こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
「お宅の治療院は、
女性の先生はいますか?」
これは、ケアマネさんやご家族さん、
また患者さん本人からも
良くいただくお問い合わせです。
訪問マッサージ、訪問鍼灸の
患者さんの割合ですが、
男性(おじいちゃん):
女性(おばあちゃん)=
37%:63%
というデータがあります。
なので施術にあたって、患者様は、
女性の施術者様による施術を
求められることがよくあると思います。
高齢の女性患者さんは、
女性の施術者だと安心ですし、
高齢の男性患者さんも
女性の施術者だと
何故かウキウキします^^
なので、在宅の現場では
女性の施術者のニーズが高いのですが、
実際の現場でプレーしている
施術者の割合は、
「男性90%:女性10%」
と圧倒的に女性の
施術者の割合は少ないです。
そんな状況下でも、
他院との差別化を図るために、
女性施術者の採用に
力を入れている施術所も
多いはず。
求人にあたっての文言にも
男女雇用機会均等法に
抵触しないように気を使い、
「女性が活躍中」とか
「主婦(夫)の方も歓迎」等
駆使し、やっと応募があった
女性からの求人。
女性の施術者と面接する時に
注意しなくてはならない
ポイントがあります。
女性の施術者は、在宅(密室)での
施術に不安を抱えている方も多いので、
「貴院は患者からのセクハラ対策を
どのようにお考えですか?」
という質問をしてくる方も
いらっしゃいます。
これを聞いて、えぇーっ、、、、
「たしかに、訪問で患者様の
ご自宅に行き、
施術をしていただくわけだから、
患者様と二人っきりに
なることもあるが…
先に、そんなことを言われたら
訪問専門の事業が
成り立たないんじゃないのか…」
と思う事でしょう。
ここは、きちんと
説明しなきゃいけないことは
わかるので、当院としての考えを
お伝えする必要があります。
例えば…
<院長(つまり、私)>
・どの患者様も、セクハラを
してくるというわけではない
・しかし、万一そのような
場面に遭遇した場合、途中で
施術をお止めていただいて構わない。
・状況は都度ご報告いただき、
院内でも情報共有させて頂く。
・家族やヘルパーさんなど第三者が
いらっしゃる状況でご施術して
いただくか、担当変更等の対応も可能。
・私共の職員が
同席するなどの対策も可能。
・さらに、悪質な場合、その患者様の
ご施術をお断りするという
選択肢もアリ
女性の施術者様として、
ほぼ密室で患者様と二人だけという
状況に対するご不安な気持ちは
とてもわかります。
なお、全てが
そうではないということを
ご理解いただければと思います、
と言った感じに。
女性の施術者の場合は大なり小なり、
在宅(密室)での施術に対して
不安を抱えていることがあります。
ただ、面談の時に
「貴院は患者からの
セクハラ対策をどのように
お考えですか?」
と聞いてくる施術者については、
もしかしたら過去にトラウマになるような
辛い経験があった可能性があります。
ですから、そのような質問が来た時には
当院の方針はこうだよ!
と説明する前に、
「なぜそのように
思われたのでしょうか?」
と、一度質問してみると良いです。
相手のバックグランドを
把握してからの方が適切な
対応ができる可能性が高まります。
状況をおさえつつ、
防犯ベルを貸与。
施術中の会話を録音。
女性の患者様からの依頼限定の対応。
といったご提案なども出来たりします。
真に女性施術者様を
必要としている患者様のために、
患者&施術者ファーストの目線での
対応が出来ると良いですね。