美容院 vs 訪問マッサージ院

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

以前、あるテレビ番組で
美容室の開店に
密着取材したものが
放映されていました。

街中に溢れている
身近な存在の美容室ですが、
知らないことが
沢山あって勉強になりました。

また、想像以上に
初期費用がかかるので
ちょっと怖くなりました。

それで、もしもテレビで
訪問マッサージの開業の様子が
取材されたら
どんな感じになるかを
想像してみました(笑)

まずは、テレビで放送されていた
美容室のオープンまでの流れと
初期費用の
金額はこんな感じでした。

↓↓↓

美容室のオープンに密着=

東中野駅から徒歩4分の
商店街にオープンする
美容室 I に密着。
人通りが多い好立地だが、
周辺にはライバル店が
10店舗以上ある激戦区。

初めてオーナーのSさんは
美容師歴38年、
地元山梨での経営は
順調だったが東京で
店を出すことや、
息子へ店を引き継ぐことが夢。

ちなみに美容室の
オーナーになるには、
独立する方法と、フランチャイズを
利用する方法があるが、Sさんは
スタイルデザイナーと契約する。
契約金は250万円。

・オープン10日前

フランチャイズの場合は、
本部と相談の上、
お店を出す物件を決める。
オープンまで10日、
まだ内装工事中だが、
今回の店では内装などは本部が決定、
またイスの感覚は
120cm以上などと決められている。
ここまでかかった金額は
約1100万円。

・オープン7日前

Sさん親子は続いて系列店舗
(武蔵新城店)を見学し、
経営に関する研修を受けた。

また、美容室は基本的に
スタイリスト・アシスタント・
受付などが必要で、
Sさんも研修を受ける。

・オープン6日前

この日は家具の搬入作業。
お客さん用ロッカー10万円、
専用イスが9万9千円×6個
加温器22万8千円
などがかかる。

・オープン5日前

この日は家具の搬入作業。
シャンプー台につける
電動式イスは約20万円で、
器具代は計約200万円。

その後内装の最終チェック、
引き渡し完了。

・オープン4日前

この日はチラシ配りを
したあと備品の収納と整理。
美容室の備品は
約100種類と数が多く、
系列店で同じものを利用、
約50万円かかる。
Sさん親子は疲れのせいか
収納でもめてしまった。

・オープン3日前

この日はお店で使うカラー剤や
スタイリング剤など
使い方についてメーカー講習を受ける。
初めて使うものであれば
分量などを覚えなければならない。
ちなみに、美容室の壁の
下半分は美容師が腰にかける
ハサミで傷づかないよう
頑丈にできている。

・オープン2日前

この日はスタッフを
お客さんに見立てて、
営業のシミュレーションを行い、
本部のテクニカルマネージャーが
厳しくチェックした。
夜は居酒屋で
懇親会を開きオープンに備えた。

・オープン前日

前日になると、
一般のお客さんを無料で呼び込んで
サービスを行い、
特にスタイリストの動きを確認。
また家族で決めたという
こだわりの時計を設置し、
家族・スタッフ全員でチラシ配りした。
初日は40人集客
という高い目標を掲げたが、
すでに感極まり
涙を流してしまった。

・オープン初日

開店から17分後、
初めてのお客さんとして
これまでお世話になった
不動産屋さんが訪れ、
オーナーが接客。そしてそのほかの
お客も徐々に来店、
店内は賑わった。
大きなトラブルもなく、
午後6時半に営業時間終了。

初日の営業が終わり、
来客数は23人、
目標の40人には届かなかったが、
平日にしては
まずまずの結果だった。
翌日土曜には大盛況だった。

そして開店までに
かかった費用は、
【合計約2000万円】だった。

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2000万円の初期投資をして、
家族全員を巻き込んで
「やるしかない!」という
真剣な雰囲気が
伝わってきました。

一方、もしも訪問マッサージ
オープンの様子が
テレビに取材された場合を
想像すると、
こんな感じになると思います。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

訪問マッサージのオープンに密着=

東京都北区上中里駅から
徒歩1分のマンションの
一室にある出張専門の
訪問マッサージのオープンに密着。

人通りはそれほど多くないが、
東京23区内で
最も高齢者率が高い北区という好立地で、
周辺にはライバルが数店舗あるが、
比較的競争は緩い地区。

初めて独立開業する藤井さんは
半年前に専門学校を
卒業したばかりで、
鍼灸マッサージ師の
免許を取得してから
6か月という新米施術師である。

ちなみに訪問マッサージ
独立開業するには、
自分で独立する方法と、
フランチャイズを利用する方法があるが、
藤井さんは迷わず
自分で独立する方法を選択。
契約金は0円。

