こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先週ですが、ある訪問マッサージ会社と
フランチャイズ契約したオーナーさんと
お会いする機会がありました。
お会いする前にその方から、こんな
メッセージを頂いたのです。
↓↓↓
—- Original Message —–
藤井さま
今年の8月に法人を設立し、某訪問マッサージのFCに
加盟して開院準備中です。
店舗、事務員は決まりましたが、
施術者の採用に苦心しております。
FC本部は求人媒体の紹介しかせず、
施術者確保は加盟店の責任でやるように、とのスタンスです。
加盟説明会とは実態がちがい、少々戸惑っています。
ただこの訪問マッサージのお仕事は、
社会的意義が高いと感じていますし、
既に、公庫から1000万円を超える
多額の借金もしているので、
引くわけには行かない状況です。
打開策を図りたいと思いますので、
お会いしてアドバイスをお願いできれば幸いです。
よろしくお願いします。
—— End of Message ——
お会いして、僕がまず1番最初に聞いたのが
「なぜ、そのFC会社を選択したのですか?」
という質問でした。
訪問マッサージ・訪問鍼灸のFC会社は
いくつもありますが、そのオーナーさんが
加盟されたFCは、加盟金がかなり高額なのです。
それにも関わらずそのFCを選択した
理由を聞いてみると、最大の決定要因が
「そのFCは、エリアテリトリー制度があるから」
ということでした。
FCの加盟店は同一ブランドで同じ訪問マッサージ事業を
行うものの、それぞれに独立しています。
つまり、加盟店側のオーナーからするとできるだけ良い条件で
運営したいと考えるのは自然なことです。
それぞれの加盟店オーナーは自分の周りには
同じチェーンの加盟店が少ない方が良いと考えています。
なので、本部側も
「今契約したエリアの他にも、隣のエリアも抑えときませんか?」
というオファーを掛けてきます。
それで、隣のエリアを抑える権利として、
また別に数百万円の費用が発生します。
でも、冷静に考えてみてほしいのですが、
隣のエリアを数百万円の費用を掛けて
抑えたとしても、参入を防げるのは
そのFCの加盟店の1店舗だけです。
隣のエリアに、訪問マッサージのニーズがあれば
他のフランチャイズ業者は容赦なく参入してきますし、
そのエリアで活動している大手の訪問マッサージ会社や
個人の鍼灸マッサージ院も普通に参入可能なわけです。
同じFCの加盟店同士の競争は避けることは出来たとしても、
他のFCとの競争や地元の個人治療院との競争は
避けることは出来ません。
また、せっかくFCに加盟して
そのブランドを使えるのでしたら
地域に同じFC店舗が複数あった方が
地域での認知度はもっと上がるはずです。
日本訪問マッサージ協会に所属している
先生たちに聞いても、
「同じ地域に、訪問マッサージの仲間がいて安心できる」
という意見は聞きますが、
その逆の意見はあまり聞きません。
なので、エリアテリトリー制度で
出店を制限するよりは、
「同じFCに所属しており、地域の仲間としてやっているんです。
私たちは、同じFCでしっかりとした教育を受けているので、
何かあったらお互い助け合っている関係を構築しています」
といった形で対応したほうが地域の
ケアマネさんも安心すると思います。
地域の同業者は敵ではなく、
心強い仲間だと思えるようにならないと
繁盛院にするのは難しいと思います。
なので、エリアテリトリー制度があるから
安心ですよというトークには注意してください。
他のFC業者、大手、中小、個人の
治療院もすべてが出店できないくらいの
効力があるのであれば、
数百万払う価値があるかもしれませんが、
同じFC業者の1店舗のみの
出店制限が出来る効力だけに
数百万の価値はないと思います。
この辺りは、しっかりと
内容を聞いてからご判断くださいね。
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