マッサージを売る前に自分を売る？

こんにちは！
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

今年も3月末に
鍼灸マッサージの国家試験の
合格発表の日がありました。

このブログを読んでいる学生の方は、
学校の勉強はもちろんのこと、
卒業後のプランを考えている方も
多いので、不合格なんていうことは
ないと思いますが…。
自分の目で合格の確認するまでは、
何とも落ち着かなかったと思います。

さて、国家試験に合格して
4月より、新卒ながら
個人で訪問マッサージの
事業を始める方も
いらっしゃると思います。

そこで、改めて、
訪問マッサージ個人開業で
一番大切なことは何なのか？
ということについて
お話したいと思います。

治療院の個人開業の場合は、
一番大切なことは、
「マッサージ技術を売る前に、
　自分を売る」ということです。

これは、昔から
大切だと言われていることですが、
最近はより一層重要になってきています。

というのも、昨今は一般社会でも
耐震偽装、食品偽装、商品偽装などなど
大手企業による不祥事が多発し、
全く後を絶ちません。

そんな企業不祥事多発の時代に、
人（患者さん）は、大手企業と
個人のどちらを信用するでしょうか？

答えは言うまでもなく、
「個人」です。

企業の不祥事が増えれば増えるほど、
信用されるのは
「企業」ではなく
「個人」になってきます。

訪問マッサージでも、
患者さんが自分の治療院を
選んだ理由というのは、
「○○さんが勧めてくれたから」
「○○さんがマッサージしてくれるから」
というのが、
最終的な決め手になることが非常に多いです。

「○○さんだから。」という理由で、
選択する時代だからこそ、
自分というものを
売っていく必要があるのです。

じゃあ、
「自分を売るってどういうこと？」とは
具体的にはどんなことを
いうのでしょうか？

私が思うところは、

「患者さんに対して、
　マッサージの技術を売り込むより前に、
　自分自身のことを、
　さまざまな形でしっかりアピールして、
　自分の事を知っていただき、
　そして、信用更には信頼をして頂いた上で、
　”あなたにマッサージをお願いしたい！”
　というくらいの人間関係を築く。」

ということです。

そして、これが大切な理由は、
大手より個人が信頼される時代で
あるということと、
もうひとつの理由として、
「マッサージによる差別化が、
　とても難しい」ことがあげられます。

あなたが、今まで勉強し
修行してきたマッサージや
鍼灸の技術は、もちろん、
優れているでしょうし、
その流儀ならではの特徴がある事でしょう。

しかし、残念な事に、
それは患者さんにとって、
明らかに違う差！だ！！として
認識していただく事は、
非常に難しいと言う事です。
（一般の患者さんは、整体や
　マッサージの違いも分かりませんし、
　無資格の整体院とか有資格の
　鍼灸マッサージ院の区別も
　つかないのが普通です）

また、保険治療の場合は、
施術する部位数などで
料金が決められていますし、
施術時間についても
２０～３０分程度という所が多く、
なかなか他と
差別化することは難しいです。

それよりも、絶対に
ライバルが真似できない
唯一無二の存在である
「人」による差別化のほうが
簡単に出来ます。

なので、差別化する為にも、

「マッサージの技術」や
「マッサージの料金」や
「マッサージの施術時間」を

売るよりも前に、
「自分」を
売ることが大切なのです。

要は、既存の患者さんはもちろん、
これからお付き合いに
なるかも知れない
予備軍の方
（ケアマネさんや患者さん）に対して
自分のマッサージの良さを
売り込むよりも前に、
あなた自身の事を、
知っていただいて、覚えていただいて、
信用して貰って、信用を築き、

『あなただから、
　マッサージをお願いします。』

『いいえ、あなた以外の、
　マッサージは受けません。』

と言われる様な関係を
築く方が良いと言う事なのです。

だからこそ！
あなたと言う人間を
アピールする事により、
人による差別化が有効であり
明確な差となって、
ケアマネさんや患者さんを
虜にする事が可能になるのです。

なぜなら、
あなたという人間は、
オンリーワンな存在なのですから^^