時から15時までお昼休憩
・15時から20時まで午後診療
・最後の患者を見送ってから掃除
・夜21時過ぎに仕事が終わり帰宅は22時

と…かなりの
長時間を拘束されてしまいます。

その長時間拘束が
嫌で嫌でたまらないから
訪問鍼灸マッサージ院に
転職する方も多いです。

訪問鍼灸マッサージの働き方って、
直行直帰でもOKなところも多く
朝9時に1人目の
患者さんの自宅に訪れ
お昼休憩を1時間挟んで、
最後の患者さんの施術は
18時までに確実に終わる。

そのまま直帰できれば、19時には
家族全員で夕飯が食べれる。

このように
時間の融通が利きやすく、
家庭との両立がしやすいのです。

その他にも

「朝9時から15時までだけ働きたい」

「子どもが幼稚園に
 行っている間だけなら働ける」

「週2~3日なら訪問できます」

そんな方にとって、
訪問鍼灸マッサージは
まさに理想的な働き方なのです。

もちろん、経営側としては
「即戦力」
「フルタイムで長く働いてくれる人」が
理想かもしれません。

でも、今の時代に
求められているのは
「生活に仕事を合わせる」スタイル。

だからこそ、採用戦略も
“柔軟性”が求められます。

たとえば…

・時短勤務でもOKにする

・曜日限定でも歓迎する

・週2~3日からでも大丈夫にする

この「ゆるさ」が逆に、
優秀な人材との
出会いにつながるんです。

実際、ある訪問治療院の先生が
「週3勤務だけど、患者さんに
 大人気の施術者」が採用できたのも
この柔軟な
枠組みがあったからこそです。

そして何より、
ワークライフバランスを
大切にしている人は、
仕事に対しても
“持続的なやる気”を持っています。

疲弊しきって辞めるのではなく、
自分のペースで長く働き続けられる。

これって、
訪問治療院経営において
めちゃくちゃ大事な
ポイントですよね。

これからの時代は、
「仕事=我慢」「私生活=ご褒美」という
二項対立ではなく、
「仕事と生活が自然に溶け合う」
ような働き方が求められます。

まさに“調和”の時代です。

だからこそ、
採用においても
“ON/OFFの明確な切り分け”
だけではなく、
“生活に寄り添う仕事”という
設計が必要なのです。

あなたの治療院の採用スタンスは、
時代に合っていますか?