勉強の為に大手会社への就職

採用

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

日々、訪問マッサージ・訪問鍼灸に関しての
相談を受けている中で、たまに

「大手訪問マッサージ会社への就職はどうですか?」

と聞かれる事があります。

というのも、大手訪問マッサージ会社に入って働くと、
在宅治療の現場を見れるので、自分の経験や知識が増えて
勉強になり、更に安定したお給料が貰えるので、
将来的に独立開業する際に役に立つのではないかと言う思惑です。

確かに就職した結果、
在宅治療の経験値が上がって、勉強にもなって、
そしてお給料も貰えることでしょう。
初任給で25万位からですかね。

ただ、大手訪問マッサージ会社に
就職した立場の勤務鍼灸マッサージ師と
独立開業を目指す鍼灸マッサージ師では
同じ、訪問マッサージ・訪問鍼灸でも
全く別なスキルが必要になってきます。

というのも、大手訪問マッサージ会社が
鍼灸マッサージ師に求めているのは、
現場で一生懸命に施術してくれることです。

20分と言う施術時間を厳守して、
毎日15人の患者さんを、
定期的に回って施術することです。

大手訪問マッサージ会社の正社員と言うと、
何だか、とても安定していそうなイメージですが、
実情は物凄く忙しくて、中には
1日に20人程度の施術をするようなところもあります。

朝8時からから夜8時まで休み無く働く…という感じで
とにかく、施術ロボットのように、
ひたすら、施術の移動の繰り返しをします。

当然、1日に20人の施術、
1週間に100人の施術、
1か月に400人の施術
1年間に述べ5000人の施術をすれば、
施術に関しては、経験値が上がって
勉強になるでしょう。

しかし、独立開業を目指す
鍼灸マッサージ師であれば、
現場の施術はそこそこにして、
もっと重要視しなくれはならないことがあります。

それが、新規患者の獲得です。

1日に20人の施術をするには、
最低でも20人の患者さんを
自分で獲得しなくてはなりません。

その、新規患者獲得の
スキルとノウハウが無いと
独立開業するための
勉強には一切なりません。

それで、基本的に大手訪問マッサージ会社では
施術者と営業スタッフとの接触や
施術者と事務スタッフとの接触を
させない様にしているところもあります。

施術以外の営業ノウハウ、事務処理ノウハウが
分かれば、退職されてしまうので、
その部分はひた隠しにします。

それがわかった上で、

「自分は大手訪問マッサージ会社で在宅治療を極めたい!」

という人であれば良いと思いますが、

「お給料も貰えて勉強にもなる…」

みたいな、中途半端な気持ちで就職を
考えているのであれば、あまりお勧めしません。

大手訪問マッサージ会社の勤務鍼灸マッサージ師と
独立開業を目指す鍼灸マッサージ師では
全く別のスキルが必要で、
特に、新規集客が出来るスキルを磨かないと
全く持って意味がありません。

それらを考慮して、就職するか独立開業するか
考えたほうがいいと思います。