こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
訪問鍼灸マッサージの患者様は
ご高齢の方が多いです。
ですから、ご寿命やご病気で
ご縁のあった患者さんと
悲しい別れを
経験することもあります。
このように患者様が
ご逝去された場合について
どのような対応をすれば良いのか?
このあたりはコレが
正解というのはありませんが、
当院での対応法を
参考にお伝えできればと思います。
まずは訃報の連絡をいただいた際、
弔意を示した上で、
いつ頃弔問するのがよいのか、
ご遺族様の希望を尋ねるようにします。
たとえば、
「このたびの突然の訃報、
心からお悔やみを申し上げます。
とても大変な時にご丁寧に
ご連絡いただき、恐れ入ります。」
「ご迷惑でなければ、
お悔やみに伺いたいのですが、
よろしいでしょうか?」
とお伝えします。
コロナの影響や家族葬が増えた影響で、
私たちのような訪問鍼灸マッサージ院の
関係者(代表、施術者など)が
お通夜や葬儀に参加するというケースは
それほど多くありません。
また、お亡くなり直後から1週間くらいは
ご遺族も様々な対応でバタバタしますので
出来れば10日程度経過してから、
弔問の際は、香典やお供え
(お花やお線香など)を持参します。
ご訪問時、ご親族様に
お悔やみを述べてご挨拶をした後、
お線香をあげさせていただきたい旨を
お伝えし、ご仏壇の前にご香典を供え、
お線香を差し上げます。
もし何かお話をされるのであれば、
患者様にご施術をされていた際の
思い出話でよいのではないかと思います。
普段、ご家族には照れて話さないような事も
マッサージ師や鍼灸師に
話すことも良くあります。
ですので、
「えーーー、おばあちゃん…
そんなこと言っていたの^^」
と喜ばれることもありますので、
施術中にお話されていた事柄を
お伝えするだけでも良いです。
少しお話をして、失礼する前に
「大変残念ですが、
これまで長きにわたり
私共の訪問マッサージを
ご利用頂きましたこと、
感謝いたしております。
こちらが〇〇様の
今月度の療養費となります。
ご確認いただけますでしょうか。」
と言って、支給申請書に
ご捺印いただくようお願いします。
(療養費のご請求については、
前もってどのような
ご対応が良いのか、
例えば事前にご請求書を
お送りし、お振込いいただくのか、
お伺いする際に
ご集金させていただくか等を
タイミングをみて
お話させていただきます。)
なお、レセプトの署名は
ご逝去後は御本人様に
書いていただくことはできませんので、
記載方法について事前に保険者様に
ご確認いただくと良いです。
(例えば、ご親族様等に
患者様のお名前を記載頂いた後、
その横に代筆した方のお名前と
続柄を記載すれば良いのか、
また、摘要欄にコメントは必要か等、
保険者様に事前にご確認ください。)
おかえりの際は、
「おさみしくなりますね。
とても大変な時に
ご丁寧にご連絡いただき恐れ入ります。」
とお声掛けして
失礼させて頂きます。
患者様のご逝去に際しての対応は、
ケースバイケースとしか
言えませんが、
お香典は故人へのお気持ちを表すものなので
そのご家族様と先生とのご関係が
どれほどであったかによって、
ご対応下さい
(ビジネスではなく
個人として考えれば
大丈夫だと思います)。
お渡しする額としての目安は
通常の冠婚葬祭マナーに
従っていただけば良いと思います。
当院の場合は、施術者と患者様との
親密度合いによりますが、
基本的には6か月以上継続して
施術した患者さんが
お亡くなりになった場合は、
お通夜、告別式が終わって落ち着く時期
(ご逝去から10日後あたり)に
ご自宅に伺って、
お線香をあげさせていただきます。
その際に、お悔やみの気持ちとして
5000円をお包みさせて
頂いております。
(※施設にご入居だった
患者様については
施設のご担当者様から
ご家族へのお取次ぎの承諾を取って、
先方がお返しなどの気遣いを
しなくて済むように、
香りの良いお線香や、
お供え用のお花などを香典代わりに
お送りしています。)
以上、一例となりますが、
ご参考になれば幸いです。
訪問鍼灸マッサージを運営していく中で、
患者様とのお別れは避けては通れません。
その都度、バタバタしていては
大変なので、各々の院で対応方針などを
決めておかれるのをお勧めします。