こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
これから訪問鍼灸マッサージ事業で
独立開業を検討している複数名の方と
お会いする機会がありました。
訪問鍼灸マッサージは、
有資格者が独立開業する場合は、
手ぬぐい1枚、ローラ鍼1本あれば
独立開業出来ますが、
事業主として、開設届をして
人材を確保して展開していく場合は
ある程度の資金は必要になって来ます。
ご相談頂いた中で、
「なるべく借金はしないで、自己資金の
範囲内でスタートしたい・・・」
とおっしゃる方がいました。
自己資金はどれくらい
用意しているのかと確認したところ、
「80万円はあります・・・」とのこと。
正直なところ、80万の軍資金だけだと
事業を軌道に乗せるまでの期間を考えると
かなり厳しいところです。
無理に「借金しろ!」とは
言えませんでしたが、事業主として
これから経営して行く場合は、
他人のお金(銀行からの借り入れ金額)を
上手く使うという発想も
必要になって来ます。
実際のところ
僕も複数の銀行から
借金をしています。
なぜ、藤井は借金をしているのか、
今日は「借金」についての
考え方をお伝えしようと思います。
訪問マッサージ・訪問鍼灸においては、
独立開業するにあたって、
銀行から借金をする必要もなく、
手持ちの現金が数万円あれば
始めることが出来ます。
なので、セミナーなどで
訪問マッサージ・訪問鍼灸の
先生とお話ししている中で、
「自分は、絶対に
借金しないで経営したいです!」
「生涯、無借金経営をしていきます!」
「借金する意味が分かりません!」
と、何となくですが、
借金しないことがカッコいい、
借金するヤツはダサい、
とイメージを持たれているようです。
なぜ、そんな印象を抱くかと言うと、
幼少時代に親や先生、または
テレビドラマなどを見てる影響も
大きいと思います。
借りたお金を返せなくなってしまったら、
玄関の前にサングラスをかけた
コワイ人が、”ドンドンドン”と
ドアを叩いて、
「オラァー、出てこい!
居るのは、分かってるんやで!」
と怒鳴り声を上げられてしまう。
また、
「最悪、借金返済が出来なかったら
マグロ漁船に
放り込まれてしまう・・・」
と印象が少なからずあるのだと思います。
僕も以前は、
そんなイメージを持っていました。
でも、そんなことは起こりません。
仮に、みずほ銀行や三菱UFJ銀行が、
そんな激しい取り立てをしたら、
社会問題になり、
非難が殺到してしまうからです。
もちろん、一切借金をせずに
この先、誰からもお金を借りずに、
事業を拡大することが可能であれば
それは、それで素晴らしいと思います。
でも、僕はある経営者から
借金して資金を調達するの事も
社長の大事な仕事の1つだと
教えて頂きました。
ここで、あなたに質問したいと思います。
「あなたは、3日以内に
手元にいくら集めることが
出来るでしょうか?」
・
・
・
個人の通帳には貯金が40万円あって、
会社の通帳には90万円は入っていて、
親にお願いすれば20万位は
貸してくれそうだから、
総額で、150万円くらいかなと。
では、続けてもう一つ質問します。
「あなたは、自分と親の
お金は一切使わずに、
3日以内に手元にいくら
集める事が出来るでしょうか?」
・
・
・
この質問に対して、スパッと、
「○○○万円です!」
と答えることが出来るでしょうか?
おそらく、
「・・・・・・・・」
とスグに答えが
出てこなかったと思います。
「藤井の場合は、3日あれば最低でも
○○○○万円は、
集めることが出来ます」
なぜなら、今現在
複数の銀行から借金をして、
それを毎月毎月しっかりと
返済しているという実績(信用)が
あるということと、
とても綺麗な決算書を作ることが
出来ているからです。
訪問マッサージ・訪問鍼灸の
経営において、100万稼げる、
1000万稼げるというのも
重要な能力ですが、
「幾ら集める事が出来るか?」という
資金調達能力も重要な要素になります。
訪問マッサージ・訪問鍼灸も
行政が運営している
療養費に依存しているので、
行政のさじ加減一つで、
「来月から往療費ゼロね~~」
というような、
大ピンチが訪れることが
あるかもしれません。
仮に、保険者が3か月分の
療養費(7~9割)の支給を
ストップしたら、どうなるでしょうか?
スタッフ数名を正社員で
抱えている治療院は、
人件費、家賃、光熱費などの固定費で
1か月に100万程度かかるでしょうから、
3か月だと300万の手持ちの現金が無いと
ゲームオーバーになってしまいます。
それに対応できるだけの
資金があればいいですが、
そんな時に自分で
お金を持ってなくてもスグに
お金を調達できる力があるかどうかで、
ピンチの時を乗り越えられるか
どうかが変わってきます。
なので、僕は緊急で
資金が必要ではないけれど、
銀行さんとのお付き合いを継続して、
何かピンチやチャンスが来た時には、
常に、ある程度資金を集められるような
態勢を取っています。
世の中では、
【借金 = 悪】
というイメージが
植え付けられていますが、
その借金が、未来への投資に
つながるお金や経営の大ピンチを
救うためのお金であれば
全然オッケーなのです。
借金は、善でも悪でもなく、
中立的なものです。
プラスに働く借金であれば
上手に活用していきたいですね。