こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
以前に行ったことですが、
東京、神奈川を中心に
宅配牛乳の事業をしている業者さんに、
牛乳を日々飲んでいる高齢者宅に、
訪問マッサージの案内チラシを
入れてもらうというジョイントの
施策を行いました。
いわゆる、「ジョイント」って
やつですが、
例えば、パッと思いつくところで、
治療系の業界での
ジョイントビジネスと言えば、
◆スポーツクラブと整体院
◆スーパー銭湯とマッサージ院
なんかは有名ですよね。
スポーツクラブとしては、
整体院を併設することで、
クラブに通っているお客さんに対して、
運動した後は専門家のストレッチや
マッサージを提供することで
体のケアが出来ます。
一方、整体院としては、
お金と時間をかけて苦労して
集客活動をしなくても、
スポーツをして疲れたお客は
体をほぐしてほしいものですから、
それほど苦労せずとも
集客出来るのです。
また、
スーパー銭湯としても
空いているスペースに
ベッドを置いて
マッサージするというのは
銭湯に来たお客さんも喜びますし、
ほとんど金銭的な
リスクもありません。
マッサージ院としても、
リスクを冒して
独立して集客しなくても、
すでにマッサージを受けたいという
見込み客がたくさんいる
スーパー銭湯内で
マッサージすることは
メリットがあることでしょう。
このように、あまり時間をかけずに、
コストもリスクもそれほど負うことなく、
利益を上げるところが
ジョイントビジネスの魅力です。
これと同じ理屈で、
訪問マッサージ・鍼灸の場合は
宅配牛乳屋などに
アプローチしていくのは
新規獲得の可能性は
広がって行きます。
牛乳を毎日飲む高齢者は、
健康や自分の身体に
意識が高いので、
訪問マッサージの患者さんとしても
相性が合うのではないか
というところです。
それで、実際に約3万枚の
訪問マッサージのチラシを
牛乳と一緒に配布して
頂いた結果なのですが、
電話での問い合わせは
かなり多かったのですが、
残念なことが、
皆さんお元気だという点です。
いわゆる、寝たきりや
車いすの高齢者ではなく、
・牛乳を飲んで、
毎日ウォーキングをしています。
足が張っているので
マッサージしてほしい、、、
・牛乳を飲んで、近くの
整骨院まで自転車で
通っているけれど、
自宅まで来てくれる
訪問マッサージがあるなら
試してみたい、、、
・牛乳を飲んでいるけれど、
便秘気味なので
お腹のマッサージをお願いしたい。
歩行状態は問題ないので
通院できる治療院を
紹介してほしい、、、
といった、毎日牛乳を飲んで
健康意識の高い高齢者ばかりで、
訪問マッサージの対象となる人の割合は
かなり少なかったです…。
とはいえ、新規につながった
案件もありましたので
成果としてはゼロでは
なかったのですが、
費用対効果で見ると「赤字」
という結果になりました。
宅配業者と訪問マッサージの
顧客属性は合致しているケースが
多いですが、より歩行困難な方が
利用する宅配業者さんを
選別していくことが
大事かなって思います^^;