夏のボーナスが97万1777円

給料袋

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

この夏のボーナスの
平均額が97万1777円との
発表がありました。

経団連は、大手企業の2019年夏ボーナスの
平均が97万1777円と発表した。
業種別にみると建設が156万672円でトップ。
2位は自動車の102万3095円。

この夏のボーナスの平均額が97万円というニュースですが、

「ウソ!多すぎない?」

「私、そんなに貰ってない…」

「下手すると、私の年収と同等なんだけど・・・」

と感じる方も多いのではないでしょうか。

あたかも、97万円が日本の企業の
夏のボーナスの平均だという風に
受け止めてしまいがちですが、
全然違いますからね。

そもそもなぜ、
毎年毎年ニュースなどで
大手企業のボーナス平均額を
発表するのか?

実はコレって国家公務員の言い逃れ対策?と言われています。

国家公務員の夏のボーナスは65万円程度(2018年度です)。

「大手企業は97万のボーナスを貰っているのに
 僕たち国家公務員は65万円しかもらっていません。
 全然、高くないですよね?」

というためだと。

世間一般の会社のボーナス額と
国家公務員のボーナス65万円を比較すると
凄く高いという印象を与えてしまい、
公務員は貰い過ぎだという批判を避けたいのでしょう。

因みに、いわゆる中小企業のボーナスの
現実的な相場感ってご存知ですか?

これは、全国に800社ほどの
中小企業をクライアントに持つ
税理士法人さんが発表したデータによると、
夏のボーナスの平均は23万円です。
(※平均社員数 35名)

また、業種別にみると治療院業は無かったのですが
近い業種で美容業のデータがありましたが、
美容院の夏のボーナスの平均は7万円です…。
(※平均社員数 25名)

また、そもそもボーナスなんか
支給できていない(ゼロ)という会社が
25%程度(200社)あります。

もちろん、社員数が少ない会社や
個人事業主としては、
そもそもボーナスって??
というところも多いでしょう。

なので、日本国内に中小企業は
420万社以上ありますが、
それらの中小企業の夏のボーナス額って
ザックリ17万程度というのが相場かなと思います。
(※平均社員数 30名程度)

この相場観と比較して
冒頭の大手企業の2019年
夏ボーナス97万円という
数字を冷静に考えてみましょう。

日本の企業の数が約421万社。
その中で、上場企業の数は
わずか3000社のみ。

上場企業の3000社の中でも
従業員が500名以上いる
大企業の251社を対象に行い、
その中でも取り分け業績が良い
超イケている優良企業83社の
スーパーエリートサラリーマンの
夏のボーナスの平均が
「97万円」ということです。

これって、お受験に例えるなら、
こういうことです。

大学センター試験の受験者数が53万人。
その中で、東京大学を受験するのは3000人のみ。

東京大学の中でも、理科三類(医学部)を
受験をした251人を対象に行い、
更に、その251人の中で、
開成高校と灘高校の卒業生83人の
スーパーエリート受験生の
センター試験の平均が97点ということです。

なので、一般的なサラリーマンや
中小企業に勤務している方や
個人事業主の方の感覚とは
かけ離れたボーナス額なわけです。

当然、治療院に勤務していている方でも
ボーナスを貰えるところは、
まだよい方で、おそらく
ボーナスを97万円貰う方は
まず、存在しないでしょう。

僕も以前、勤めていた整骨院で
頂いたボーナスの額は3000円でした。

この3000円という金額を確認して、
治療院業界では勤務している限り
給与やボーナスは期待できない・・・

どうせやるなら独立開業してやっていこうと
思った瞬間でもありました。

ボーナス97万円貰える治療院であれば
ずーっと勤務するのはアリですが、
月給20万程度を安定と考えて、
それにしがみついている
鍼灸マッサージ師さんも少なくありません。

それで、その月給20万円と言う
安定にしがみつこうとすると、
もっともっと不安が大きくなります。

より大きな安定を望むのであれば
今、自分が安定だと思っているものを
一度放棄しなくれはなりません。

何かを得ようと思ったら、何かを捨てる。
これが自然の摂理ですね。