こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
最近、医療業界では
「地域医療構想」の見直しや、
在宅医療をさらに充実させるための
議論が進められているようです。
その中で繰り返し語られている
キーワードがあります。
それが、「連携」です。
以前は、病院は病院、介護は介護、
訪問看護は訪問看護というように、
それぞれの役割が
比較的はっきり分かれていました。
しかし、高齢化が進み、
住み慣れた地域で
生活を続ける人が増えている今、
一つの職種だけで
利用者様を支えることは
難しくなっています。
医師がいても、日常生活は支えられません。
訪問看護だけでも十分ではありません。
ケアマネジャーだけでも解決できません。
それぞれの専門職が役割を果たし、
お互いに情報を
共有しながら支えていくことで、
初めて安心した在宅生活が成り立ちます。
では、訪問治療院はどうでしょうか。
訪問治療院も、
その「連携の輪」の中にいる存在です。
しかし実際には、
「施術だけして帰る」というスタイルに
なってしまっているケースも少なくありません。
もちろん、施術を丁寧に行うことは大前提です。
ですが、それだけでは
地域から必要とされる存在には
なりにくい時代になってきています。
例えば、利用者様の歩き方が急に変わった。
以前より食欲が落ちているように感じる。
転倒しそうな場面が増えてきた。
ご家族の表情に疲れが見える。
こうした小さな変化に気づけるのは、
定期的にご自宅へ訪問している
私たちだからこそです。
その気づきを、
ケアマネジャーや訪問看護師、
主治医へ共有する。
「最近こんな様子が気になります。」
「歩行が不安定になってきています。」
「ご家族の介護負担が増えているようです。」
そんな一言が、
利用者様を支える
大きなきっかけになることがあります。
実際、ケアマネジャーの方とお話をすると、
「小さな変化を
報告してくれる先生は
本当にありがたい」
という声をよく耳にします。
紹介が多い先生には、
ある共通点があります。
それは、
施術が上手なことだけではありません。
「連携が丁寧」であることです。
・報告が早い
・相談しやすい
・必要な情報をきちんと共有してくれる
そんな先生は、
「またお願いしたい」と
自然と思っていただけます。
一方で、
「施術はしてくれるけれど、
その後の情報共有がない」
「利用者様の様子が分からない」
という状態では、
信頼関係は築きにくくなります。
営業活動というと、
名刺を配ったり、
パンフレットを持って
挨拶に行ったりすることを
思い浮かべる方も多いでしょう。
もちろん、それも必要です。
しかし、本当の営業とは、
「地域の専門職から信頼されること」
ではないでしょうか。
信頼は、一度の訪問では生まれません。
日々の報告
丁寧な連絡
約束を守る姿勢
相手の立場を考えたコミュニケーション
そうした積み重ねが、
「この先生なら安心してお願いできる」
という評価につながっていきます。
訪問治療院は、
決して一人で
地域医療を支えることはできません。
そして、医師やケアマネジャー、
訪問看護師だけでも地域医療は
成り立ちません。
だからこそ、
これから求められるのは、
「良い施術をする先生」だけではなく、
「地域のチームの一員として
信頼される先生」です。
ぜひ一度、ご自身の治療院を
振り返ってみてください。
最近、ケアマネジャーへ
利用者様の様子を
報告したのはいつでしょうか。
訪問看護師や主治医と
情報交換をしたのはいつでしょうか。
「施術を提供する」だけではなく、
「地域で利用者様の
生活を支える仲間になる」。
そんな意識を持つことが、
これからの訪問治療院経営において、
大きな差を
生み出していくのではないかと思います。