訪問マッサージ
フランチャイズの場合は、
他の加盟店との兼ね合いなどもあり
本部と相談の上
お店を出す物件を決めることもあるが、
自分で独立開業する場合は、
どこで開業してもOKである。

・オープン10日前

オープンまで10日だが、
訪問マッサージ
出張専門で行う場合は、
内装工事などは一切必要がない。
ただ、往療する際には自転車が必要なので
近所のホームセンターで購入。
ここまでかかった金額は約1万円。

・オープン7日前

藤井さんは続いて訪問マッサージ
独立開業している
先輩の治療を見学し、
デニーズで夕飯を食べながら、
経営や集客に関する
ノウハウを教えてもらった。

また、訪問マッサージ
基本的に施術以外に、
同意書発行手続きや、
レセプト処理作業なども必要で、
藤井さんも施術以外の
部分の教えてもらった。

・オープン5日前

この日は訪問マッサージ
施術の際に
必要なグッズを購入するために
100円ショップや
近所のドラッグストアへ。
手ぬぐい100円、
お灸点火用ライター100円、
消毒液500円、
綿花200円などを購入。
その他にパソコン、
ケータイ電話、ファックスなども
準備する必要があるが、
すでに自宅にあるものを応用したので
費用は掛からない。

・オープン4日前

この日は営業活動に
必要な名刺とパンフレットを作成。
ヨドバシカメラで
名刺印刷用紙とパンフレット用の
やや厚い用紙を購入。
費用は3000円。
その後、自宅のプリンタで
印刷して営業グッズの作成をする。

・オープン2日前

この日は、専門学校の
同級生を患者役に見立てて、
営業のシミュレーションを
行い、チェックしてもらった。
夜は、その同級生と西日暮里の
「さくら水産」という
居酒屋で懇親会を開き
オープンに備えた。

・オープン前日

前日になると、
体験治療の一連の流れを確認。
特に電話対応の
トークスプリクトの流れを確認。
また、午後にはこだわりの
ローラー鍼と電気温熱灸が届いた。

自作のホームページのPPC広告の設定をし、
初日は1人集客という高い目標を掲げたが、
何となく上手くいくだろうと思い、
早めの睡眠をする。

・オープン初日

開店から1時間後、
初めての患者さんから
「ホームページを見たのですが・・・」
と体験治療の依頼が入った。
その日の、夕方に体験治療を行い
同意書発行の手配を伝える。
初日から新規の依頼が入り、
大きなトラブルもなく、
午後7時に営業時間終了。

初日の営業が終わり、新規患者さんが1人。
新米鍼灸マッサージ師としては
まずまずの結果だった。
翌日土曜には、ケアマネさんからの
紹介でということで、
また1人の体験治療を行った。

開店までにかかった費用は、
【合計約3万円】だった。

その後、6か月後には
リピートする患者さんが25名、
月商80万を超えて繁盛に。

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もしも、訪問マッサージ
オープンする場合は、こんな
感じになるのでは
ないでしょうか(笑)

3万円の初期投資をして、
高齢化社会の波にのり、
鍼灸マッサージ師の
国家資格を最大活用した結果です。

美容室のオープンと
訪問マッサージのオープンを
比べる際に注目したいのが
「商売で失敗しない4大原則」です。

商売で失敗しない4大原則とは、

1.利益率の高い商品を扱う

2.在庫を持たない

3.(月極め)定額の収入を得る

4.初期費用がいらないもの

です。

美容室と
訪問マッサージを比較すると、

1.利益率の高い商品を扱う
美容室 ○ / 訪問マッサージ ◎」

2.在庫を持たない
美容室 × / 訪問マッサージ ◎」

3.(月極め)定額の収入を得る
美容室 △ / 訪問マッサージ ◎」

4.初期費用がいらないもの
美容室 × / 訪問マッサージ ◎」

になります。

この4原則を
兼ね備えたビジネスをすれば、
たいていの人はうまくいくし、
仮に失敗しても痛手が少ないです。

また、時流かどうかも重要です。
伸びる市場に参入すれば、
平均的にやっていれば、
周りが伸びるので、
その周りの伸びに合わせて、
成長できれば、
その市場が伸びた分だけ、
自分も伸びるということになるからです

2000万円の初期投資でなんとなく、
勢いで始めてしまうのは危険ですが、
3万円の初期投資で
失敗しないように始めて、
失敗しても痛手が少ないような商売が
訪問鍼灸マッサージの独立開業です^^