こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
訪問マッサージ・訪問鍼灸の場合は、
人がいないと売上が上がらないので、
どこの治療院も有資格を持った
鍼灸マッサージ師の人材は
欲しいところです。
ただ、人を雇ったら
それはそれで色々な問題が出てきます。
経営者にとって、
”人の悩みは尽きない”
というように、
誰もが多かれ少なかれ
社員やパートのマネジメントの
悩みをお持ちでしょう。
僕自身も最近は少しづつですが、
マネジメントの勉強をしていますが、
マーケティングとは違った
難しさがあることを痛感しています。
そもそも、人のマネジメントって
難しいものです。
なぜなら、
現代経営学の父と呼ばれる、
ピーター・ドラッカーさんも
「経営者の条件」という
書籍の冒頭でこう述べています。
「ほかの人間を
マネジメントできるなどということは
証明されてい
”経営者の条件”という人と
組織のテーマの書籍なのに、
一番最初に、
他人をマネジメントすることは出来ない、
という宣言から始まるのです。
ただ、この言葉の後にこう続きます。
「しかし、
自らをマネジメントすることは
常に可能である。」
要するに自分の
コントロールできる範囲のことに
集中しろということなんでしょうけど
この割り切りができるまでは、
かなり時間がかかるのでは
ないでしょうか。
経営者の大きな悩みの一つに、
「社員が思う通り動いてくれない」
というものがあるでしょう。
訪問マッサージ・
訪問鍼灸の業界においては、
どこの治療院の院長(経営者)も
国家資格を持った
鍼灸マッサージ師を採用したいと
思っている一方で、
勤務する鍼灸マッサージ師は、
どこでも勤務出来るという
考えがあるので、採用したとしても
思い通りに動いてくれない
という方もいます。
職場が気に入らなかったら、
どこか他の治療院に転職するか、
自分で独立すればいいという
考えがあるので、
なかなか統制をもってスタッフを
マネジメントしていくのが
難しいんですね。
しかし、ドラッカーさんの言うとおり、
”スタッフをマネジメントしよう!”
と思っても、
これは最初から解決不可能な
無理難題なんです。
人を100%コントロールするなんて
できませんし、
そもそも社員は
労働法や基本的人権で守られた
独立した存在です。
マーケティングや、
レセコンシステムと違って、
社員は、いつも自らの意思で
仕事を辞めることもできます。
なので、
・優秀な社員が突然辞めてしまう・・・
・有能と思って採用した社員が
トンでもなかった・・・
・他のスタッフに悪影響を及ぼすような
腐ったミカン的な社員がい
こういったことは、
会社経営をしていくなかでは
日常茶飯事なわけですが、
真面目な人は、人の問題が勃発すると、
人をコントロールしたり、
マネジメントすることができない
ということで、
自分を責めて落ち込んでしまいます。
ここで、
「自分は経営者の資格に
掛けているのではないか?」
と考えてしまうかもしれませんが、
この考え方は
全力で否定したほうが良いですね。
あの経営の神様のドラッカーさんでさえ、
「他人はマネジメントできない」
と言っているのですから、
僕やあなたも出来なくたって当然です^^
そもそも、
組織を完璧に動かせる人なんて居ません。
会社経営において経理や財務や業績などの
お金の計算はしっかりとしておかなければ
会社は倒産してしまいますが、
組織や人の問題については、ある程度の
”緩さ”や”いい加減さ”が
必要なんじゃないかと思います。
まずは、肩の力を抜いて対応するのが、
マネジメントで成果を出す
第一歩なのかなと思います。