こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
訪問鍼灸マッサージの
仕事をしていく中で、
地元のケアマネジャーさんとの
連携はとても重要な事です。
そんなケアマネジャーさんですが、
当院がお世話になっていた
居宅介護支援事業所が
先月末をもって
廃業してしまいました。
また、当協会の会員様からも
「ケアマネ事業所に
挨拶に伺おうとしたのですが、
廃業のお知らせの張り紙が
貼ってありました・・・」
など、各地でケアマネ事業所が
廃業したという情報を耳にします。
廃業の理由は
色々とあると思いますが、
一つの要因として、
「割に合わない」
という点が挙げられます。
ケアマネジャーさんのお仕事は、
とにかく業務が多くて忙しいし、
当然のように残業は多いし、
利用者から
毎日のように文句言われるし、
そのうえ、給料も安いし、、、
「割に合わないわ・・・」
と考えるのも
無理ないことでしょう。
かつては介護業界の
花形職種と言われた
”ケアマネジャー”も、
今の時代は、
「割に合わない残念な職種」
になりつつあります。
今後、ケアマネジャーさんの数は
減少していく傾向にありますが、
訪問鍼灸マッサージ師としては、
ケアマネさんとの関係は
切っても切れない関係にあります。
訪問鍼灸マッサージ師として、
少しでもケアマネさんの
負担を軽くして
あげることは出来ないか、
と考えた時に、そもそも
ケアマネさんが普段の現場で
どんなことに悩んでいるのかを
把握しておく必要があります。
ということで、今回は
”ケアマネさんの
お困りごとトップ3”
をシェアいたします。
ケアマネさんは
普段の業務の中で
一体、どんなことでお困りなのか?
ケアマネ業務のお困り事、
TOP3は下記の通りです。
1:膨大な事務処理
何かがあるたびに
書類の作成が付きまとい、
突発的な懸案が
重なると書類の作成が
後回しになってしまい、事務処理が
あっという間に
溜まってしまいます。
日中は訪問で
外出することが多いため、
残業して事務処理をすることが
ほとんどです。
都道府県の監査が入る時などは、
一週間くらい徹夜して
書類の整備をすることもあります。
とにかく、
この書類作成などに関わる
事務処理関係には
いつも悩まされています。
2:利用者及び
利用者家族のクレームや
問題状況等の対応
ケアマネが担当する
利用者さんがみんなが
物分りの良い人たちとは限らず、
必ず数名は何らかの
問題を抱えています。
それは、ヘルパーさんの
掃除の仕方が気に入らないとか、
モノやお金が盗まれただとか、
デイサービスの
お風呂の順番が気に入らないとか、
何かにつけては
クレームをする利用者や家族がいたり、
介護放棄や、虐待、経済的な困窮など、
難しい問題を抱えている
利用者がいます。
このような問題を抱えた利用者を
ほとんどのケアマネは、
数人は持っています。
その方々の対応は、
毎回毎回何かしらの
トラブルがあるので、
非常に時間を取られたり、
事業所と利用者の板挟みになったりと、
中立な立場が前提となっている
ケアマネさんとしては
困ってしまうケースが
多々あります。
3:介護の制度や
法律を十分把握しておく
必要がある。
まず、介護に関連する制度や
法律のことですが、
ケアマネは介護保険制度以外にも、
生活保護や障害者福祉制度、
成年後見人制度などの
利用にも関わる場合があります。
この辺りは、
自分で勉強して対応するか、
専門家の知恵を拝借するなどして
対応しなくてはなりません。
それと、
”居宅事業所は新規利用者獲得で
困ってないですか?”
と聞かれることが多いのですが、
新規獲得は
あまり困っていないです。
どちらかというと、どの地域でも
ケアマネが足りない状況だと思います。
ちなみに一人で
独立したケアマネは、
利用者数は35人を超えたあたりで
受け入れの限界値が来ます。
新規利用者の紹介元は
病院と地域包括支援センターが
ほとんどです
ですから、病院との連携をスムーズに
行うのも重要とのこと。
ということで、
ケアマネさんの悩みごとの多くは
1:事務処理関係
2:利用者とのトラブル処理
3:制度の理解と病院との連携
というのが分かっていれば
訪問鍼灸マッサージ師としては、
・ケアマネさんの
事務処理を簡略化できるような
マメな報告書を提出する。
・利用者さんやご家族さんの
愚痴を施術中に聞いて、
大きなトラブルになる前に、
ケアマネさんに報告
(※ケアマネさんは利用者さんとは
月に1度しか会いませんが、
鍼灸マッサージ師は
月に10回程度会うので、
色々な愚痴を聞けま
など、ケアマネさんのお悩みを少しでも
解消するような
考えを持って行動すると
自然と訪問マッサージ・訪問鍼灸の
紹介が増えて行くでしょう^^